2016年のアジアタレントカップには6名が参戦

掲載日: 2016年03月18日(金) 更新日: 2016年03月18日(金)
この記事は2016年3月18日当時の情報に基づいて制作されています。

厳しいセレクションをくぐり抜け、アジアタレントカップ参戦を決めた、6人のヤングライダー達。この中から、未来のmotoGPライダーが誕生することを期待したい。右端は、この共同記者会見の仕掛け人で、当日はMCも務めた元motoGPライダーの青木宣篤さん。

取材・写真・文=淺倉恵介

夢は世界最高峰ロードレースでの勝利と栄光!
若手ライダーの世界への登竜門「アジアタレントカップ」

さる2016年3月4日、Hondaウエルカムプラザ青山で「2016 アジアタレントカップ 共同記者会見」が催されました。アジアタレントカップは、次世代のトップライダーの発掘と育成を目標に、アジア・オセアニア地域の若いライダーを対象にした、スカラシップを主旨とするレースシリーズです。参戦するライダーは、厳しいセレクションを勝ち抜いた、前途有望な若者ばかりです。

2014年からスタートし、すでに多くのライダーが巣立ち、戦いの場を世界へと拡げています。昨シーズンにシリーズチャンピオンを獲得した、日本人ライダーの佐々木歩夢選手は、レッドブル・ルーキーズカップとFIM・CEVレプソル国際選手権・Moto3ジュニア世界選手権へステップアップを果たしています。2014年と2015年、シリーズ上位3名の選手は、全て日本人ライダーが独占していますが、アジア各国のレベルアップは著しく、益々の激戦が予想されます。

2016年は、6人の日本人ライダーがセレクションを突破。記者会見では、アジアタレントカップに向けての豊富と決意を、熱く語ってくれました。

2年連続の参戦となる真崎一輝選手は、15歳で春から高校生。アジアタレントカップでの、昨年のランキングは3位。昨年は全日本ロードレース選手権J-GP3クラスにも参戦し、2勝を上げてランキング2位に輝いています。今年はアジアタレントカップとMoto3ジュニア世界選手権にダブルエントリーします。

同じく昨年からの連続参戦となる小倉 藍選手、年齢は15歳。昨年は1勝を上げるも、ランキングは7位。2016年は3月12日にタイのチャンインターナショナルサーキットで行われた開幕戦で早くも優勝。大ブレイクが期待されるライダーです。

千葉県出身の14歳、山中琉聖選手も、昨年に引き続いてのアジアタレントカップ参戦。昨年のランキングは15位ですが、今年は開幕戦で表彰台に上がるなど大きく成長した様子が伺えます。国内でもMFJの地方選手権に参戦予定とのことなので注目です。

今年からアジアタレントカップに参戦する埼玉県出身の15歳、菅原 陸選手。多くのジュニアライダーはポケバイやミニバイクからレース歴をスタートしていますが、菅原選手はダートトラックレースをルーツに持つという異色のライダーです。

最年少の12歳、國井勇輝選手も初参戦。4歳でレースを始めているので、若くてもベテランです。昨年の筑波選手権J-GP3クラスではチャンピオンを獲得している実力派です。名門レーシングスクール、SRS-Jで学んだ経験も持っています。

ポケバイやミニバイクレースで活躍し、アジアタレントカップのライダーの座を射止めた13歳の川崎祥吾選手。2015年のFIMアジアカップロードレース日本大会では、代表選考会を経て日本代表として本戦に出場。3位入賞を果たしています。

MCを務めた、元motoGPライダーの青木宣篤さん。未来のmotoGPライダーを応援するために、手弁当でこの記者会見を企画しています。青木さんは、NPO法人 青木ノブアツ2輪促進委員会の代表として、レーサーの育成やバイク関連イベントの開催など、様々な活動を行っています。

アジアタレントカップに参戦する6人のヤングライダーに、レース活動に役立つ情報が満載されたレーシングダイアリーが、青木さんから記念品として贈呈されました。

アジアタレントカップは、マシンやタイヤに同じものを使用する完全イコールコンディションのレースです。使用されるマシンは、ホンダの純レーシングマシンNSF250R、タイヤはダンロップタイヤのワンメイクになります。同じアイテムを使っても、走り方やマシンセッティングの違いで速さは大きく変わるのです。

取材協力/NPO法人 青木ノブアツ2輪促進委員会、Hondaウエルカムプラザ青山、ダンロップ、ニッシン、シェルアドバンス

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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