【ホンダ】FIM ロードレース世界選手権において前人未到の800勝を飾る

掲載日: 2020年10月26日(月) 更新日: 2020年10月26日(月)
この記事は2020年10月26日当時の情報に基づいて制作されています。

【ホンダ】FIM ロードレース世界選手権において前人未到の800勝を飾る メイン

2020年10月25日(日)にモーターランド・アラゴン(スペイン)で開催された FIM ロードレース世界選手権第12戦テルエルグランプリ Moto3クラスにおいて Leopard Racing のハウメ・マシア選手が優勝した。

この勝利によりホンダは1961年にスペイングランプリ125cc クラスで初優勝を飾ってから通算800勝を挙げたこととなる。同社はこれを記念し「800勝記念特別サイト」を公開した。

Honda が FIM ロードレース世界選手権で通算800勝を達成

10月25日に開催された二輪ロードレース最高峰、FIM(※1)ロードレース世界選手権(FIM GRAND PRIX WORLD CHAMPIONSHIP)の第12戦テルエルグランプリのMoto3クラスにおいて、Honda NSF250RW を駆る Leopard Racing のハウメ・マシア選手が優勝しました。これにより、Hondaは、1961年スペイングランプリ125ccクラスでの初優勝以来、通算勝利数を前人未到の800勝(※2)としました。

(※1)Federation Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称。
(※2)勝利数は FIM 出典をベースとした Honda 調べ。
・2010年~2018年の Moto2は Honda エンジンのワンメイクのためカウントせず。
・2012年の Moto3はコンストラクター登録が FTR Honda(エンジンはNSF250R)のため勝利数にはカウントせず。

【ホンダ】FIM ロードレース世界選手権において前人未到の800勝を飾る 記事1

初優勝したトム・フィリス選手と RC143

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800勝目を達成したハウメ・マシア選手と NSF250RW

1954年に Honda 創業者の本田宗一郎が、「世界一への夢の達成」を目指して当時のロードレース世界選手権最高峰の「マン島TTレース」への出場を宣言。その後5年を費やしてマシンを開発し、1959年に日本の二輪車メーカーとして初めて「マン島TTレース」に出場しました。翌1960年から FIM ロードレース世界選手権の125ccと250ccクラスに参戦を開始。1961年の第1戦スペイングランプリ125ccクラスで Honda RC143を駆るトム・フィリス選手(オーストラリア)が初勝利を飾りました。

その後 Honda は参戦クラスを50ccクラス(1962年)、350ccクラス(1962年)、500ccクラス(1966年)へと拡大し、1966年には全5クラス完全制覇を達成しました。1967年のワークス活動を最後に、通算138勝の記録を残して1968年から11年間は参戦を休止しました。

そして、1979年にHondaはFIMロードレース世界選手権500ccクラスに復帰。3年後の1982年には第7戦ベルギーグランプリにて Honda NS500を駆るフレディ・スペンサー選手(アメリカ)が優勝し、Honda は復帰後の初勝利を飾りました。その後は再び参戦クラスを125ccクラス、250ccクラスにも拡大して勝利を重ねました。

その結果、2001年には開幕戦の日本グランプリ500ccクラスで、Honda NSR500を駆るバレンティーノ・ロッシ選手(イタリア)が優勝してHonda通算500勝を達成。また、2015年には第10戦インディアナポリスグランプリ MotoGP クラスで、Honda RC213V を駆るマルク・マルケス選手(スペイン)が優勝して700勝を達成しています。

本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘のコメント

「FIM ロードレース世界選手権で通算800勝を達成することができました。世界中の多くのファンの皆様からのご声援と、Honda のレース活動へのご支援、ご協力に心より感謝申し上げます。またこの記録の達成にあたっては、1959年の初参戦時から数多くの困難を乗り越え、勝利を積み重ねてこられた先人の情熱や努力にも、改めて敬意を表したいと思います。Honda はこれを通過点ととらえ、常に勝利を目指し挑戦を続けてまいりますので、これからもご声援をよろしくお願いいたします」

800勝記念ロゴ

【ホンダ】FIM ロードレース世界選手権において前人未到の800勝を飾る 記事3

800勝記念ロゴ

■800勝記念特別サイト
・URL/https://www.honda.co.jp/WGP/race2020/800win/

FIM ロードレース世界選手権通算800勝のあゆみ

・1959年/日本の二輪車メーカーとして初めてマン島TTレースに出場。
・1960年/ロードレース世界選手権125ccクラスと250ccクラスに参戦
・1961年/第1戦スペインGP 125ccクラスでトム・フィリス(オーストラリア)初優勝。125cc・250ccクラスで、ライダーおよびメーカーのタブル・チャンピオン獲得。
・1962年/50cc・350ccクラスに新たに参戦。
・1966年/オランダGP 50ccクラスでルイジ・タベリ(スイス)通算100勝目達成。同年より500ccクラスにも参戦し、参戦5クラスでメーカータイトルを獲得。
・1967年/同年をもってロードレース世界選手権への参戦を休止(通算138勝)。
・1979年/11年ぶりにロードレース世界選手権に復帰(イギリスGP 500ccクラス NR500)。
・1982年/ベルギーGPでフレディ・スペンサー(アメリカ)が復帰後初優勝。
・1983年/フレディ・スペンサーが初めて500ccクラスのライダーチャンピオン獲得。500ccクラスで16年ぶりにメーカーチャンピオン獲得。
・1985年/250ccクラスにRS250RWで復帰。フレディ・スペンサーが史上初の250cc・500ccクラスのライダーチャンピオン獲得。
・1987年/125ccにも、RS125Rで復帰。
・1988年/アメリカGP 250ccクラスでジム・フィリス(アメリカ)通算200勝目達成。
・1992年/オランダGP 500ccクラスでアレックス・クリビーレ(スペイン)通算300勝目達成。
・1994年/500ccクラスでミック・ドゥーハン(オーストラリア)がライダーチャンピオン獲得。1998年まで5年連続で500ccクラスのライダーチャンピオン獲得。
・1996年/ブラジルGP 125ccクラスで青木治親(日本)通算400勝目達成。
・2000年/日本GP 500ccクラスでバレンティーノ・ロッシ(イタリア)通算500勝目達成。
・2002年/500ccクラスがMotoGP(4ストローク 990cc)に移行し、RC211Vで参戦。MotoGP クラス初年度チャンピオンをバレンティーノ・ロッシが獲得。
・2005年/オーストラリアGP 250ccクラスでダニ・ペドロサ(スペイン)通算600勝目達成。
・2010年/250ccクラスが Moto2(4ストローク 600cc エンジンワンメイク)に移行。Hondaは2018年までMoto2クラスのエンジンを供給。
・2012年/125ccクラスがMoto3(4ストローク 250cc)に移行し、NSF250Rで参戦。
・2015年/インディアナポリスGP MotoGPクラスでマルク・マルケス(スペイン)通算700勝目達成。
・2020年/テルエルGP Moto3クラスでハウメ・マシア(スペイン)通算800勝目達成。

リリース

本田技研工業株式会社(2020年10月25日発行)

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(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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