リリース = MOTO GUZZI
以下リリースより
ピアッジオグループジャパン株式会社(本社:横浜市港北区、代表取締役 福森豊樹)は、今年よりイタリアン・オートバイの老舗ブランド、モト・グッツィを輸入し、株式会社福田モーター商会様及び同社の販売ネットワークを通じて販売開始しています。
先日発売開始の“Griso 8V(グリーゾ 8バルブ)”に加えまして、そのスペシャルバージョンである“Griso 8V Special Edition(グリーゾ 8バルブ スペシャルエディション)”をこの度発売します。
◆モデル名: Grisoグリーゾ 8Vバルブ Special Edition
◆メーカー希望小売価格(消費税込): 1,785,000-
◆カラー: テンニグリーン
■ライディングを知り尽くしたエンスージアストのためのスペシャル・エディション
近年のモト・グッツィの中で、最も革新的で勇猛な1 台として伝説となるためにGriso 8V Special Edition は生まれてきました。
反逆的とさえ例えられる個性的スタイルに見られる豪胆なキャラクターは、フレームやホイール、ハンドルバーなどメタル・パーツが多用され、ブラックと、エレガントな調和を見せるマット・グリーンとの洗練されたツートン・カラーによって優雅さが一段と強調されています。
最新鋭縦置き90°V ツイン「クアトロバルボーレ」(4 バルブ)シリーズ・エンジンは70kw(95.1)hp/7,500 rpm の最大出力を誇り、そのシルクのように滑らかなパワー・デリバリと圧倒的存在感でロードに君臨すると共に、ライダーは、強大なパワーを発揮するユニットをものともしないシャーシの傑出した能力を存分に堪能することが出来るのです。それを可能にするのがツイン・オーバーヘッド・チューブ・エレメントを備えたシャーシと、デザイン的美しさだけでなく、バイク全体の剛性を大幅に強化する上で有効なロワー・クレードルです。ジオメトリーは安定性を最大限に引き出す設定で、26度のキャスター角と108 mm のトレールと1,544 mm のホイールベースを実現しました。
そうした非の打ちどころのないGriso 8V SE の性能を支えているのが、低重心設計と安定したフロント・エンドであり、あらゆるステアリング入力に、瞬時にかつ正確に反応するのです。バイクを知り尽くしたライダーが、コーナリングで思い通りのカーブの弧を描くことを可能にする2 輪をはいたカミソリとも形容できる1台です。
■強烈なパワー
新型「クアトロバルボーレ」(4バルブ)はモト・グッツィVツインエンジンの最新進化形です。
チェーンドライブにより、傾斜角15.5°の吸気バルブ2個と、同じく16.5°の排気バルブ2個を駆動するシングルオーバーヘッドカムシャフトを採用しています。この高度に進化した新型エンジンは、軽量化と可動部品間の摩擦軽減のために、新コンポーネントを563個も採用しており、熱力学および燃料供給に関する最先端の研究から生み出されています。全体の75%のコンポーネントを新たに設計したその成果が、パフォーマンス、信頼性、フレキシビリティなどの特性が品質に関する新たなスタンダードへと結実したのです。中でも最も重要なのが、剛性が55%上げられたクランクシャフトと、新しいベアリング潤滑システム、ケーシングのオイルジェット冷却方式による3セグメントピストン、高回転域での共振および動力損失を防ぐコニカル・セクション・スプリングで固定した5 mmステム超軽量バルブです。
潤滑と冷却は、作動ノイズが劇的に軽減した2台のポンプを使い、一連のギアを介して行っています。ポンプはシリンダーヘッドからとは別経路のダクトを通して、バイクの構成部品で最も高い温度に達する排気バルブシートにオイルを送ります。さらに小型になったエンジンブロックは、これらの新コンポーネントを収納するために新たに設計したものであり、ベアリングのフロントサポートに取り付けられています。リアサポートには新しいフランジを採用し、またオイル供給システムの効率化も実現しました。
新型「クアトロバルボーレ」エンジンの中でもっとも注目すべきところは、一段と小型化され、安定したエアの流れを生み出すための冷却フィンを採用した新設計のシリンダーであることは間違いありません。今回の新設計プロジェクトの一環として、ロッカーカバーを新たにデザインし、「クアトロバルボーレ」ロゴはもちろん、モース製チェーンで駆動するタイミングシステムの静粛性を高める「フローティングシステム」を採用し、油圧駆動のチェーンテンショナーを採用しました。
燃料供給に関しても、50 mm径スロットルボディと新型マレリ製IWP 189インジェクターを搭載するなど、大幅な改良を加えています。言うまでもないことですが、モト・グッツィエンジンに搭載された6速トランスミッションは自動車工学が生み出した珠玉のシステムです。ソフトシングルプレートクラッチの採用で、ギアの作動音は小さく、ニュートラルにも簡単に入れることができます。
数字は自らを語ります。最大出力70kw/6,900rpm、最大トルク99.8Nm/6,300 rpm。これらの数字が意味するところは、このマンデロ作のモト・グッツィ新型ツインが、これまでに作られた空冷エンジンの中でもっともパワフルなユニットの1つであるということです。さらに重要なのは、熱力学出力の効率化と1100 ccバージョンよりも低燃費であることから、新しいユーロ3規制に適合したエンジンであるという事実です。
■主要な仕様
デザイン
・ マット・グリーンの「テンニ」グラフィックス
・ ブラックフレーム
・ レザー張りの新設計サドル
・ レーシーなデザインのステップ
・ オールブラック塗装の「クアトロバルボーレ」パワートレイン
・ ブラック・インストルメント・パネル・ハウジング
エンジン
・ 1,200 cc V90°「クアトロバルボーレ」ツインエンジン
・ 油圧駆動バルブ付きシングルオーバーヘッドカム
・ シングルプレートクラッチ
・ 2-into-1エキゾーストシステム
・ 5 mmステム付きバルブ
・ 3セグメント式アッソ製鍛造ピストン
・ コニカルバルブスプリング
・ オイルジェット冷却ピストン
・ 高圧バルブ付きオイルクーラーポンプ
・ ギア駆動タイミングシャフトおよびオイルポンプ
・ モース製サイレントカムシャフトチェーン
・ 油圧チェーンテンショナーおよびローラー
・ 新型50 mm径スロットルボディ
・ 新型マレリ製IWP 189インジェクター
・ フローティングロッカーカバー
・ 6速トランスミッション
・ ユーロ3排ガス規制適合
フレーム
・ ベル製アルミリムおよびアルピナ製スポークを使用したチューブレススポークホイール
・ 高張力鋼チューブラーツインクレードル
・ 直径43 mm倒立式、プリロードアジャスタブル油圧フロントフォーク、ラジアルキャリパー用マウント付き
・ プリロード&リバウンドアジャスタブルショックアブソーバー
・ シングルプログレッシブスイングアーム調整機構付きリアサスペンション
・ フロントブレーキ:320 mmウェーブ・ディスクおよび4(対向)ピストンキャリパー
・ リアブレーキ:282 mmおよび2パラレルピストン付きフローティングキャリパー
・ リア・タイヤ:180/55/17ピレリ・スコーピオンチューブレス
・ フロント・タイヤ:120/70/17ピレリ・スコーピオンチューブレス