
ヤマハはモトクロス競技用「YZシリーズ」の2027年モデル7機種をヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店で2026年9月25日(金)より順次発売する。予約受付期間は11月29日(日)まで。
今回のモデルでは「YZ250F(97万9,000円)」に8年ぶりの新作エンジンを搭載したほか、油圧クラッチ採用やリアブレーキの小型軽量化によりパフォーマンス向上を実現。また「YZ85LW(59万9,500円)」「YZ85(58万8,500円)」はエンジン・車体ともに細部をアップデートし、戦闘力向上と同時にランニングコスト抑制やメンテナンス性向上を図っている。さらに「YZ250F」と「YZ125(75万9,000円)」には、海外のファクトリーマシンのカラーリングイメージを再現した「Monster Energy Edition」が設定された(価格は全て税10%込み)。
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~8年ぶりの新作エンジン搭載の「YZ250F」、扱いやすさと戦闘力を高めた「YZ85」~
ヤマハ発動機販売株式会社は、モトクロス競技用YZシリーズの2027年モデル7機種を9月25日から順次発売します(※)。
「YZ250F」は、”All we make for your FASTER”をコンセプトに、全域で出力・トルクを高めた8年ぶりの新作エンジンを、最新の「YZ450F」をベースとするコントロール性重視のフレームに搭載。油圧クラッチの採用やリアブレーキの小型軽量化に加え、各部の信頼性・耐久性の向上に取り組み「レースで勝てるNo.1パフォーマンス」を実現しました。また「YZ85LW」「YZ85」は、エンジン、車体とも細部をアップデートし、レースでの戦闘力を引き上げると同時にランニングコストの抑制やイージーメンテナンスを実現。走行機会を増やすことでユースライダー育成に貢献します。
なお、いずれのモデルもレーシングブルーをベースに疾走感のあるグラフィックを組み合わせたYZファミリーの世界観を強調するカラーリングを採用。さらに「YZ250F」と「YZ125」は、海外のファクトリーマシンのカラーリングイメージを再現した「Monster Energy Edition」も販売します。
(※)本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2026年6月18日から11月29日(Monster Energy Editionは8月31日)までの期間限定で予約の受付を行います。予約が生産計画を上回る場合は、予約受付期間終了を待たずに受付を終了する場合があります。

YZ250F

YZ85

YZ125 Monster Energy Edition
※画像はCG 合成によるイメージで、国内モデルとカラーおよび仕様が一部異なる場合があります。

オフロード競技用モデル製品サイト
・URL/https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/#offroad-competition-lineupnew window
1)全域での出力向上と扱いやすさを進化させた新作249cm3エンジン
8年ぶりに全面刷新となる新開発エンジンは、騒音規制への適合化を図りながら高回転化を達成。全域での出力向上とトルクアップを図り、扱いやすさを大幅に高めました。シフトチェンジの回数減少に繋がり、ライダーの疲労度を軽減。より長く、より高いスピードを維持してのライディングを支えます。
このパワー向上を実現したポイントが吸気系の新フィーチャーです。吸排気バルブの駆動は、現行モデルでは「カム直打式」でしたが、今回、吸気側を「ロッカーアーム式」とした上で、よりバルブリフト量を確保しやすいフィンガーフォロワー式として高回転化を達成しました。これに伴い、吸気側のバルブスプリングにダブルスプリングを採用。レブリミットを2026年モデルより700r/min高めています。なお吸気ポートは形状最適化により吸気流量を増大させ、圧縮比アップ(13.8→14.1)とのバランスを整えました。

排気系のバルブ構成は現行を踏襲しつつ、新設計バルブスプリングを投入、バルブ挙動の安定性を高めています。なお、吸・排気バルブのコッター部などには強度を高めるWPC処理(R ※)(精密ショットピーニング)を施しました。
(※)WPC処理は株式会社不二製作所、株式会社不二機販の登録商標
2)レバー荷重を低減し、操作フィーリングを向上させた油圧クラッチ
「YZ450F」同様の油圧式クラッチを採用しました。連続走行でもミートポイントが変化しにくく、レース中の調整が不要で、ライダーの負担を軽減します。クラッチスプリングは、荷重を高めながらスプリング特性を最適化。これによりレバー操作荷重の軽減、スムーズな半クラッチ、そして滑らかなつながり感を実現しています。
3)「YZ450F」共通メインフレームとブラケット最適設計
「YZ450F」と同一のメインフレームを採用することで、高いスタビリティとコーナリング性を両立。穏やかで安心感の高いフロントエンドフィーリングをもたらします。前後のエンジンブラケットは、形状と厚さを見直し、外乱に対してマイルドに反応する扱いやすい車体特性を実現しています。
4) 専用セッティングで最適化を図った前後サスペンション
前後ともに「YZ450F」と同一のコンポーネントを採用し、「YZ250F」専用にセッティングを施しました。またリアサスペンションには新型ベースバルブを採用。前後とも従来比で減衰力を高め、路面追従性を向上。作動初期からフルストロークまで優れた衝撃吸収性と快適性を発揮します。
5) リアブレーキシステムの軽量化と、リニアなコントロール性の実現
リアブレーキは、2026年モデル比でディスク小径化(φ240 → φ220)、キャリパーのピストン小径化(φ25.4 → φ22.7)、マスターシリンダーのピストン小径化(φ11.0 → φ9.5)、ホース材質変更などにより、システム全体で180g軽量化、あわせてレシオ最適化を図りリニアに制動力が立ち上がる特性を実現。ギャップを乗り越えながらブレーキングする際にも、高い路面追従性を発揮します。
1)パワーバンドを拡大し全域で扱いやすい84 cm3エンジン
■ドラビリを支えるMotoTassinari製リードバルブ
全域での扱いやすさ、乗りやすさを新たな次元へ高めました。その鍵のひとつが、吸気抵抗が少なく、スムーズな開閉で混合気導入を支えるMotoTassinari製リードバルブ「VFORCE-4R」の採用です。あわせて2026年モデル比でエアフィルター吸気口拡大(φ75 → φ85)、新作マニフォールド、ジェット類見直し、YPVS特性変更、フライホイールマス増大(φ60.0 → φ79.5)などの相乗効果が、全域でのドライバビリティ向上を果たしています。これらによるパワーバンドの拡大は、クラッチ操作やシフト回数の減少をもたらし、イージーライドを提供します。

■鋭い加速性を支えるクラッチ、トランスミッション
向上させたパワーを、発進フィーリングやコーナー脱出時の鋭い加速などに反映するため、動力伝達系をアップデート。クラッチは摩擦材を変更し、ジャダースプリングを追加。トランスミッションは、使用頻度の高い3/4速のピニオンギアとホイールギアの表面処理を変更し信頼性を確保。あわせてYZ85はドリブンスプロケットを2026年モデル比で丁数変更(46T→47T)し、レスポンス・エンジンの扱いやすさなどの走行性能を向上させました。
■その他の特長
・材質変更で燃焼室温度の上昇を抑えたシリンダーヘッド
・インペラー高を従来比5mm増として冷却性を向上させたウォーターポンプ
・ハイスロットルタイプのスロットル(現行比12%浅い操作角で全開)
2)操縦安定性および信頼性を向上したメインフレーム
フロント/アンダーエンジンブラケットおよびリアアームブラケットの形状や板厚を変更。エンジンの出力向上に合わせて最適な剛性と信頼性を確保しました。操縦安定性を向上させると同時に、コーナリング時や大きなギャップなど、高負荷がかかるシチュエーションでの接地感を高めています。また、材質を変更することで重量の増加を抑えています。

※画像はCGによるイメージです
3)メンテナンス性向上や軽量化
フロントホイールベアリングをオイルシール付に変更して防錆性を高め、外装パーツに使用しているボルトの長さを14mmに統一するなど、整備性を向上。また上位モデルと同等のコンパクトなハンドルバーパッドへの変更や燃料タンクブリーザーホースの小径・短縮化により、視覚的軽快感の向上と軽量化を追求しています。なお、オイルシール付フロントホイールベアリングやコンパクトなバーパッドは「YZ65」にも適用されます。


ヤマハ発動機株式会社(2026年6月18日発行)
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(バイクブロス・マガジンズ編集部)