【ドゥカティ】V4グランツーリスモ・エンジンを搭載した「ディアベル V4」を公開!(動画あり)

掲載日: 2022年10月31日(月) 更新日: 2022年10月31日(月)
この記事は2022年10月31日当時の情報に基づいて制作されています。

ドゥカティ ディアベル V4 メイン

ドゥカティがニューモデル「ディアベル V4」をウェブで公開した。同車両には総排気量1,158ccの V4グランツーリスモエンジンが搭載されており、Vツインエンジンを搭載していた旧モデル対比で13kgもの軽量化を実現している。なお、欧州での発売は2023年1月を予定しているが国内導入の可否など詳細については現在のところ不明となる。

新型ディアベルがV4になって登場

・V4グランツーリスモ・エンジンを搭載することにより、ドゥカティ・ディアベルのパフォーマンスとライディング・プレジャーを強化。
・独自のライト・シグネチャーと迫力のエグゾーストが、筋肉質で有機的、圧倒的な存在感を放つディアベルのスタイルを強調。
・13kgの軽量化により、驚くべきライディング・パフォーマンスを実現。

2022年10月28日 ボルゴパニガーレ(イタリア、ボローニャ)

2023ドゥカティ・ワールド・プレミア・ウェブシリーズの6番目のエピソードで、ドゥカティは新型ディアベルV4を発表しました

ドゥカティ・ディアベルV4は非常にユニークで、他のモーターサイクルとは一線を画した個性を特徴としています。洗練されたV4グランツーリスモ・エンジンを搭載することにより、ディアベルのパフォーマンスはさらに驚くべきものになっています。1,158cc V型4気筒エンジンは、168psの最高出力と12.8kgmの最大トルクを発生します。このエンジンは、マッスルクルーザーにとって理想的なユニットで、低回転域でのリニアな出力特性と、全回転域における力強いトルクを組み合わせています。

ドゥカティ ディアベル V4 記事1

力強く、スポーティ、エレガントでありながらも、あらゆるライディング・シーンで圧倒的な存在感を放つディアベルV4は、スポーツネイキッドとマッスルクルーザーという、一見かけ離れたカテゴリーのテクノロジー、ダイナミクス、スタイリングを見事に融合しています。ディアベルV4は、快適でスタイリッシュなモーターサイクルを探しているスポーツライディング愛好家から、都会的なセンスとリラックスしたライディング体験を求めているライダー、パフォーマンスを愛し、ドラッグレースに興味を持っているモーターサイクリストに至るまで、幅広い人々のニーズに応えます。

ドゥカティ ディアベル V4 記事2

ドゥカティ・ディアベルV4は、ダイナミックで楽しいパフォーマンスで驚きをもたらします。市街地やワインディングロードを含むあらゆる道でライダーを満足させ、圧倒的な加速と制動力で感動を呼び起こし、クルーザーのように低速でライディングすることも得意です。その類まれな存在感で、このモーターサイクルは、どこにいても人々の注目を集めるでしょう。さらに、中距離ツーリングでは、ライダーとパッセンジャーに驚くべき快適性を提供します。

紛れもないディアベルのライン

[photo]ドゥカティ ディアベル V4 記事5

このニューモデルは、一目見ただけで、それがディアベルであるとすぐに分かります。筋肉質で力強いライン、幅広い「ショルダー」部分、そのパフォーマンスを誇示する4本出しのエグゾースト・パイプが、このモデルの洗練されたアーキテクチャーを表現しています。ディアベルV4は、マッスルカーやスーパーヒーローの美学からインスピレーションを得ており、今まさに走り出そうとするアスリートの姿を連想させます。そのデザインは、ボリューム感溢れるフロントとスリムで流れるようなリアエンドから構成されています。

特徴的なフロントとリアのライトクラスターとターンインジケーター(フルLED)も、ディアベルV4の紛れもない個性に貢献しています。フロントのデイタイム・ランニング・ライト(DRL ※)は形状が変更され、以前のスタイルから進化したダブルCプロファイルを特徴としています。

ドゥカティ ディアベル V4 記事6

リアライト・クラスターは、テール下に配置されたドット状のLEDマトリックスから構成されており、ディアベルならではのライト・シグネチャーを生み出します。これは、モーターサイクルを即座に認識できる、ユニークで前例のないソリューションです。ダイナミック・ターンシグナル*は、ハンドルバーのブレーキおよびクラッチ・コントロール・リザーバーの前に組み込まれています。

ディアベルV4のもう 1つの大きな特徴は、非常に幅広い240/45リアタイヤです。このタイヤに、機械加工が施された5本スポーク合金ホイールを組み合わせることにより、非常に洗練された美しさを演出しています。(※)法律で使用が認められている国のみ。

エンジン

ディアベルV4には、1,158cc V4グランツーリスモ・エンジン が搭載されています。このエンジンは、モーターサイクルを設計する際の中心的な要素となっています。このユニットの特徴となっているカウンター・ローテーティング(逆回転)クランクシャフトは、ホイールのジャイロスコープ効果を抑制し、パフォーマンス、ダイナミクス、ライディング・プレジャーを向上させます。

ドゥカティ ディアベル V4 記事8

パワフル(168ps)で、あらゆる回転域で力強いトルク(最大トルク12.8kgm@7,500rpm、ムルティストラーダV4より更に0.5kgmプラス)を発生する非常に軽量かつコンパクトなV4グランツーリスモ(パニガーレおよびストリートファイターV4 のデスモセディチ・ストラダーレから派生)は、低回転域におけるスムーズな作動を特徴とし、リニアなトルクで低速でも楽しく走行することができます。さらに、主要なメンテナンス間隔は60,000km毎に設定され(この種のエンジンとしては記録的な数値)、ランニングコストも低く抑えられています。また、エクステンデッド・ディアクティベーション・システムにより、燃料消費量と排出ガスも低減されています。このシステムは、停止時はもちろんのこと、エンジン負荷の低い、低回転域での走行時にリアバンクを休止することができます。

ツインパルス点火順序は、「音質」に細心の注意を払って開発された専用のエグゾースト・システムと共に、V4グランツーリスモの大きな特徴となっています。エクステンデッド・ディアクティベーション・システムにより、エンジンは2気筒または4気筒として作動しますが、この移行はライダーが気付かないほどスムーズに行われます。作動する気筒数が変化すると、それに伴ってエグゾースト・サウンドも変化します。V4グランツーリスモは、フロントの2つのシリンダーのみが作動している場合、より低い周波数で、より深いサウンドを発します。その一方で、4つのシリンダーすべてが作動している場合は、よりスポーティな高音のサウンドを発します。

シャシーとエルゴノミクス

V4グランツーリスモ・エンジンの力強いパフォーマンスは、このモーターサイクルの驚くべき俊敏性とダイナミクスと組み合わされています。ディアベルV4の燃料を含まない車両重量は223kgで、V4グランツーリスモ・エンジンのあらゆるコンポーネントに施された軽量化対策により、先代モデルのディアベル 1260 Sと比較して13kg以上も軽量化されています(エンジン/-5kg、車体/-8kg)。

ドゥカティ ディアベル V4 記事3

50mm径の倒立フロントフォークとカンチレバー式のリアショック・ アブソーバーは、ともにフルアジャスタブル・タイプです。ブレーキシステムは、ブレンボ製Stylema(R)キャリパーと330mm径フロント・ダブルディスクを採用しています。

その結果、息をのむような加速と減速が可能なモーターサイクルが完成しました。168psを発生するV4グランツーリスモは、240/45リアタイヤと専用のギアを組み合わせることで印象的な推進力を発揮し、0~100km/hを3秒未満で加速します。

ドゥカティ ディアベル V4 記事7

その一方で、330mm径ダブルディスクとブレンボ製Stylema(R)キャリパーによるスーパースポーツと同等のブレーキシステムは、最大 11.5m/s2という記録破りの制動パフォーマンスを発揮します。これは、ABSシステムの非常に洗練されたキャリブレーションによって実現しました。

低いシート高(790mm)、センター・フットペグ、ディアベル1260よりも20mmライダーに近づけて設置された高いハンドルバーにより、バイクの取り回しが容易になっています。ライダーがバイクの中心に座ることにより、自信を持ってバイクをコントロールできるようになっています。

ストロークが15mm増加したリアサスペンションと、あらゆる方向へ自由に動くことができる新しい形状の幅広いシートにより、長時間のライディングにおける快適性が大幅に向上しているだけでなく、スポーティなライディングでも軽快な走りを楽しむことができます。

パッセンジャー・シートも広く快適です。フットレストは、テール下に収納することが可能で、リア・グラブバーは伸縮式です。フットペグとグラブバーを格納し、標準装備され、簡単に取り付けることができるパッセンジャー・シートカバーを装着すると、ディアベルV4を、2シーターからシングルシーターのモーターサイクルへ変えることができます。

エレクトロニクス

スポーツネイキッド・バイクの特性を強化する包括的なエレクトロニクス・パッケージにより、ライダーは、ディアベルV4のパフォーマンスを安全かつフルに発揮させることができます。ディアベルV4には、3つのパワーモードと4 つのライディングモード(「スポーツ」、「ツーリング」、「アーバン」、グリップの低い路面向けに設計された新しい「ウェット」)が設定されています。

ドゥカティ ディアベル V4 記事4

ライディングモードにより、ライダーはエンジン出力と電子制御システム(コーナリング・バージョンのドゥカティ・トラクション・コントロール、コーナリングABS、ドゥカティ・ウィリー・コントロール)の介入を、路面の状況やライダーの好みに合わせて変化させることができます。

クルーズコントロールは、高速道路でよりリラックスしたライディングを実現し、ローンチ・コントロールはロケットスタートを可能にし、ドゥカティ・クイック・シフト・アップ/ダウンはスポーツライディングでライダーの疲労を軽減します。

ライダーは、ハンドルバーに設置されたバックライト付きスイッチと新しい5インチ・カラーTFTメーターパネル を介して、すべての電子制御システムを管理することができます。メーターパネルは、Bluetooth接続機能も備え、スマートフォンとモーターサイクルをペアリングして、着信に応答したり、テキストメッセージを受信したり、音楽を聴いたりすることができます。また、ドゥカティ・リンク・アプリを介したターン・バイ・ターン・ナビゲーション・システム(アクセサリー)を利用することもできます。

アクセサリー

ドゥカティ・パフォーマンス・カタログには、ディアベルV4のツーリングバイクとしての機能を強化したいライダーのために、数多くのオプションが用意されています。その一例は、合計容量48リットルのセミリジッド・ケース(フレーム不要)、パッセンジャー・バックレスト、ツーリング・フロントスクリーンなどです。これらのアクセサリーにより、たとえパッセンジャーを乗せていても、快適に移動することが可能です。

その一方で、ディアベルV4 のよりスポーティな側面を強化したいライダーは、4本出しのチタニウム製エンドキャップとカバーを備えた、公道走行可能なエグゾーストを装着することが可能です。

また、各種ビレット・アルミニウム製パーツ、カーボンファイバー製パーツ、鍛造ホイール、レッドまたはブラックのブレーキ・キャリパーも用意され、新型ディアベルV4のカスタマイズの可能性がさらに広がっています。

カラーおよび導入スケジュール

新型ディアベルV4には、ドゥカティ・レッドおよびスリリング・ブラックのカラーが設定され、ヨーロッパのディーラーでは2023年1月から販売開始予定です。

リリース

ドゥカティジャパン株式会社(2022年10月29日発行)

 

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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