モータリスト合同会社は、スペインの電動モーターサイクルメーカーである「TORROT(トロット)」社のキッズ用電動バイクの予約販売を2021年10月下旬より開始する。
ラインナップは「MOTOCROSS」「TRIAL」「SUPERMOTO」の3機種となっており、各機種ごとに2サイズのモデルが用意されている。同シリーズは、48Vのセントラルモーターをクロモリ鋼製のチューブラーフレームに搭載。バッテリーは携帯式となっており、モーターの出力特性をスマホアプリで設定することも可能だ。
世界のプレミアム・モビリティ FANTIC(ファンティック、Lambretta(ランブレッタ)、SYM(エス・ワイ・エム)などのモーターサイクル、e-BIKE および関連商品等)を日本に紹介、モーターのある生活をリードするモータリスト合同会社(東京都大田区仲六郷)では、その取扱商品に電動モーターサイクルのリーダーの1社として知られるスペインの TORROT 社(トロット)を加え、10月下旬より予約販売を開始する。
なお、実際の商品は10月30日(土)・31日(日) の両日、アサマレースウェイにて開催される電動オフロードバイク試乗会「アサマ E ライド」に出展、実際に試乗していただくことも可能な形でデビューを飾る予定。
モータリストは、すでにファンティック社製 e-BIKE(電動アシスト自転車)を積極的に紹介し、日本各地のリゾートに納品、展開しその商品のすばらしさを多くのアーリーアダプターに味わっていただきながら、電動化が避けられない近況をリードする形で社会の動きに強くコミットしている。このたび発表させていただく TORROT 社商品の取り扱いはその流れに沿うものであり、また近時の電動オフロードバイク(モーターサイクル)への注目の高まりに対し、モータリストとしてのコミットメントを明示するものでもある。
TORROT 社(TORROT ELECTRIC EUROPA SA)は、スペイン北部のジローナ(バルセロナからフランス国境に向け 100km ほど北東に向かったカタルニア州の都市)に位置し、1948年に Iriondo(イリオンド)社として創業した比較的歴史のあるメーカー。当初は自転車を中心に製造し、50年代に入ってフランスの TERROT(テロット)のライセンスを取得し、モペッドやモーターサイクルの生産を開始した。
ところが、フランス・プジョー社がテロットを買収、工場を閉鎖しブランドを消滅させたため、IRIONDO の社名を変更し、TERROT ブランドを想起できる TORROT というブランドを創設。自社の設計による美しいモペッドやモーターサイクルを製造し、個性ある小排気量メーカーとしての歴史をスタートさせた。70 年代にはオーストリア・ザックス社のエンジンを搭載したモペッドをデザインして高く評価される一方、今日のマウンテンバイクの始祖ともいえるクロスバイクを創案し、市場に登場させている。
だが多くのスペインの小規模マニファクチャラと同様、時代の波には勝てず、90年代を乗り切れずに倒産した。その後、2011 年にブランドを購入、再生させたベンチャーが、2010年に同様に再生した OSSA-GASGAS のうち GASGAS 部門を買収し、傘下に収めてオフロード&トライアルバイクに再参入を果たした。
GASGAS の持つトライアルバイクに電動モーターを投入し、電動トライアル世界選手権のチャンピオンを獲得するなど、新生 TORROT は電動モーターサイクルの先駆者としてその技術を高めたが、GASGAS ブランドをKTM に売却し、電動モーターサイクル事業のみを存続する形で現在に至っている。
TORROT 社では、MUVI と呼ぶ主に B2B 市場に特化した、シェアビジネス/電動スクーターを広範に展開する一方、GASGAS を傘下に収めていたタイミングで開発していたキッズバイクを洗練させたラインアップを用意している。モータリストでは、旧 GASGAS 時代からの TORROT 社との縁もあり、これらキッズバイクを中心に、同社の洗練された技術を強みとして、日本の高度に磨かれた目を持つお客さまに安心して高品質の商品をお届けすべく、活動を展開していく。
今回発表するキッズバイクは、瞬時に取り外し、交換が可能なバッテリーを搭載、また対象年齢 / 体格別にトライアル、モトクロス、モタードの車形それぞれに2機種が用意されているのが特徴。それぞれに本格的なデザインを用意することで、大人のモータースポーツにあこがれるキッズに真摯に向き合い、その夢を実現しようとする TORROT の強い思いがスタイルに込められている。メインフレームはクロモリ鋼で構成され、キッズ向けとはいえ本格的な設計でライダーをその気にさせる。軽量に仕上げられた車重はパワーだけではない本来のモーターサイクルならではの完成度を持つため、よりパワフルなモーターを有する競合他社を実際にレースで凌駕するなど、そのポテンシャルは欧州各地で高い評価を得ている。
モータリストが日本国内で展開する商品は、まずは以下の通り。TORROT の各商品は現在コロナ禍を脱しつつある欧州各地で大変な人気となっているため、ご購入には早期の予約をお願いしたい。TORROT 商品はモータリスト商品をお取り扱いいただいているすべてのプロショップでご予約、ご購入いただくことが可能。さらに、より積極的にモータリストとともに電動化の将来に向けて活動していくことをお約束いただける販売店には「モータリスト・e ディーラー」として今後用意される先進的な商品群を優先して提供していくパートナーとしての活動を担っていただくことも可能としている。
■車両名/TORROT MOTOCROSS ONE(モトクロス・ワン)
■希望小売価格/39万6,000円(税10%込み)
クロームモリブデン鋼チューブラー・フレーム、油圧式フロントフォーク(95 ㎜トラベル)、プリロード調整可能なリア・ガスショック(85㎜トラベル)、前後油圧式ディスクブレーキ、出力350~850w、最高速度32kph、バッテリー48V6.6Ah、タイヤ前後2.50-10(ミシュラン・スタークロス・ジュニア M53)、車重28㎏、最大設定体重30㎏、シート高581㎜。
■車両名/TORROT MOTOCROSS TWO(モトクロス・ツー)
■希望小売価格/49万5,000円(税10%込み)
クロームモリブデン鋼チューブラー・フレーム、油圧式フロントフォーク(97㎜トラベル)、プリロード調整可能なリア・ガスショック(125㎜トラベル)、前後油圧式ディスクブレーキ、出力600~1500w、最高速度 40kph、バッテリー48V8.8Ah、フロントタイヤ60/100-14(ミシュラン・スタークロス)、リアタイヤ80/100-12(ミシュラン・スタークロス)、車重32㎏、最大設定体重40㎏、シート高639㎜。
モトクロス・シリーズは、前後10インチの MX タイヤを備え、車重を28㎏、ライダーの体重制限を30㎏までとした ONE(ワン)と、フロント14インチ/リア12インチの本格的な構成をわずか32㎏のボディに収め、ライダーの体重制限を40㎏とした TWO(ツー)の2モデルで用意される。
いずれも取り外しの容易な BMS 付 48V6.6AH もしくは8.8Ah リチウム系(LiNiCoMn)バッテリーを搭載、スマートフォンアプリ(iOS/Android)で出力制御等が可能な作りとしている。
■車両名/TORROT TRIAL ONE(トライアル・ワン)
■希望小売価格/38万5,000円(税10%込み)
クロームモリブデン鋼チューブラー・フレーム、油圧式フロントフォーク(95㎜トラベル)、プリロード調整可能なリア・ガスショック(85㎜トラベル)、前後油圧式ディスクブレーキ、出力350~850w、最高速度 32kph、バッテリー 48V6.6Ah、タイヤ前後2.50-10(トロット・トライアル)、車重26㎏、最大設定体重30㎏、シート高540㎜。
■車両名/TORROT TRIAL TWO(トライアル・ツー)
■希望小売価格/48万4,000円(税10%込み)
クロームモリブデン鋼チューブラー・フレーム、油圧式フロントフォーク(97㎜トラベル)、プリロード調整可能なリア・ガスショック(125㎜トラベル)、前後油圧式ディスクブレーキ、出力600~1500w、最高速度40kph、バッテリー48V8.8Ah、前後タイヤ2.50-12(トロット・トライアル)、車重30㎏、最大設定体重40㎏、シート高560㎜。
トライアル・シリーズは前後10インチのトライアル・タイヤを持つ ONE と、これを12インチに大径化した TWO の2機種。車重制限等はモトクロスモデルに共通するが、本格的なトライアルモデルとしての作り込みは、電動トライアル選手権の初代チャンピオンに輝いた実績のある同社ならではのもの。
■車両名/TORROT SUPERMOTO ONE(スーパーモト・ワン)
■希望小売価格/39万6,000円(税10%込み)
クロームモリブデン鋼チューブラー・フレーム、油圧式フロントフォーク(95㎜トラベル)、プリロード調整可能なリア・ガスショック(85㎜トラベル)、前後油圧式ディスクブレーキ、出力350~850w、最高速度32kph、バッテリー48V6.6Ah、タイヤ前後90/90-12(スーパーモト)、車重28㎏、最大設定体重30㎏、シート高581㎜。
■車両名/TORROT SUPERMOTO TWO(スーパーモト・ツー)
■希望小売価格/49万5,000円(税10%込み)
クロームモリブデン鋼チューブラー・フレーム、油圧式フロントフォーク(97㎜トラベル)、プリロード調整可能なリア・ガスショック(125㎜トラベル)、前後油圧式ディスクブレーキ、出力600~1500w、最高速度40kph、バッテリー48V8.8Ah、前後タイヤ90/90-12(スーパーモト)、車重30㎏、最大設定体重40㎏、シート高639㎜。
スーパーモト・シリーズは前後10インチの ONE と前後12インチの TWO の2機種。欧州では依然として人気のあるスーパーモト・スタイルのマシンは、キッズのあこがれのモデルとなること疑いない。
48Vセントラルモーター、着脱可能な携帯式バッテリー、エンジンの始動、停止、出力、速度、加 速 度 などのプログラムが可能なスマートフォンアプリ、オプションバッテリー(48V12.5Ah/600wh のハイパワーバッテリーの搭載が可能)。
モータリスト合同会社
TEL/03-3731-2388
リリース = モータリスト合同会社(2021年10月22日発行)