【ホンダ】国内導入モデルも発表! ミラノショーにニューモデル「CB1000 HORNET」や「CBR600RR」などを出展

掲載日: 2023年11月08日(水) 更新日: 2023年11月08日(水)

【ホンダ】日本導入モデルも発表! ミラノショーに新型「CB1000 HORNET」「CBR600RR」などを出展 メイン

ホンダはイタリア・ミラノで開催中の EICMA 2023(ミラノショー)の出展概要を発表した。今回登場したのは、欧州で発売予定のニューモデル「CB1000 HORNET」「CBR600RR」や、電動二輪車のコンセプトモデル・SC e: Concept など。

出展車両のうち日本国内では「CB1000 HORNET」や「CBR600RR」、「NX500(日本ではNX400)」「CBR500R(日本ではCBR400R)」「CB650RCBR650R」「CBR1000RR-R FIREBLADE、CBR1000RR-R FIREBLADE SP」「CRF1100L Africa TwinCRF1100L Africa Twin Adventure Sports」が販売される予定だ。

EICMA(ミラノショー)2023出展概要

Hondaの英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッド(本社:バークシャー州ブラックネル 社長:奥田 克久)は、現地時間2023年11月7日(火)10:00に以下を発表しましたので、その内容をご案内いたします。

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Hondaは、イタリア・ミラノで開催されるEICMA 2023(ミラノショー、プレスデー:11月7~8日、一般公開:11月9~12日)に出展するヨーロッパ向け2024年モデルの二輪車ラインアップを発表しました。

・新型CB1000 HORNETが、ネイキッドタイプのフラッグシップモデルとして、2024年に欧州で発売予定
・CBR600RRが、エンジン、スタイリング、エレクトロニクスを一新し、6年ぶりに欧州に登場
・500シリーズにCB500 HORNETとNX500の2車種が加わり、新型CBR500Rも登場
・CB650RとCBR650Rに、世界初の技術「Honda E-Clutch」を採用
・CBR1000RR-R FIREBLABEとそのSPバージョンは、フレーム、ボディーワーク、エンジン、ギアボックスの各部をアップグレードし、中速域のパフォーマンスを向上
・電動二輪車のコンセプトモデル・SC e: Conceptを欧州で初公開
・2024年モデルは全車種EURO5+規制に適合

CB1000 HORNET

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CB1000 HORNETは、2017年型CBR1000RRに搭載された直列4気筒エンジンを最適化し、110kWを超える出力と、100Nmを超えるトルクを発揮するエンジンを搭載しています。

車体には、新開発のスチール製ツイン・スパー・フレームを採用し、フロントには圧縮・伸側ともに調整可能な、ショーワ(日立Astemo株式会社)製41mmセパレート・ファンクション・フォーク・ビッグ・ピストン(SFF-BP)倒立サスペンションと、ショーワ製ユニットプロリンク・リアショックが組み合わされています。

スタイリングでは、超小型デュアルLEDプロジェクターヘッドライトを採用し、HORNETの特徴である燃料タンクは、フロントは幅が広く、リアは細く絞り込まれ、また小さなシートにより特有の細さを表現しています。新しいフレームもさりげなくブラックカラーで統一されデザインの特徴としています。

スロットル・バイ・ワイヤー(TBW)による電子制御に加え、ライダーは5インチTFTカラーディスプレイに表示される3つのライディング・モードを選択できます。

CB500 HORNET

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CB500 HORNETは、HORNETシリーズからインスパイアされたアグレッシブなスタイリングと、HORNETの名にふさわしい象徴的なエアロダイナミクス性能を備えています。

CB500 HORNETのカウリングには、燃料タンク上部へ空気を流すヘッドライト・サイド・ダクトが組み込まれ、リニアなステアリングフィールとハンドリングの俊敏性に貢献しています。また視認性を向上させるため、よりワイドに光を照射するLEDを採用しています。

471ccエンジンのパワーとトルクは、最大出力35kW、最大トルク43Nmを実現します。またフューエル・インジェクションのセッティングを変更することで、低回転域からの加速フィーリングを向上させ、Hondaセレクタブル・トルク・コントロール(HSTC)を採用することで安心感を高めています。

車体には、41mm径のショーワ製SFF-BP 倒立フォーク、ショーワ製リアショック、4ピストンキャリパー付きフロントデュアルディスクを採用。また、新しい5インチTFTスクリーンは、車両とスマートフォンを連携することで、ハンドルスイッチ及び音声入力により音楽再生や通話などの操作を可能とするHonda RoadSync(ホンダ・ロードシンク)に対応しています。

CBR600RR

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CBR600RRは、前モデルから大幅に改良された、最高出力89kW/14,250rpm、最大トルク63Nm/11,500rpmのエンジンを搭載しています。

アルミ製スイングアーム付きツインスパー・アルミフレーム、41mm径のショーワ製SFF-BP 倒立フォーク、ショーワ製ユニットプロリンク・リアショック、ウイングレットを装備したカウリングにより、敏捷な旋回性と優れた安定感を両立したハンドリングを実現します。

CBR600RRは、CBR1000RR-R FIREBLADE譲りの6軸慣性計測ユニット(IMU)を採用し、TBW制御、5つのライディング・モード、コーナリングABS、9レベルのHSTC、ウイリー・コントロール、リア・リフト・コントロール、エマージェンシー・ストップ・シグナルを装備。電子制御ステアリングダンパー、アシスト/スリッパークラッチ、クイックシフターも標準装備しています。

NX500

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ニュー・クロスオーバーのNX500は、ワインディングロードからグラベルトレイル、長距離アドベンチャーまで、多様なシーンで楽しめるように設計されています。従来のCB500Xをベースに、新たなスタイリングとさまざまな仕様・性能のアップグレードを採用しています。

1.5kg軽量化した新しい5スポークアルミキャストホイールの採用で、合計3kg減の196kgになった車両重量に加え、41mm径のショーワ製SFF-BP倒立フォークのスプリングレートとダンピングの見直しで、ハンドリングダイナミクスとフィーリングが向上しています。また新しいフューエル・インジェクションの設定により鋭い加速を実現しています。

さらに、5インチTFTスクリーン、Honda RoadSync、HSTCを採用。スタイリングは、新型ヘッドライトを中心に一新され、フロントからリアまで新しい樹脂材を採用し、コンパクトなアドベンチャースタイルの使い勝手と堂々としたシルエット、ソリッドなフォルムをミックスしています。

CBR500R

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CBR500Rのスタイリングは、CBR1000RR-R FIREBLADEにインスパイアされ、ヘッドライトとテールランプを一新しています。またボディーワークもウイングレット搭載によってフロントエンドのフィーリングを高めています。

新しいフューエル・インジェクションのセッティングにより、低回転域の加速を向上させています。また5インチのフルカラーTFTスクリーンは、Honda RoadSyncのインターフェースとしても機能します。

CB650R/CBR650R

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ネオスポーツ・カフェのCB650Rの外観は、しなやかで、よりダイナミックで、よりキャラクターが強く進化しました。フロントのシャープなアングルの新型LEDヘッドライトは、ラジエーターシュラウドを通して、リアのテールランプを組み込んだシャープなリアカウリングへと流れます。

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CBR650Rは、デュアルLEDヘッドライトのデザインを変更し、上下カウリングを一新。再設計されたテールユニットとともに、スリムながら筋肉質なたたずまいを表現。CBR650Rのピュア・スポーツさをアピールしています。

CB650R/CBR650Rともに、Honda RoadSyncの接続を可能にした、5インチフルカラーTFTスクリーンを採用しています。

Honda E-Clutch

CB650RとCBR650Rには、Hondaが開発した世界初の二輪車用有段式マニュアルトランスミッションのクラッチコントロールを自動制御するHonda E-Clutchを採用しました。

Honda E-Clutchは、ライダーのクラッチレバー操作なしでアップ・ダウンシフトが可能。ライダーは、シフトペダルを操作するだけで、まるでクイックシフターのように素早く、確実にギアシフトすることができます。また、ハーフクラッチ、燃料噴射カット、イグニッション・コントロールを調和させた組み合わせで制御するため、シフトショックを排除してスムーズな走りを実現します。

発進時や停止時にもクラッチ操作は不要です。Honda E-Clutchは、エンジン始動と同時に作動し、発進・停止をスムーズにこなし、またライダーが望めば、クラッチレバーを通常通り操作することも可能です。

CBR1000RR-R FIREBLADE/FIREBLADE SP

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2024年モデルのCBR1000RR FIREBLADEとそのSPバージョンは、エンジンとギアボックスの改良により、中速域の性能を大幅に向上させ、スロットルレスポンスを改善することで、さらなる進化を遂げました。

CBR1000RR-R FIREBLADE SPの113Nmのトルクと160kWの出力は、HRCの開発力とノウハウにより、トップエンドのパワーと同時にコーナー出口での加速を生み出すために、より低いギア比とプライマリドライブが大幅に変更されました。さらに新しいウイングレットを備えたミドルカウリングのデザイン、軽量でしなやかなフレームを採用しました。

2モーターのスロットル・バイ・ワイヤー(TBW)の採用により、ハーフ・スロットル制御が向上し、エンジンブレーキの増幅も可能になりました。クランクケース、クランクシャフト、コンロッドの軽量化、バルブタイミングの変更、圧縮比の向上により、CBR1000RR-R FIREBLADE SPは、すべての燃焼サイクルにおいてより高いパフォーマンスを引き出します。また標準装備のAKRAPOVIC(アクラポヴィッチ)製マフラーにも変更を加え、排気音量を5dB低減しました。

またオーリンズ製第3世代の新型スマートエレクトロニック43mm S-EC3.0(SV)NPX USDフォークを採用しています。インストルメントパネルを介して、ライダーが自身の車両をセットアップするために開発された「デジタル・スプリング・プリロード・ガイド」も特長です。新しいブレンボ製スタイルマR4ピストンラジアルマウントブレーキキャリパーは、一貫して高いブレーキ性能を発揮します。

CRF1100L Africa Twin/Africa Twin Adventure Sports

CRF1100L Africa Twin/Africa Twin Adventure Sportsは、両モデルともに圧縮比、バルブタイミング、吸気ポート、ECUセッティングの変更により、最大トルクが7%向上(従来よりも750rpm低い回転域で発生)。デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)は、新しいエンジン性能に合わせて、ダウンシフトが早まり、コーナリング検出性能が向上、さらには発進および1−2速間のシフトがより自然になるなどの改良が施されています。

さらに、チューブレスタイヤの採用や、大型で5段階の調整が可能なスクリーンが追加され、実用性も向上しています。
CRF1100L Africa Twinには、6.5インチタッチスクリーンディスプレイを介してリアスプリングプリロードを変更できるほか、あらゆるライディングコンディションで最適な減衰力を提供するショーワ製電子制御式ライドアジャストメント(Showa EERA[TM])を初めてオプション設定しました。

CRF1100L Africa Twin Adventure Sportsのオンロード走行性能は、新しい19インチフロントホイールとワイドなフロントタイヤによって向上。また広くなったフロントカウリングと大型スクリーンでライダーへの走行風などの影響をより効率的に軽減するだけでなく、シートにより厚いパッド採用することで、より高い快適性を実現しました。

SC e: Concept

SC e: Conceptは、2023年に登場した電動二輪車「EM1 e:」に続く、欧州向け電動二輪車の第2弾のコンセプトモデルです。モダンで特徴的なデザインライン、大型フラットフロア、ロングワイドシートが特徴です。交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を2個搭載することで、より長い航続距離を実現しています。

なおEICMA2023に出展した下記モデルは、日本での販売を予定しています。
・CB1000 HORNET
・CBR600RR
・NX500(日本ではNX400として販売予定)
・CBR500R(日本ではCBR400Rとして販売予定)
・CB650R、CBR650R
・CBR1000RR-R FIREBLADE、CBR1000RR-R FIREBLADE SP
・CRF1100L Africa Twin、CRF1100L Africa Twin Adventure Sports

リリース

本田技研工業株式会社(2023年11月7日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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