ファンティックがダカールラリー2025の参戦を終え、レポートを公開した。XEF450 Rally を駆った3人のファクトリーライダーは、バイクカテゴリーで唯一の女性ライダーであるサンドラ=ゴメスが総合43位、ジェレミー=ミロイアは27位、トマソ=モンタナリは35位で完走となった。また、ファンティックのサポートを受けたサテライトライダー3人も完走を果たしている。
6台のFantic XEF450 Rallyとライダー、ダカール・2025のフィニッシュラインに到達
ファンティック・ファクトリーラリーチームはダカール・ラリー表彰台でチームの無事を祝福しました。女性カテゴリー唯一の出走者にして完走したサンドラ=ゴメス、27位完走のジェレミー=ミロイアと35位完走のトマソ=モンタナリは互いの完走を祝福しあったのです。
ダカールラリーを完走することは常にチームとしての勝利でもあります。唯一のイタリアン・マニファクチャラとしてこの最も格式の高いラリーに参加したファンティックにとっても、あらゆる意味で満足度の高いレースとなりました。
XEF450 Rallyを駆った3人のファクトリーライダーとともに、ファンティックをレンタルしメーカーサポートを受けたライダーたちも同時に表彰台に上りました。8000kmにも及ぶ冒険を終えて「フィニッシャー」メダルの授与を受けたトーマス=デ・ガバルド、マキシム=ポーポノット、ラフィック=エイドの3人のサポートライダーにとっても、この瞬間は感動的で、忘れることのできないものとなったのです。
このプロジェクトにかかわったすべてのライダーがこうしてフィニッシュラインを迎えることができて、本当に嬉しいし、誇りを持っています。ジェレミーとトマソにはもちろん心からの祝福を、そして素晴らしい闘志と結果を見せたサンドラには最大級の賛辞を贈りましょう。
また、プロジェクトに賛同し共に戦うことができたサテライト・ライダーたちとこの素晴らしく得難い冒険をともにできたことも大いなる喜びでした。マシンの信頼性も疑いないことが証明でき、すべてのライダーが最後まで走りぬくことができ、まさにプロジェクトの使命を達成することができました。唯一完走を逃したモハメッド=アル・バローシが転倒のためリタイアを余儀なくされたのは残念でしたが。
このプロジェクトにかかわったすべてのスタッフに心からの感謝をささげるとともに、私たちのレース部門のリーダーでもあるマリアーノ=ロマン副社長にも、そして我々を信頼し、支えてくれたファンティックすべての社員にも、感謝を申し上げます。
このフィニッシャー・メダルは本当に僕にとっては価値のあるものなんだ。2回のダカールへの挑戦、2回ともファンティックで、2個のメダル。ドキドキせずにいられるかい?今年のダカール、最初の1週間はタフだったけどそこそこ上手くいってたのに対し、次の1週間は僕のミスで転倒し、レースにも結構影響が出てしまった。それでも総合成績は悪くなかったと思えるし、またここに帰ってくるのが楽しみだよ。
今年が僕にとって3回目のダカールで、何とか完走したいと思っていたんだ。だからこのフィニッシャーメダルは僕には金メダルなんだよ。
あらゆることを犠牲にし、痛みと闘いながらのゴールだったからね。モロッコでのクラッシュはもちろん何一つとして助けにはならなかったけど、逆にいえばそのおかげでここでさらに強く戦う気持ちが芽生えたんだともいえるだろう。ファンティックのみんな、特にリーダーとして導いてくれたマチルダ=トマグニーニやメンターだったフランコ=ピコとチームのみんなにお礼を言いたいね。ダカールのイタリアン・チームの代表になれたことを心から誇りに思っているよ。
フィニッシャー・メダルとともに、女性クラス優勝までもらえて、本当にうれしいですね。
私がこの先、多くの女性ライダーの挑戦を引き出す力になれたらと思います。ダカールは本当に美しい冒険で、またたどり着くことが可能な夢なのです。
モータリスト合同会社(2025年1月19日発行)