【ライターコラム】40代リターンライダー「NSR250R」を買う/その1「これしか頭になかった」

掲載日: 2018年05月16日(水) 更新日: 2018年05月16日(水)
この記事は2018年5月16日当時の情報に基づいて制作されています。

48歳の男子が、3年前にホンダNSR250Rで20年ぶりにリターンしてきた話をします。

ずっと妻から「あなたは運動神経が劣化しているんだから、バイクに乗ったら100%事故る。あなたに死なれたら困るからバイクはダメ」と言われていて、リターンできないでいました。

ところがある日、私はひらめきました。

妻はタバコを吸いますが、私は吸いません。それで「君が肺がんで死なれたら困る。だからタバコをやめてほしい。もしタバコをやめないなら、俺もバイクに乗る」と言ったのです。

それでバイクの購入が許されました。予算はコミコミ50万円となりました。

2015年、45歳のときに、約20年ぶりにバイクに乗れることになったのです。

アライのスペンサーレプリカヘルメットはNSRを買う前に購入してしまいました。

私が選んだのは1989年型のホンダNSR250Rでした。

そのバイク屋さんには1年ほど前から「買えない」とわかっていながら通っていて、ただただバイクを眺めさせてもらっていました。

妻の許可が出てすぐにそのバイク屋に行き「店長、買えることになりました。NSRを探してください」とお願いしました。

店長はにっこりと「よかったですね」と言ってくれました。

とても状態のよいNSRが見つかりました。走行12,000キロで車体価格31万円でした。

「リターンするならNSR」と決めていました。

私は中型免許しか持っていませんが、仮に大型免許を持っていたとしてもNSRにしていたでしょう。

なぜならNSRは、戦闘機のように尖っていて格好いいからです。

約30年前、NSRは峠を走る少年が買っていました。彼らが突っ走る姿は、F-15戦闘機を彷彿とさせます。

私もそのころバイクに乗っていましたが、彼らのようなすごい乗り方はできず、ただ「すごいなあ」と眺めていました。

F-15戦闘機ってNSRに似ていませんか(Wikipedia)

その憧れがあったので、NSR以外に選択肢はありませんでした。

バイク屋の店長が見つけてきてくれたNSRはカウルの割れもなく、ステッカーも貼ってなく、とても状態のよいものでした。

ただやはり故障はしました。その話はまた別の機会に紹介します。

青と赤と白と黒と銀だけのシンプルな色づかいも見事というよりありません。

(ライター アサオカミツヒサ)

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