リリース = 本田技研工業株式会社
ホンダは、モトクロス競技専用車両であるCRFシリーズの2013年モデルとして、フルモデルチェンジしたCRF450Rと一部仕様変更されたCRF250Rを発表、受注を開始した。受注期間は2012年8月3日から12月10日(月)とのこと。
モトクロス競技専用車「CRF450R」「CRF250R」の2013年型モデルを発売
~CRF450Rは、フルモデルチェンジし総合性能をさらに向上~
Hondaは、世界各地のモトクロスレースで培った先進技術を投入した、水冷・4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF450R」をフルモデルチェンジするとともに、「CRF250R」の仕様の一部を変更し、2013年型モデルとして10月2日(火)に受注期間限定※1で発売します。
CRF450Rは、開発コンセプトを「MX Revolution モトクロス革命」と定め、さまざまな走行シーンで高い操縦性を誇る新世代のモトクロスマシンを目指しました。車体は、新設計のアルミツインチューブフレームとフロントフォークエアサスペンションを採用。エンジンは、新形状のピストンや吸・排気ポートの形状変更など多岐にわたり仕様の変更を施しています。また、消音効果とマスの集中化に寄与するショートタイプのデュアルマフラーを新たに採用することなどで、総合性能を一段と向上させています。
CRF250Rは、マフラーの内部構造を新設計することで、優れたドライバビリティーと高い消音性能を実現しています。車体では、倒立タイプのフロントフォークの仕様を変更するとともに、新パターンのフロントタイヤと、内部構造を見直し軽量化を図ったリアタイヤを採用し、高い路面追従性と安定感のある走行性能を獲得しています。
CRF450R、CRF250Rともに、車体色にはHondaのモトクロスマシン伝統のエクストリームレッドを採用し、躍動感あふれるスタイリングとしています。
※1 受注期間は、2012年8月3日(金)から12月10日(月)まで
■メーカー希望小売価格(消費税込み)
CRF450R/871,500円
CRF250R/724,500円
※価格にはリサイクル費用を含みます
※このCRF450R、CRF250Rは、公道および一般交通の用に供する場所では一切走行できません
また、登録してナンバープレートを取得することもできません
=CRF450R 2013年型モデルの主な変更点=
■フレーム
さまざまな走行シーンにおいて、操縦安定性をさらに高めるために、下記の変更を行っています。
・ 新設計のアルミツインチューブフレーム(メインフレーム)により、前輪の接地感と後輪のトラクションを向上
・ ショートタイプのデュアルマフラー採用に合わせた新設計のリアフレーム
■足回り
フロントフォークには、エアサスペンションを新たに採用。フロントフォーク内のスプリングを従来のコイルスプリングから圧縮空気に変更し、コイルスプリングとスライドパイプ内壁との摺動により発生するフリクションを無くすことで、作動性の向上に寄与しています。また、フロントフォーク全体で800gの軽量化も実現しています。
なお、サスペンションのセッティングは、封入空気圧の調整により、競技用コースや路面状況に素早く対応できます。リアクッションは、従来モデルに比べ全長を14.5mm短縮し、より車体の低い位置に取り付け低重心化を図っています。形状を見直し、しなやかさと剛性感を両立したスイングアームとの組み合わせによって、乗り心地と軽快感を向上させています。
■エンジン
Honda独創のメカニズムで実績のあるユニカムバルブトレイン採用の水冷・4ストローク・4バルブエンジンは、下記の変更を行うことで高速域はそのままに低・中速域でのトルクを向上しています。
・ ピストンの頭部形状を変更し、圧縮比を従来モデルの12.0から12.5に高め出力を向上
・ 吸・排気ポートの形状変更と、エキゾーストバルブ径を従来モデルの30mmから31mmに拡大
・ バルブタイミングの変更および電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※2)のセッティングを最適化
・ 消音効果とマスの集中化に寄与するショートタイプのデュアルマフラー
※2 PGM-FIは、Hondaの登録商標です
■スタイリング
CRFシリーズの基本思想である「マス集中『トライアングルプロポーション』」を継承しながら、しなやかで鋭い矢のようなスタイリングを採用することで鮮烈なイメージとしています。シュラウド、サイドカバー、シートを滑らかに連続させながら徹底的なフラッシュサーフェス化を図り、ライダーのスムーズなライディングをサポートする形状としています。
=CRF250R 2013年型モデルの主な変更点=
■足回り
フロントフォークのダンパー部のピストン径は、従来モデルに比べ2mm拡大した37mmを採用。
受圧面積を拡大したことで減衰力特性の最適化を図っています。また、フロントフォークのバネレートを従来モデルの4.4N/mmから4.6N/mmに変更し、走破性の向上を実現しています。また、新パターンのフロントタイヤの採用で接地性能を向上させるとともに、リアタイヤの内部構造を見直し軽量化を図ることで、高い路面追従性を実現しています。
■エンジン
マフラーインナーパイプを、従来モデルのプレス打ち抜きからプレス切り起し形状に変更することで、排気ガスを積極的にグラスウールに導き、優れたドライバビリティーを実現しています。また、スロットルコントロール性とトラクション特性の向上をねらい、PGM-FIのセッティングを変更しています。
[ お問い合わせ ]
本田技研工業株式会社
お客様相談センター
TEL/0120-086819