レンタル819が若年ライダーの心理を調査

掲載日: 2015年09月11日(金) 更新日: 2015年09月11日(金)
この記事は2015年9月11日当時の情報に基づいて制作されています。

リリース = 株式会社キズキレンタルサービス

ライダーは年寄りばかりなのか、それとも若者のほうが多いのか。レンタル819を展開するキズキレンタルサービスが、レンタル819の利用者の実績分析からライダーの年齢層について調査を実施。若年ライダー心理を調査し発表した。

レンタル819
以下リリースより
2015年9月8日


バイクブーム再来!?『レンタル819』が顧客データを調査 
レンタルバイク利用者の実績分析から見える若年ライダー心理

■調査の背景
国内における二輪ユーザーの減少や若者のバイク離れ、二輪ユーザーの高齢化が唱えられて久しく、2月21日には「国内での二輪新車の購入者平均年齢は51歳」という記事が掲載されました。(※)これは、2013年のデータを基にした日本自動車工業会の調べによるもので、「80年代のバイクブーム世代が今なおバイクを楽しんでおり、現在のバイクシーンをけん引している。更には、若年層がバイクに興味がなくなっているのも原因の一つだ。」と報告されています。

一方で、ヤマハ発動機株式会社ではグローバル展開している250ccのスポーツバイク「YZF-R25」は、2014年11月の国内販売開始後わずか一ヶ月で年間7,000台の販売計画に対して、その半数以上の3,800台の注文が入りました。購入者の平均年齢は30代前半で、その約45%が29歳以下と、20代・30代のライダーに好評を受けているそうです。(ヤマハ発動機販売調べ)

現在、1,000ccを超える大型バイクは軒並み100万円を超え、輸入車となると200万円を超えるバイクも数多く、80~90年代に比べバイクの販売価格は高騰しています。そのようなバイクを購入できる年代となると、新車購入者の平均年齢が51歳ということはうなずけます。では、このような高額なバイクを購入できる中高年層や、“リターンライダー”と呼ばれる人達しかバイクを楽しんでいないのか。若年層はマイノリティなのか。それとも20代・30代にもバイクが好まれているのか。日本自動車工業会とヤマハ発動機株式会社の相反する発表を『レンタル819』の顧客データから独自に紐解きました。

■レンタルバイクユーザーの約6割が30代以下
『レンタル819』ネットワークでバイクのレンタルサービスを展開している当社にて、レンタルバイク利用者データを基に2015年1月から7月までの利用者の属性を独自調査したところ大変興味深いデータとなりました。レンタルバイクの利用者の平均年齢は37歳という結果でした。利用年代別では20代が32%、30代が27%と全体の半数を超えています。また、50代以上の割合は全体のわずか13%しかいません。これはあくまでも『レンタル819』のユーザーデータとなりますが、決して“バイクファンの高齢化”が進んでいるわけではないことが見てとれます。

レンタル819

■買えないからレンタルしている?
今回のデータはあくまでも『レンタル819』の利用者データが前提ですが、決して「新車価格が高過ぎて、手が届かないからバイクに乗らない・買わない」という理由にはなりません。『レンタル819』運営本部が一都三県1,120人のユーザーに対して行った「レンタルバイクを利用する理由」を伺ったアンケートでは、「いろいろなオートバイに乗ってみたい」が35%と最も多い回答となりました。次いで「気になるオートバイがあったので」が27%、「購入しなくても手軽に借りられるので」が21%と続きました。

経済的に購入できないという理由は殆どなく、様々なシーンでTPOに併せてバイクを楽しんでいることが推察できます。1位に入った「いろいろなオートバイに乗ってみたい」という理由は、レンタルを活用する利用者ならではの回答かもしれませんが、業界的にも大変興味深く貴重なユーザーズボイスとも言えます。

■レンタルバイクがバイク購入の架け橋に
『レンタル819』では一般利用の他に、利用料金をリーズナブル低額に設定した年間会員サービス『マイガレ倶楽部』(https://www.mygareclub.com/)を用意しています。これは毎月1回以上レンタルしてバイクを楽しむリピーター顧客から好評のサービスとなっており、日帰りツーリングやロングツーリングなどの目的によってバイクを変えて楽しみ、異なるジャンルの乗り味を楽しむことができます。

しかし、契約条件である1年が満期になると共に退会する割合も多く、退会理由のアンケートを実施したところ、「以前ほど頻繁に乗る時間が無くなった」や「転居のため入会した店舗に通えなくなった」という回答が並びました。しかし、一番多い理由は「バイクを購入したから」で、“レンタルバイクユーザーの減少=バイク離れ”ではないことがわかりました。一通りのバイクに乗ったので「もう乗りたいバイクが無くなったから」という回答が大半を占めると予想していたため、この結果には大変驚かされました。

“レンタルで気軽に乗っていたが興味がなくなりバイクをやめた”というわけではなく、“レンタルで気軽に始めたバイクが大好きになり、自分で所有したくなって購入している”ようです。また、レンタル時に車種の選定理由を聞いたところ、「購入予定」というものがありました。これは“欲しいと思っているバイクを事前にレンタルでじっくり試してみたい”という心理が見て取れます。レンタルバイクは、バイク購入のための試乗にも便利に使われていることが実証されました。

レンタルバイク

■調査結果を踏まえた考察
日本自動車工業会が発表した「国内での二輪新車の購入者平均年齢は51歳」というデータはあくまでも新車であり、中古車はカウントされていません。当然ですが、新車となると高額なため、経済的に余裕のある年齢層が厚くならざるを得ませんが、“二輪業界”という大きな括りで中古車を含めると平均年齢はもっと下がる計算になります。新車の購入数だけから考察すると“若者のバイク離れ”が起こっているように見えますが、『レンタル819』では、多くの20代・30代がバイクを楽しんでいます。

「『レンタル819』車両選定理由」を調査した結果から、新車購入の年齢層と20代・30代はバイクの楽しみ方が異なっていることも垣間見ることができます。自分でバイクを所有して自分好みにカスタマイズを楽しみ、仲間とツーリングに出掛けるというような比較的中高年齢のバイク愛好家に対し、レンタルと割り切り、もっとライトな感覚でバイクを楽しむ20代・30代が多く存在しています。更に、気軽に始めたバイクではありますが、その楽しさにハマり結果的に購入して楽しむ『レンタルから購入へ』という流れも確実にあることがわかりました。

今回の結果は『レンタル819』のデータに基づいた調査ではありますが、「平均51歳のバイクシーンは先が暗い」と悲観する必要はありません。また販売ターゲットをその年代に絞るのではなく、二輪業界に携わる全ての協会・団体は20代・30代をメインターゲットとすることで、若年層の“バイクに乗りたい気持ち”をより強くすることができ、結果としてライダーが増え、販売台数も増えるであろうと考察しています。

当社では、10代に向けてバイクの楽しさや安全運転を説いていくことが必要だと考えます。「免許を取らせない」「バイクを買わせない」「バイクを運転させない」という、1970年代後半から日本各地で盛んに実施されていた『三ない運動』は、既にマナーアップ運動へと変更されています。今後は、交通安全や二輪免許取得者を増やすことを主軸とした教育を施し、バイクの楽しさやイメージの向上、また震災などの非常時にはその機動力から人命救助やインフラ復旧に役立つことを教えていくことが二輪業界活性化に結び付く一環となると考えています。

■『レンタル819』について
「新しいバイクライフのご提案」「バイクに乗る人を増やす」『レンタル819』は、株式会社キズキレンタルサービスがフランチャイズ本部として全国展開するレンタルバイク事業です。

気軽にオートバイを楽しんでいただけるよう、ヘルメット・グローブなどもレンタルにてご用意しております。飛行機や新幹線の利用で移動時間を短縮した分、遠隔地でのツーリング旅行も余裕を持って楽しむことができます。一味違う旅のオプションをご提供し、『旅の広がり・夢のツーリング』をプロデュース。マーケットの創造をテーマに、新しい“旅”のスタイルをご提案します。

[ お問い合わせ ]
キズキレンタルサービス
TEL/048-288-8193

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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