BMW は「BMW M 1000 RR(エム・セン・アールアール)」の予約注文を2021年2月1日(月)より BMW Motorrad 正規ディーラーで開始する。この車両は BMW Motorrad としては初となる「M」の名を冠したモデルとなり、ベース車両はスーパースポーツモデル「S 1000 RR」となる。
ラインナップは「BMW M 1000 RR(378万3,000円)」および「BMW M 1000 RR M コンペティション・パッケージ(428万円)」の2タイプ。M コンペティションパッケージには、専用のレバーやエンジンプロテクター、アルマイト処理されたスイングアームや DLC コーティングされた M エンデュランスチェーンなどが装備されている(価格は全て税10%込み)。
ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: クリスチャン・ヴィードマン)は、BMW Motorradとして初となる M モデル「BMW M 1000 RR(エム・セン・アールアール)」を、BMW Motorrad 正規ディーラーにおいて、2月1日より、予約注文の受付を開始する。納車は、本年初夏を予定している。
BMW M 1000 RRは、BMWのサブ・ブランドである BMW Mの名を冠した、BMW Motorrad 初の M モデルである。現行のBMW S 1000 RRをベースとしたBMW M 1000 RRは、徹頭徹尾、カスタマー・スポーツからWSBKまで、モーター・スポーツのあらゆる要件に対応できる唯一無二のモデルである。
■モデル・メーカー希望小売価格(税10%込み)
・BMW M 1000 RR/378万3,000円
・BMW M 1000 RR Mコンペティション・パッケージ/428万円
※上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。
BMW M 1000 RRに、世界最強の文字「M」を冠することで、レーシングにおける成功を表わすとともに、ハイ・パフォーマンスであるBMWモデルの魅力を表している。エンジン出力212PS(156kW)を発生し、軽量化を実現した BMW M 1000 RR は、サーキットで最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されたサスペンションとエアロダイナミクスを備え、スーパーバイクにおいてトップ・セグメントに君臨するモデルである。
BMW M 1000 RRに搭載されている水冷式4気筒直列エンジンは、BMW S 1000 RR のパワートレインをベースとし、レーシング・スポーツ・エンジンに適したように徹底的に変更を加えた可変バルブ・タイミングとバルブ・リフトを変化させる BMW ShiftCam テクノロジーを採用し、最高出力は212 PS(156kW)/14,500rpm、最大トルクは113Nm/11,000rpmに達している。BMW M 1000 RRのエンジンは、BMW S 1000 RRより、最高回転数が15,100rpmに上昇した他、新しいマーレ社製の2リング鍛造ピストン、燃焼室の変更、13.5に上昇した圧縮比、さらに長く軽くなったパンクル社製のチタン製コネクティング・ロッド、さらにスリムに軽くなったロッカー・アーム、新しいダクト形状の完全機械加工したインテーク・ポート、最適化したカムシャフトとインテーク・エリア、軽量エグゾースト・システムもチタン製にするなど、技術的に徹底的に最適化されている。BMW M 1000 RR のエンジンは、サーキットでのドライビング・ダイナミクスに特に関係のある6,000rpm~15,100rpmの回転域においてパワフルにすると同時に、ワインディングでのスポーティな走りのための魅力的なパワー源としての長所も兼ね備えている。
Mウイングレットとハイ・ウインド・シールドは、加速時のホイールと路面との接触を可能な限り高くするため、BMW M 1000 RR 用に、サーキットとBMWグループの風洞実験室で徹底的なテストを通じて、フロント・トリムにクリア・コート・カーボン製Mウイングレットが開発された。 Mウイングレットは、速度に応じて空力的なダウン・フォースを生成し、グランドコンタクトつまりタイヤの接地圧を増大させ、また、ダウン・フォースの増大によって、ウィリーの傾斜が低く抑制され、トラクション・コントロールの制御が減ることで、多くの駆動力が加速に変換され、ラップ・タイムの短縮が可能になっている。Mウイングレットによるダウン・フォースは、カーブやブレーキング時にも顕著であり、今までより遅めのブレーキングが可能になるとともに、コーナリング時の安定性が向上している。さらにBMW M 1000 RRにはハイ・ウインド・シールドが装備され、ヘルメットの空気流の空気力学および M ウイングレッドの空力的効果により、最高速度が維持される。
サーキットでの使用に向けてジオメトリーを変更して調整したシャシー・デザイン、最適化されたホイール荷重配分、調整が容易なスイングアームピボットは新設計として調整幅を拡大し、さらにリア・アクスルも新設計として、クイックリリースに対応したリア・ブレーキピストンの採用によってより素早いリアホイール交換が可能になっている。
BMW M 1000 RRのシャシーは、BMW S 1000 RR をベースとし、メインフレームにアルミニウム製ブリッジ・フレームを採用している。倒立フォークは最適化され、リアサスペンションユニットはブルーのインナーローターと組み合わされたフローティングディスクを組み込んで見直しが加えられている。
BMW M 1000 RR は、BMW M モデルと同様に、M ブレーキが装着された初の BMW のモーターサイクルである。スーパーバイク世界選手権でのBMW Motorradファクトリー・マシンの経験を元に開発され、最大限の耐フェード性と制御性を発揮する。M ブレーキ・キャリパーは陽極酸化処理でブルーにコーティングされ、Mロゴが備わっており、Mカーボン・ホイールを装着したBMW M 1000 RR は、サーキットでも公道でも最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、さらなるハイテク・コンポーネントが組み込まれている。
また、今回の発売に先駆け、2月1日から4月30日までの期間、BMW M 1000 RR の予約注文者へ、MのロゴマークとデザインがあしらわれたBMW Motorrad純正「Mバイクフロアマット」をプレゼントする先行予約キャンペーンを実施する。BMW Motorrad Japan 公式ウェブサイトの下記専用フォームまたは正規ディーラーにて申込みが可能である。
・URL/https://www.bmw-motorrad.jp/ja/campaign/m1000rr-preorder.html
※本モデルも他のモデルと同様に ETC 2.0を標準装備している。
・レーシング・スポーツ向けにBMW S 1000 RR エンジンをベースとしたBMW M 1000 RRの4気筒エンジン。さらなる最高出力、中回転域で増大したトルク、500rpmアップした最高回転数。
・最高出力はBMW S 1000 RR よりも4kW(5PS)アップした156kW(212PS)/14,500rpm、最大トルクは113Nm/11,000rpm。
・12g軽くなった新しい2リング鍛造ピストン、変更を加えた燃焼室、13.5に上昇した圧縮比。
・新しいダクト形状の完全機械加工したインテーク・ポートと、バルブ・タイミングとバルブ・リフト量を変化させる BMW ShiftCam テクノロジー。
・新しいバルブ・スプリング・セットを備えたエグゾースト側のチタン製バルブ、スリムになり6%軽くなったロッカー・アーム、最適化されたカムシャフト。
・長くなり85g軽くなったパンクル社製のチタン製コネクティング・ロッドを備えた、超軽量でコンパクトなエンジン・ブロックによる、摩擦力と重量の軽減。
・最高のローンチ・コントロールを目指した、自己強化型ではなく、クラッチの伸張力を高めたタイプのアンチ・ホッピング・クラッチの採用。
・インテーク・ファンネルを短くして最適化したインテーク・システムによる、高回転域での吸排気効率の最適化。
・エグゾースト・マニホールド、フロント・サイレンサー、リア・サイレンサー(チタン製)を備え、3,657g軽くなった新しいエグゾースト・システム。
・M ウイングレットとハイ・ウインド・シールド。空力的なダウン・フォースにより、減速時、加速時、コーナリング時にそれぞれ適切に作用しながらも最高速度にも影響を与えない。
・「Rain」、「Road」、「Dynamic」、「Race」、「Race Pro 1~3」ライディング・モードと、最新世代のダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)およびDTCウィリー機能(6軸センサー・ボックス付)。
・2種類の調整可能な特徴的なスロットル・カーブによる、最適なレスポンス特性。エンジン・ブレーキは「Race Pro」モードで3種類のエンジン・ドラッグ・トルクが調整可能。
・クラッチなしでギアをシフトアップ/ダウンするシフト・アシスタント・プロ。サーキット向けにシフト・パターンを簡単に変更可能。
・完璧なレース・スタートのためのローンチ・コントロールと、ピット・レーンでの速度を厳密に守るためのピット・レーン・リミッター。
・快適な坂道発進のためのヒル・スタート・コントロール・プロ。
・サーキットでの使用向けにジオメトリーを変更して調整したシャシー・デザイン、最適化されたホイール荷重配分、調整が容易なスイングアームピボットは新設計として調整幅を拡大。さらにリア・アクスルも新設計として、クイックリリースに対応したリア・ブレーキピストンの採用によってより素早いリアホイール交換が可能に。
・最適化された倒立フォークと、新設計の「フルフローター・プロ・キネマティック」と呼ばれる調整機能付きリアサスペンション。
・BMW Motorrad 初の M ブレーキ。サーキットで最高の減速性能を発揮。
・Mカーボン・ホイール。上品なハイテク・コンポーネントにより、サーキットでも公道でも最高のパフォーマンスを発揮。
・視認性を高めた大型6.5インチTFTディスプレイを備えたメーター・パネル、M ロゴ付きスタート・アニメーション、M GPSデータ・ロガーおよびM GPSラップトリガー向けのアクティベーション・コードで使用可能な OBD インターフェース。
・軽量Mバッテリー、2.4A のUSB充電ソケット、パワフルな LED インテリア・ライト・ユニット、クルーズ・コントロール、グリップ・ヒーター。
サーキットでの究極のパフォーマンスを表わす M デザインとダイナミックなスタイル。
・M GPS ラップトリガーとアクティベーション・コード、テール・ハンプ・カバーを含むパッセンジャー・パッケージ。
・M コンペティション・パッケージ専用装備として、Mビレット・パッケージ(※1)、M カーボン・パッケージ(※2)、220g軽くなった陽極酸化処理されたシルバーのスイング・アーム、DLC コーティング M エンデュランス・チェーンを備える。
(※1)Mブレーキとクラッチレバー、Mブレーキ・レバー・ガード、Mフロント・フットレスト・システム、Mエンジン・プロテクターズ左右を含みます。
(※2)クリアコートされたMフロント・フェンダー及びリア・フェンダー、Mサイドフェアリングアッパーセクション(左/右)、Mタンクカバー左右、Mチェーンガード、Mスプロケット・カバーを含みます。
BMW Motorrad = (2020年9月23日発行)