【ファンティック】FIM モトクロス世界選手権 サルディニアGP でグレン=コルデンホフが総合2位を獲得

掲載日: 2025年04月10日(木) 更新日: 2025年04月10日(木)

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ファンティックがモトクロス世界選手権イタリア・サルディニアGP のレポートを公開した。ファクトリーチームのグレン=コルデンホフは総合2位を獲得し、チームメイトのアンドレア=ボナコルシはレース2でクラッシュに巻き込まれつつも素早く追い上げ、総合4位入賞の結果を残した。

コルデンホフ、サルディニアで見事な総合2位を獲得!

ファンティックチームにとって快進撃が続く2025年のMXGP。わずか4戦目にしてグレン=コルデンホフは自身2度目の表彰台に食い込んだ。ファンティックにとっては今シーズンすでに3回目の表彰台でもある。コルデンホフは今やランキング3位につけ、さらに上位を狙っている状況だ。チームメイトのアンドレア=ボナコルシはわずかに表彰台を逃す4位とこれまた大活躍。EMX125ではフランチェスコ=ベレイがリオラの深いサンドを乗りこなし、手堅くポイントを確保した。

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ファンティックのホームグラウンドでもあるイタリアでの、2連戦の1戦目はリオラ=サルドで開催された。特徴的な深いサンドはシーズンを通じてマシンにも、ライダーにも最もタフなラウンドの一つとして知られている。だが、ファンティック・ファクトリーレーシング・MXGPにとっては超えるべきラウンドの一つに過ぎないのだ。

土曜日からすでに、最高のゲートオフからのダッシュを見せたチームはそのスピードを誇示していた。グレン=コルデンホフはオープニングラップからトップ3争いを行い、最終的には4位に入賞、日曜日の決勝でのスタート好位置を確保したのである。アンドレア=ボナコルシも彼にとって初めてのホームラウンドをものにしての6位。ブライアン=ボガースは体調芳しくないまま13位で予選レースを終えた。

コルデンホフとボナコルシはともにレース1のスタートも悪くなく、それぞれのファンティックXXF450を表彰台争いに割り込ませた。「ザ・ホフ」がファンティックのリーダーを務め、7周目まで2位を快走。「ボナ」も続いて食い下がり激しいバトルを演じていた。これはレース終盤まで続き、結局レース1を2-3位で終えることとなった。

続くレース2ではボナコルシはスタートで1コーナーのクラッシュに巻き込まれてしまう。だが、素早く立ち上がったボナコルシは激しく前を追い、2周目にはトップ10に躍り出た。コルデンホフはオープニングで7位と出遅れたが、厳しいコースコンディションの中で順位を上げるべくバトルをつづけ、最終的には3位表彰台に上り、2-3の総合2位という結果を残したのである。これはまた、総合ポイントでは優勝まであと1ポイントに迫るものでもあった。ボナもレース中を通じてあきらめず前を追い続け、5位に入賞することで総合でも4位に。わずか2ポイント差で2回目のMXGPでの表彰台を逃すことになった。

1年前、ファンティックでのデビューレースで印象的な走りを魅せたブライアン=ボガースは、しかしこの週末はポイントを求めて深いサンドを掘り続けることになってしまった。両ヒートを18位で終え、本来得意なはずのコースで結果を残すことができなかったが、走り切ることができたことで前向きな結果といっていい状況ではある。

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グレン=コルデンホフ

この総合2位は意義深いよ。最初の4戦のうちに2回もの表彰台、そしてチャンピオンシップでも3位にいるわけだからね。こんないいスタートを切れたシーズンは過去にもなかったことだよ。レース1は特に素晴らしく、我ながらアグレッシブに走れて、気持ちよく前車を抜くこともできていた。これが2位に入れた走りというものだ。

チームメイトのボナも真後ろで食い下がり、二人にとってもいいバトルができたと思うよ。レース2ではスタートがいまいちだった。実のところ、フランスの直前から体調を崩していてその後丸1週間休養をとっていたんだ。でもおかげでいい状態でレースに臨むことができた。ファンティックとチームには大いに感謝するよ。素晴らしいマシンを作り上げ、サポートしてくれたわけだからね。今まさに、マシンは思った通りに走ってくれて、それがこの結果に結びついているというわけだ。

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アンドレア=ボナコルシ

いい週末だったね!レース1はスタートもよく、いいリズムで3位に持ち込むことができたと思う。グレンとのバトルは本当に楽しかった。レース2はスタートは悪くなかったんだけど、1コーナーで目の前で転倒したライダーを避けきれず、どうにもならないままに転んでしまったんだ。最後尾にまで落ちてしまったけど、その後2周で抜きまくってトップ10まで戻すことができ、そのあとも順調に走り切って最後はマシンを総合4位にまで持ち込むことができたんだ。

わずか2ポイント差で総合での表彰台を逃したのは悔しいけど、悪くない結果といっていいと思うね。次のアルコは去年もいい結果を残せた得意なトラックなんだ。またいい週末にして見せたいね。

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ブライアン=ボガース

いや、月曜日に体調を崩しちゃって、それからカウチで寝っぱなしの状態だったんだ。そのせいもあってこの週末は最悪だったね。GPにきてその懸念がさらに高まったよ。リオラはマシンと自分がパーフェクトであっても厳しいコースなんだ。到底これを何とかする元気がなかったのが実情さ。次の週末には何とか戻ってこれるようにしていきたいね。

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ファンティック・ファクトリーレーシング・EMX

サルディニア開催のMXGPはファンティックにとっても、またチームにとってもホームグラウンドでのレースということになる。新人のフランチェスコ=ベレイにとってもその思いは共通していた。16歳の若者が育ったのはハードパック・トラックで、それはまさに次戦の会場でもあるのだが、ここリオラ=サルドでも記憶に残る走りを披露して見せた。

レース1、ベレイは1コーナーでのクラッシュに巻き込まれて圏外に。しかしその後、トップレベルの体のこなしを披露しながらスピードを発揮してレースを席巻、最後尾から6位までマシンを持ち込んでのフィニッシュとなった。チームメイトのドゥエ=ファン・メクゲレンはダッチ・マスターズレースでは好調だったものの季節柄の花粉症に悩まされ、9位に入賞するのがやっとという結果だった。

ベレイはレース2のスタートは多少ましなものとなり、オープニングラップではトップ10あたりを走行していた。終盤激しく追い上げることで難しいコンディションの中、5位に入賞。これで総合6位に入賞した結果、ポイントテーブルでは3位に食い込むこととなった。ファン・メクゲレンはこちらのレースも厳しい戦いとなり、第2コーナーでのクラッシュに巻き込まれて最下位からの追い上げとなった。それでも耐えてXX125を15位に持ち込み、総合では12位を獲得した。

ファクトリーチームの苦戦の一方でドリーム・チームのコール=マッカルーがXX125をサルディニアGPの表彰台に押し上げ、ファンティックXX125の優れたポテンシャルが証明されることになった。

フランチェスコ=ベレイ

まあ結論としてはポジティブな週末だったといっていいだろうね。レース1はクラッシュに巻き込まれての厳しいレースとなってしまったけど、そのあとはいいレースができたと思うよ。クラッシュがなければ3位には入賞できていたようなペースだったんだからね。最終的には6位だったけど、結果には満足だ。とにかく乗れていたといっていいだろう。レース2のスタートはよくて4位くらいを走れていたんだけど、最終ラップにミスって1つポジションを落としてしまったんだ。とはいえリオラでの週末は決して悪いものではなく、ホームGPのアルコ・ディ・トレントに向かうのが楽しみだよ。

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ドゥエ=ファン・メクゲレン

もっといい結果を残すためにここに来たんだけど、勝つことにどん欲な多くの速いライダーがたくさんいる、って感じだったね。だからいいスタートを切れて1周目をいい位置でまとめないと、そこに上るのは本当に大変なんだ。レース2最初のクラッシュはやるべきことを余計に難しくさせてしまったよ。だから今回の走りは僕にとってもベストとはとても言えないけれど、やってきたことがいつか結果に結びつくと信じているんだ。この先もプッシュし続けるよ。

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リリース

モータリスト合同会社(2025年4月8日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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