ホンダは2020年のモータースポーツ活動の計画概要を発表した。今回はその中から二輪関係の情報のみ抜粋してお届けする。
本年度のFIMロードレース世界選手権 MotoGPクラスのレプソル・ホンダチームは、前年度チャンピオンのマルク・マルケスに加え、アレックス・マルケスが参戦。
FIMスーパーバイク世界選手権は、HRCのワークスチーム「Team HRC」を新たに結成。ライダーはアルバロ・バウティスタとレオン・ハスラム。参戦車両は「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」がベースとなる。
全日本選手権はロードレース、モトクロス、トライアルに参戦。このほか若手育成としてアジア圏ライダーのMotoGPクラスへのチャレンジや、全日本選手権に参戦するチーム・ライダーの支援を行う予定だ。
※画像は2019年度のものを使用
Hondaは、2020年のモータースポーツ参戦体制と普及活動計画について、以下の通り発表しました。
Hondaは創成期からさまざまなレースに参戦することで技術と人を磨くとともに、多くのお客様と楽しさ、喜び、感動を共有してきました。
2020年も二輪、四輪それぞれの最高峰レースに参戦するとともに、日本をはじめとした各地域において、多様なカテゴリーのレースへの参戦を計画しています。
ライダー、ドライバー、エンジニア、メカニックのほか、チームスタッフをはじめとしたHondaのモータースポーツ活動に関わる全世界の人々が「TEAM Honda」として一丸となり、全力で取り組んで参ります。
<以下、敬称略>
2019年はFIM(※)ロードレース世界選手権、FIM モトクロス世界選手権、FIM トライアル世界選手権の最高峰クラスにおいてチャンピオンを獲得しました。
2020年も2年連続でロード、モトクロス、トライアルの3カテゴリー制覇を目指し、HRCのワークスチームで参戦します。また、本年より南米からサウジアラビアに舞台を移して開催中の、ダカールラリー2020にも、これまで同様HRCワークスチームで参戦しています。
FIMロードレース世界選手権 MotoGPクラスでは、2019年シーズンに4年連続6度目のチャンピオンを獲得したマルク・マルケスに加え、2019年Moto2クラスチャンピオンのアレックス・マルケスがRepsol Honda Teamに加入。Hondaは新体制で4年連続となるMotoGPタイトル三冠達成を目指します。
またFIMスーパーバイク世界選手権には、新たにHRCのワークスチーム「Team HRC」で参戦します。ライダーは、アルバロ・バウティスタとレオン・ハスラムの2名体制とし、新型「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」をベースとしたマシンを投入します。
全日本選手権においてもロードレース、モトクロス、トライアルの最高峰クラスに参戦。モトクロス、トライアルの連覇と、ロードレースでのタイトル奪還による、2017年以来となる全日本選手権三大タイトル制覇に挑みます。
若手育成では、ロードレースで二輪モータースポーツへの関心が急速に高まるアジア地域においてHondaのレース活動と連動し、MotoGPクラスへのチャレンジという若手ライダーの夢の具現化を目指します。今シーズンもMotoGPのMoto2・Moto3クラスに参戦する「Honda Team Asia」へのサポートを継続し、また、ステップアップの場として、FIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権のサポートを継続します。加えて、若手育成のプログラムとして「IDEMITSU Asia Talent Cup(イデミツ・アジア・タレント・カップ)」を引き続き活用し、世界で活躍できるライダーのさらなる発掘・育成に取り組みます。
また、モトクロスでは全日本選手権へ参戦するチーム・ライダーの国内合同練習会をはじめ、将来有望な若手ライダーによる海外キャンプや世界選手権への参戦などの育成プログラムを継続します。
(※)Federation Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
※“チーム名”の★印はワークスチーム、“マシン”の★印はワークスマシン、“ライダー”の★印はHRC契約を示す
■FIMロードレース世界選手権(MotoGP)
・MotoGPクラス
■FIMスーパーバイク世界選手権(SBK)
※5 All Japan Road Race Championship(全日本ロードレース選手権)の略称
■FIM世界耐久選手権(EWC)
■EWC最終戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース
※鈴鹿8時間耐久ロードレース参戦体制については、詳細が決まり次第発表します。
■FIMモトクロス世界選手権(MXGP)
・MXGPクラス
■FIMトライアル世界選手権(TrialGP)
※“チーム名”の★印はワークスチーム、“マシン”の★印はワークスマシン、“ライダー”の★印はHRC契約を示す
■MFJ(※6)全日本ロードレース選手権(JRR)
・JSB1000クラス
・ST1000クラス
・ST600クラス
(※6)Motorcycle Federation of Japan(一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会)の略称
■MFJ全日本モトクロス選手権(JMX)
・IA1クラス
(※7)Motocross European Championships(モトクロスヨーロッパ選手権)の略称
・IA2クラス
・レディスクラス(LMX)
■MFJ全日本トライアル選手権(JTR)
※印はHRCの契約テストライダー
※“チーム名”の★印はワークスチーム、“マシン”の★印はワークスマシン、“ライダー”の★印はHRC契約を示す
■FIMアジアロードレース選手権(ARRC)
・ASB1000クラス
※SS600クラス、AP250クラスについては詳細が決まり次第発表します。
※“チーム名”の★印はワークスチーム、“マシン”の★印はワークスマシン、“ライダー”の★印はHRC契約を示す
■AMA※8スーパークロス世界選手権(450SX)
(※8)American Motorcyclist Association(米国モーターサイクリスト協会)の略称
■AMAモトクロス選手権(450MX)
※“チーム名”の★印はワークスチーム、“マシン”の★印はワークスマシン、“ライダー”の★印はHRC契約を示す
■ダカールラリー2020
※“チーム名”の★印はワークスチーム、“マシン”の★印はワークスマシン、“ライダー”の★印はHRC契約を示す
■FIMロードレース世界選手権(MotoGP)
・Moto2クラス
・Moto3クラス
■FIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権
本田技研工業株式会社(2020年1月10日発行)