【ファンティック】モトクロス世界選手権 第5戦でグレン=コルデンホフが表彰台を獲得

掲載日: 2025年04月16日(水) 更新日: 2025年04月16日(水)

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ファンティックがイタリアで開催されたモトクロス世界選手権 第5戦のレポートを公開した。ファンティック・ファクトリーレーシングのグレン=コルデンホフは3位で表彰台を獲得し、アンドレア=ボナコルシは9位入賞の結果に。また、EMX ではフランチェスコ=ベレイが2位で今シーズン初の表彰台を、シモーネ=マンチーニも初優勝を飾った。

ファンティック、ホームGPでさらに表彰台を重ねる。

ファンティック・ファクトリーレーシング・MXGPのグレン=コルデンホフは今回のアルコ=ディ・トレントでも素晴らしい走りを魅せ、またも表彰台を確保した。イタリアンブランドであるファンティックにとってホームGPである今戦、EMXでもフランチェスコ=ベレイが今シーズン初の表彰台を手に入れてさらに喜びを深め、シモーネ=マンチーニもEMX250での初優勝を飾ったのである。

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ファンティック・ファクトリーレーシング・MXGP

サルディニア後もなお体調不良からの回復に努めているブライアン=ボガースを欠いたチームは、しかしグレン=コルデンホフとアンドレア=ボナコルシの2名の強力なライダーとともにプライドをもってホームGPに臨んだ。予選レースでは手堅くトップ10を確保したファンティック・ライダーたち。コルデンホフは7位、ボナコルシは10位から決勝に向かう中、チームは今週も記念すべきレースとなることを確信していた。

グレン=コルデンホフは愛車、XXF450とともにさらに素晴らしい走りを魅せた。このレース、メイン・スポンサーでもあるNILSオイルのスペシャルカラーに身を包み、ファンティックとNILSとの双方にとってのホームGPを迎えるにあたり、そのモチベーションは見事なスタートを切ったのである。レース1、コルデンホフはその豊かな経験をすべて注ぎ込みレース前半は3位を快走。最終的には5位に入賞し、力強い走りを魅せつけたのである。

レース2、グレン=コルデンホフはさらに素晴らしいスタートを切り、オープニングラップを3位で走り抜けると、レースを通じて表彰台をかけた争いを展開したのだ。満場の観客の中、最高のパフォーマンスを見せたのである。「ザ・ホフ」は今回は引き下がることはなく、トップ5をキープ。残り4周での見事なパッシングで順位を固め、今シーズン3回目の総合順位での表彰台をものにしたのである。今シーズン5戦目にして3回目の表彰台によって、コルデンホフはチャンピオンシップ・スタンディングでも3位をキープし続けている。

コルデンホフが素晴らしいスタ-トでファンティックXXF450のパフォーマンスを見せつける中、アンドレア=ボナコルシは両ヒート共に失敗。典型的なアルコのハードパックのトリッキーな第1コーナーで、上位入賞のチャンスを失ってしまったのだ。レース1では視界不良によってレース終盤までペースをつかめないまま16位に。レース2では何とか前を負い続けたものの、9位入賞がやっととなってしまった。21歳のイタリアン「ボナ」は現在ランキング13位ながら、トップ10までわずか1ポイント。この混戦のプレミア=クラスで上々のパフォーマンスを見せている。
次戦、第6戦はスイス、フラウエンフェルドでの戦いになる。

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グレン=コルデンホフ/最終的にはいい週末になったね。土曜日はいまいちペースがつかめなかったけど、日曜日、どちらのレースもスタートを決めることができたよ。これがとにかく結果には効くからね。レース2ではホールショットを決められて、前に誰もいない最高の気分でペースを上げて行くことができたんだ。これは僕の過去のキャリアの中でも最高のレースの一つになったと思うよ。最高の気分で、ひたすらプッシュし続けたんだからね。チームからのサインは、表彰台のためにはフェルナンデスをパスすることだ!って出ていて、それを実行したんだ。表彰台を重ねて行くことは本当に素晴らしいね。僕自身にとっても、チームにとっても、ファンティックにとっても。ましてや、ここ、ホームGPでそれができたんだからね。ファンティックのマネージメントの目の前でこれをやり切ったのはいいことだよね、間違いなく。これで今シーズン、レインコンディションで1回、サンドで1回、ここアルコのハードパックで1回と、異なるコンディションでの表彰台だ。この先どんなラウンドでも結果を残して行くことができる自信がついたといっていいよ。

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アンドレア=ボナコルシ/まあ総合的に言って悪い週末じゃなかったんだ。レース1を除いてね。スタートはよかったのに、ゴーグルが曇っちゃって前が見えず、ポジションを上げるどころか、何台にも抜かれてしまったよ。レース2のスタートは今一つだったけど、何とかペースを上げながら9位に入ることができた。スピードと体調は十分上を狙えたんだけど、やっぱりスタートでほかのライダーを抑えるようにならなければ上位に食い込むことはできないね。これからスイスに向かっていろいろやらなければいけない課題も見えてきたと思うね。

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ファンティック・ファクトリーレーシング・EMX

フランチェスコ=ベレイはホームGPに熱い想いを抱いて臨んでいた。GPの会場、アルコ=ディ・トレントは彼自身にとってもホームGPだからだ。それはフリー走行での最速タイムから形となり、地元の観衆の前でのポールポジション獲得へとつながったのだ。

レース1、ファンティックXXを駆る16歳のトレンティーノ(トレント出身者)はスタートからトップを争う展開となりながらも、そのトップ2と接触して双方ともに転倒、大きくロスしてしまう。それでも果敢に再び前を追ったベレイは5位に入賞、何とか表彰台への期待を含ませた。

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終夜降り注いだ雨により、日曜日のレース2ではトラックは全く違うコンディションとなった。だがそれもベレイにとってはホームコースの表情の一つに過ぎない。スタートこそトップ10圏外だったものの瞬く間にトップ5に駆け上がると、落ち着いて前を負い続け、さらに先を行くライダーのミスを誘い2位でフィニッシュ。総合3位と表彰台の一角に食い込んだのである。ファンティック・ファクトリーレーシング・EMXライダー初の表彰台は、総合優勝にわずか2ポイント足りないだけだったが、シーズンスタンディングでも2位に駒を進める結果となったのである。

一方、チームメイトのドゥエ=ファン・メクゲレンには厳しい週末となった。レース1でのクラッシュはレース2にも響き、トレントではポイントを獲得できなかったのである。

EMX250ではレース2でシモーネ=マンチーニが素晴らしい走りを披露、見事に優勝を飾った。ファンティックXXF250で素晴らしいスタートを切ったマンチーニは、終始トップを追う展開に。最終ラップで狙いすましたように抜き去ると、見事に表彰台の中央に立ったのである。XXFでの初優勝は、彼自身にとって6回目の優勝でもあり、また厳しい1日となった土曜日からの自信を回復させるには十分なものとなった。予選でのひどいクラッシュはレース1に引きずり、DNF(途中棄権)となってしまっていたからである。

フランチェスコ=ベレイ/総合的に見ていい週末だったと思うね。スピードとペースがつかめてよかったし、特に土曜日が最高だった。練習走行でもいいペースで、予選トップになってポールポジションが取れたわけだからね。レース1でもいいペースで走れていたよ。残念なことにミスをやらかしたおかげで勝てるレースを落としてしまったのだけど。だから日曜日は手堅く走って、それでも2位に入って総合3位を獲得できた。もちろん地元だから勝ちたかったけど、いい経験を積むこともできたし、徐々にさらに上へと進んでいると思うね。

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シモーネ=マンチーニ/この週末、練習走行でクラッシュしたうえにレース1ではDNFと、最悪の始まりだったんだ。でも、腐らずにレース2への準備を進めて、最高の結果になったよ。EMX250での僕の初勝利だ。スタートもよくてレースペースもコンスタントにできたし、とりわけ最後の数ラップは乗れていて、トップを奪える自信があったしそれを実行したというわけだ。今シーズンは結構厳しいレースが続いていたけれど、この先に向けての最高の勝利になったし、今後の何度も続く優勝の、最初の一つに過ぎないとなるはずさ。チームには心からの感謝と、支えてくれた多くのファンに感謝をささげたいね。この気持ち、ホント、言葉では表現できないよ。

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リリース

モータリスト合同会社(2025年4月15発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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