48歳の男子が、3年前にホンダNSR250Rで20年ぶりにリターンしてきた話をします。
ずっと妻から「あなたは運動神経が劣化しているんだから、バイクに乗ったら100%事故る。あなたに死なれたら困るからバイクはダメ」と言われていて、リターンできないでいました。
ところがある日、私はひらめきました。
妻はタバコを吸いますが、私は吸いません。それで「君が肺がんで死なれたら困る。だからタバコをやめてほしい。もしタバコをやめないなら、俺もバイクに乗る」と言ったのです。
それでバイクの購入が許されました。予算はコミコミ50万円となりました。
2015年、45歳のときに、約20年ぶりにバイクに乗れることになったのです。
私が選んだのは1989年型のホンダNSR250Rでした。
そのバイク屋さんには1年ほど前から「買えない」とわかっていながら通っていて、ただただバイクを眺めさせてもらっていました。
妻の許可が出てすぐにそのバイク屋に行き「店長、買えることになりました。NSRを探してください」とお願いしました。
店長はにっこりと「よかったですね」と言ってくれました。
「リターンするならNSR」と決めていました。
私は中型免許しか持っていませんが、仮に大型免許を持っていたとしてもNSRにしていたでしょう。
なぜならNSRは、戦闘機のように尖っていて格好いいからです。
約30年前、NSRは峠を走る少年が買っていました。彼らが突っ走る姿は、F-15戦闘機を彷彿とさせます。
私もそのころバイクに乗っていましたが、彼らのようなすごい乗り方はできず、ただ「すごいなあ」と眺めていました。
その憧れがあったので、NSR以外に選択肢はありませんでした。
バイク屋の店長が見つけてきてくれたNSRはカウルの割れもなく、ステッカーも貼ってなく、とても状態のよいものでした。
ただやはり故障はしました。その話はまた別の機会に紹介します。