今日から使えるライディングテクニック実践講座【最新版 スマテク2.0】1.ライディングフォーム (2)曲がるための荷重とホールド(動画あり)

掲載日: 2024年01月24日(水) 更新日: 2024年01月22日(月)

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写真/渡辺 昌彦 取材・文/佐川 健太郎 衣装協力/KUSHITANI

バイクを曲げやすくする
4つの体の動かし方とは

今回はバイクを曲がりやすくするための体の使い方です。ライテク用語で「荷重」や「入力」や「ホールド」という言葉をよく耳にすると思いますが、なんとなく分かっているようで釈然としない人も多いかと。一度その意味を整理してから、シンプルに考えてみましょう。

まず「荷重」ですが、これは物体に作用する力のことです。例えば「フロントタイヤに荷重する」とか「シートに荷重する」というのは、その場所に力を加えること、あるいは“そういう意識を持つ”と自分では理解しています。

次に「入力」ですが、読んで字のごとく力を入れることでしょう。「ブレーキレバーにじんわりと入力する」と言えば、レバーを握る力を徐々に強めていくイメージを想像できます。

「ホールド」は押さえるとか抱きかかえるという意味です。代表的なバイク用語としては「下半身ホールド」という言葉がありますが、これはヒザや太もも、尻や踝などバイクと接している下半身全体を使ってバイクを押さえていくということになります。

バイクの構造上、ライダーとの接触面はシートやタンクやステップなど、どうしても下半身が多くなります。下半身でしっかりホールドすることでバイクとの一体感が生まれ、ライダーも安心感が高まります。スーパースポーツなどでは上体を伏せた体勢から両肘でタンクを抱え込むこともします。

というわけで、今回はバイクを曲げていくために必要な体の使い方を4つのポイントで紹介します。コーナリングでは外足でタンクを押し込みつつ(外足ホールド)、シートのイン側部分に体重を預け(インシート荷重)、イン側ステップを踏み込みます(ステップ荷重)。同時に頭の位置を曲がりたい方向へ積極的に移動することで、バイクの曲がり方をコントロールしていきます。詳しくは下記の解説をご覧ください。動画も合わせてチェックしていただくと動きのイメージが分かりやすいと思います。

これを見れば完璧!バイクを曲げやすくする4つの体の動かし方を解説!【最新版 スマテク2.0】

Point1「外足ホールド」

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■外ヒザでタンクを押し込む
バイクは主に下半身でコントロールする乗り物だ。曲がりたいときは外足のヒザでタンクを押し込んでやるのがポイント。左に曲がりたいときは右ヒザで、右に曲がりたいときは左ヒザでタンクを「ぐいっ」と押さえ込むことでバイクとの一体が生まれ、実際に曲がりやすくなる感覚を体験してほしい。同時に爪先も内側に向けることでヒザを押し付ける力も増していくので効果的だ。

Point2「インシート荷重」

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■シート内側に坐骨を押し付ける
骨盤の下側には2つ支点がある。左右のお尻の下に手を置いて座ってみると分かりやすいが、その尖った部分を「坐骨」という。曲がりたいときは内側の坐骨をシートに押し付けるイメージで荷重してやる。例えば左に曲がりたいときはシートの左側(インシート)に坐骨をぐっと押し付けることで曲がりやすくなる。写真のように上体も同時にイン側に移動することで、より強く荷重できるので効果的だ。

Point3「ステップ荷重」

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■ロール方向に踏み込む
ステップワークとも言うが、曲がりたい側のステップを踏み込んでいく。スタンディングで左右のステップを交互に踏み変えていくと感覚をつかみやすい。ステップを踏み込むと同時に車体が傾き、続いてハンドルが切れて曲がっていく感じがつかめると思う。ステップの踏み込みは母指球(親指の付け根)で、真下ではなくやや内側(ロール方向)に向けて入力するのがコツ。外足ホールドを組み合わせるとより軽快に曲がりやすくなる。

Point4「頭の位置」

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■イン側・前方に頭を持っていく
頭の重さは体重の約10%と人体の中でも重いパーツだ。逆に言えば、頭を動かすことで大きな重心移動効果を生み出せる。もちろんリーンウィズでも普通に曲がれるが、より積極的にコーナリングを楽しみたい場合は、曲がりたい方向のイン側・前方に頭を持っていくのがポイント。極端に言えばイン側グリップに顎を近づけていくイメージだ。重心が内側に移動しフロントにも荷重がかかって曲がりやすい状態を作ることができる。

スマテク2.0 講師 プロフィール

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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