
モト・グッツィは、創業以来の本拠地であるイタリアのマンデッロ・デル・ラーリオに、工場およびミュージアムを含む新拠点を完成させた。約5年の歳月と5,000万ユーロを超える投資を経て完成した同拠点では、生産能力を年間3万台以上へ拡大するとともに、160台を超える車両を収蔵する3,000m2のミュージアムなどを整備。また、開所に合わせて開催された「モト・グッツィ ワールド デイズ 2026」には6万人を超える来場者が集まり、歴代のモト・グッツィ約1,500台によるパレードなどが行われた。
ブランド創業の地にふさわしい世界基準の工場が完成
3,000m2の展示スペース、革新的な建築デザイン、そして文化・創造・エンターテインメントが集うハブとして建設した新拠点
・5年の歳月をかけたプロジェクト
・投資総額5,000万ユーロ超
・生産能力を年間30,000台以上に拡大
・工場面積を38,000m2に拡大
・一般開放される新しい複合スペース4,200m2

マンデッロ・デル・ラーリオ(レッコ)、2026年9月2日 ─ ほぼ5年の歳月と5,000万ユーロを超える投資を経て、モト・グッツィの新しい拠点が完成しました。1921年の創業以来変わらず、コモ湖畔レッコ側のマンデッロ・デル・ラーリオにあります。竣工式には、ロンバルディア州知事のアッティリオ・フォンターナ氏をはじめとする地元の要人、ピアッジオグループ会長のマッテオ・コラニーノ、ピアッジオグループCEOのミケーレ・コラニーノが出席しました。
建築家グレッグ・リン氏率いる世界的なチームが設計・エンジニアリングを手掛け、近年の産業建築史の中でも、最も野心的な取り組みの一つとなりました。単なる工場でも、単なるミュージアムでもなく、技術と伝説、実験と情熱が一つになり、新しいアイデアを生み出し、未来を形にしていく場所となっています。
モト・グッツィが105年前に誕生したこの土地で、山と湖に囲まれながら、ヴェネチア・ビエンナーレ建築展の金獅子賞を受賞したアメリカ人デザイナーが、革新と実験と歴史が溶け合う独自の文化空間を作り上げました。技術とデザインが融合する、これまでにない体験を提供します。
この新しい拠点は、生産と歴史の継承という本来の役割にとどまりません。創造し、試し、体験し、感動する場所として設計され、歴史あるブランドへの愛と、未来へのビジョンが交わる施設として生まれ変わりました。


「ほぼ5年にわたる努力と5,000万ユーロを超える投資の末に、モト・グッツィの新しい章を発表できることを、大きな誇りとともにお伝えします。このプロジェクトは工場とミュージアムを一新するもので、友人であり世界的な建築家でもあるグレッグ・リン氏の発想から生まれました。彼とともに、金属とロボット、静寂とアートを融合させる仕事に取り組んできました。
コモ湖畔のマンデッロ・デル・ラーリオに、過去と現在が共存しながら、世界のバイク産業でも屈指の先進的な工場が誕生します。決して簡単な挑戦ではありませんでしたが、私たちは力を合わせてやり遂げました。モト・グッツィは世界で最も愛され、象徴的なモーターサイクルブランドの一つです。モト・グッツィに乗るということは、一世紀を超えるイタリアの歴史と、私たちの記憶、そして未来への希望とともに走ることです。」
新しい生産施設は、環境への配慮と資源の効率的な活用を重視して設計されました。1,300m2の太陽光パネルを備え、自然光を最大限に取り入れながら、クラスA基準で建設されています。
モト・グッツィのバイクが長年作られてきた、同じ工業用地内に位置しています。1921年以来、技術者や作業員、エンジニア、ライダーたちを迎えてきたヴィア・パロディの赤いゲートは、これからも変わらずそこにあります。世界中のバイク乗りにとっての聖地となったこのゲートの先には、ほぼ5年をかけて作り上げた最先端の工場が広がっています。バイク産業の新しい世界基準です。
工場は、もとの敷地の中心に位置し、歴史と建築を尊重しながら生まれ変わりました。新たに5,500m2の産業用建屋が加わり、工場全体の面積は38,000m2に拡大。生産能力は年間30,000台以上に引き上げられ、オフィススペースも380m2増設されました。
最新世代の自動化エンジン組立ラインは、既存建物の改装ではなく、最先端技術を備えた完全新設の施設です。最終組立工場はエンジン工場と、全自動のコンベアシステムで結ばれています。生産ラインの最終地点では、完成したバイクがボストンのピアッジオ・ファスト・フォワード(PFF)製の地上走行ドローン「kilo(TM)」に引き渡され、最終検査に送られます。これにより作業員の身体的負担を最小限に抑え、安全性を高めています。生産工程は最高水準の品質基準に準拠しています。




工場に隣接する新しい建物に、モト・グッツィ ミュージアムがあります。新しい3,000m2の建物は、マンデッロで作られるバイクのメタリックな美意識からインスピレーションを得ています。光あふれる開放的な空間の随所に、バイクを思わせる形状や仕上げが息づき、建築とブランドのアイデンティティをつないでいます。
コレクションには、修復された160台を超える貴重な二輪車が並びます。モト・グッツィの原点となった世界に一台しかないプロトタイプ「G.P.」から現行モデルまで、伝説的なモデルやWGP世界ロードレース選手権を14度制したレーシングマシンも展示されます。映画、レース、旅、アート、軍用・警察用車両など、さまざまなセクションが新しいミュージアム体験を提供します。訪れる人は、モト・グッツィの歴史とモデルを通して、100年を超える社会・文化・技術・デザインの変遷をたどることができます。ミュージアムは組立ラインを望む窓を備え、来館者はバイクが作られる工程を見ることができます。






新しいスペースには、広々とした屋外エリア、修復された風洞実験施設「ガレリア・デル・ヴェント」、中央広場を見下ろす高台のテラスがあります。テラスにはモト・グッツィのイーグルの巨大なモザイクが飾られています。
屋外エリアは歩行者専用で、来場者のために設計されました。象徴的なプロムナードを形づくる2つの並木広場と、稼働中の工場を眺めながら歩ける小道があります。これらのエリアはすべて、もとの工場敷地内にあり、世界中からの来場者を一年中迎えられるよう設計されています。
新しいモト・グッツィは、大型のMotoplexストア、カフェ、ワークショップやイベントのスペース、新しいオーディトリアムを備えた、総面積4,200m2の複合施設です。新しい施設とミュージアムは、歴史ある工場の改装ではなく、バイク製造とブランド体験における新しい世界基準です。世界中のグッツィファンやバイク愛好家にとって、唯一無二の目的地となります。








新しいミュージアムと工場に4日間で約6万人が集結
マンデッロ・デル・ラーリオ、2026年9月6日─ モト・グッツィの新工場と新ミュージアムの開所に合わせて開催された、特別版となる今回の「GMG―モト・グッツィ・ワールド・デイズ」には、世界各地からバイクで駆けつけた人々を中心に、6万人を超える来場者が集まりました。

ほぼ5年の歳月と5,000万ユーロを超える投資を経て実現したこのプロジェクトは、近年の産業建築のなかでも、もっとも先進的で野心的な取り組みのひとつで、単なる新しい工場、新しいミュージアムにとどまらず、創造力と技術、伝説と情熱がひとつになり、新しいアイデアを生み出し、未来を思い描き、かたちにしていく場所です。
4日間にわたるGMG開催期間中、新拠点には約4万人が来場し、ミュージアムには約3万人が入館しました。3,000m2に及ぶ最新鋭の空間には、貴重な一点物を含む160台ものバイクが収蔵されており、新しい生産ラインを見渡せるミュージアムからの眺めは、モト・グッツィの過去と未来をひとつに結んでいます。


土曜日の朝には、世界中から集結した歴代のモト・グッツィ約1,500台によるパレードがレッコからマンデッロまで行われました。先導したのは、イタリア共和国大統領警護隊「コラッツィエーリ」のモト・グッツィ カリフォルニア1400です。アプリリア・レーシングのMotoGPライダーであるマルコ・ベッツェッキ選手、ホルヘ・マルティン選手、ロレンツォ・サバドーリ選手、そしてMotoGPのレジェンドであるマックス・ビアッジ氏もこのイベントに参加しました。


数多くのバイクと情熱が集うなか、ロマンスの舞台も用意されました。この日、6組のカップルが工場内で結婚の誓いを新たにしました。場所は、敷地でもっとも象徴的な建物のひとつであり、完全に修復・改装された、ガレリア・デル・ヴェント(風洞実験施設)の緑豊かな広場です。
会場ではVirgin Radioのステージが連日にぎわいを見せ、レースや旅、冒険をめぐるトークが繰り広げられました。また、工場では無料の試乗会も開催し、約600人の参加者がV7やV85TT、V100 Mandello、そしてStelvioなどのモト・グッツィのラインナップを公道で体験しました。なお、この新工場とミュージアムは、9月30日まで火曜日を除く毎日10:00~17:30に一般公開されます。










ピアッジオ グループ ジャパン株式会社(2026年9月7日発行)
(バイクブロス・マガジンズ編集部)