無限の電動バイクレーサー「神電六」がマン島TTレースゼロチャレンジクラスで4連覇を達成

掲載日: 2017年06月19日(月) 更新日: 2017年06月19日(月)
この記事は2017年6月19日当時の情報に基づいて制作されています。

リリース = 株式会社M-TEC

無限は、CO2を排出しないクリーンエミッション機構を動力に持つことが定められた「2017年マン島TTレースTTゼロチャレンジクラス」において、電動バイクレーサー「神電六」が4連覇を達成したことを発表した。マクギネス選手の事故の影響による欠場やマシンセッティングが万全ではなかったなど、数々の試練を乗り越えて掴んだ4連覇となる。

TEAM MUGENマン島TT Zero4連覇達成!!

「電動バイクレーサー神電六(SHINDEN ROKU)」は
1・2フィニッシュで有終の美を飾る

無限(株式会社M-TEC)は、2017年5月27日(土)~6月9日(金)にマン島で行われた2017年マン島TTレースTTゼロチャレンジクラスにおいて、ゼッケン1番のブルース・アンスティ選手、そしてゼッケン2番のガイ・マーチン選手が1・2フィニッシュを飾り、TTゼロチャレンジクラスにおいてTEAM MUGENが4連覇を達成致しました。

今年のマン島TTレースへの挑戦は、日本での走行テストにおける転倒・破損に始まり、ジョン・マクギネス選手の負傷による急慮の戦線離脱、そして、悪天候によって制限された練習走行時間と度重なる予選・決勝の順延など、実に多くの困難に見舞われたレースでした。その逆境の中、ライダーの二人は1・2フィニッシュでチェッカーフラッグを受け、TEAM MUGENを堂々の4連覇へと導く結果を残してくれました。以下、決勝順位とタイム/ 平均スピードとなります。

■ブルース・アンスティ選手のコメント
マシンは昨年に比べてアップデートされていますので、平均速度120mph以上を目標として走りました。しかしながら、今回のコースコンディションは大変に難しく達成する事が出来ませんでした。自分としては100%の走りで挑みましたので十分に満足です。昨年に引き続き2連勝でき大変に光栄です。ありがとうございました。

■ガイ・マーチン選手のコメント
神電のライダーになれて嬉しく思います。今回は天候に恵まれず、このマシンで2周しか走っていませんでした。そんな中、2位入賞は本当に嬉しいですね。来年、このプロジェクトが有るのであれば是非共走りたいですね。事前の走り込みも行えば、もっとスピードを上げる自信があります。今回は多くのファンに応援頂きました。ありがとうございました

■宮田監督のコメント
今年はマクギネス選手の事故の影響による欠場もあり、例年以上に厳しい戦いになることを予想していました。マン島に入ってからも悪天候や他クラスの事故の影響で決勝まで5周しか走れず、マシンセッティングも決して万全ではなかったかと思います。決勝当日も路面コンディションは悪く、エネルギーマネジメントやタイヤ選択に最後まで悩まされました。

その結果、コースレコード更新は叶わず、私もメンバーも非常に悔しく思っています。しかし、チームメンバーもライダーもベストを尽くすことで1・2フィニッシュができ、4年連続優勝を果たすことができました。4連覇という素晴らしい成績を収めることができたのは、各スポンサーメーカーや協力メーカーの皆様のご協力のおかげであり、また会社にいる多くのスタッフのサポートのおかげです。ありがとうございました。また、日本から『熱い』応援を下さった皆様にも大変感謝申し上げます。本当にありがとうございました。これからもTEAMMUGENを応援下さいます様、よろしくお願い致します。

【マン島TTレース(The Isle of Man Tourist Trophy Race)TTゼロチャレンジクラス】
マン島TTレースはイギリスとアイルランドの間にある淡路島程の大きさのマン島で1907年から開催されている市街地、住宅街、山間部を含む1周約60kmの一般公道コースをタイムトライアル形式で走行する、現存する世界最古の高速オートバイレースである。

第二次世界大戦終結後の1947年からは世界グランプリロードレース選手権として再開され、日本の二輪メーカーやライダー達が果敢にチャレンジしたことが、今日世界に大躍進した日本の二輪産業のまさしく繁栄の基盤となった。TTゼロチャレンジクラスはクリーンエネルギー時代の将来を見据えて2009年から新たにスタートしたカテゴリーで、CO2を排出しないクリーンエミッション機構を動力に持つことが定められている。

一般的なレシプロエンジンでのレースクラスは1レースで3周から6周するところ、TTゼロチャレンジクラスはバッテリー性能と容量の兼ね合いから、現在1周約60kmのみのレースとなっている。

 

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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