2021年11月11日(木)、ドゥカティはニューモデル「ストリートファイター V2」および「ストリートファイター V4 SP」をオンラインで公開した。「ストリートファイター V2」は、総排気量955ccのスーパークアドロ・エンジンを搭載。最高出力は153ps、最大トルク101.4Nm、車重は178kgとなる。
「ストリートファイター V4 SP」には、総排気量1,103ccのデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンを採用。最高出力は208馬力、最大トルク123Nm、車重は196kgとなっており、公道走行不可のサーキット専用モデルとなる。
なお、日本への導入は共に2022年第一四半期を予定。価格は「ストリートファイター V2」が199万円、「ストリートファイター V4 SP」が395万9,000円となる(価格は全て税10%込み)。
・V4モデルの成功を受け、新型ストリートファイター V2およびストリートファイター V4 SPモデルを導入して、ドゥカティ・ストリートファイター・ファミリーを拡充。
・「ファイター」の本質を表現したストリートファイター V2は、ストリートファイター・ファミリーの新しいエントリーモデルとして、大胆さとバイクの本質を完璧に融合。
・シリアルナンバーが刻印されるトップエンド・モデルのストリートファイター V4 SPは、クラスをリードする「SP」モデルのテクニカルスペックを「Fight Formula」に追加し、すでにカテゴリー最強となっているストリートファイター V4 Sのパワー・ウェイト・レシオをさらに改善。
ドゥカティは、大胆かつバイクの本質を追求したストリートファイター V2とトップエンド・モデルとなるストリートファイター V4 SPの2つのニューモデルを導入して、ストリートファイター・ファミリーを拡充します。ドゥカティ・ワールド・プレミア・ウェブシリーズのエピソード4が公開され、この2台のニューモデルの詳細が発表されました。
新型ストリートファイター V2は、他に類を見ないキャラクターを備えたスポーツネイキッドです。このニューモデルは、スポーティなパニガーレ V2の DNA と、高い評価を受けたストリートファイターのコンセプトおよびスタイルを組み合わせたバイクを求めているライダーのニーズに応えるために開発されました。その結果、扱いきれるパワーを発揮し、力強いパフォーマンスと最大限のライディングの楽しさを実現する、直感的で扱いやすいモーターサイクルが誕生しました。
このプロジェクトは、成功を収めたドゥカティのコンセプト、「Fight Formula」(戦うための方程式)をパニガーレ V2に適用して再解釈したものです。この方程式に基づき、フェアリングが取り除かれ、高くワイドなハンドルバーが装着されました。乾燥重量は178kgで、955ccのスーパークアドロ・エンジンは153psのパワーを発生し、最新世代のエレクトロニクス・パッケージを搭載しています。
バイクの本質に忠実な新型ストリートファイター V2は、シャープなデザインを特徴としています。このニューモデルは、独特のヘッドライトをはじめとして、ストリートファイター V4のスタイル・エレメントを取り入れています。このヘッドライトは、ドゥカティ・スポーツバイクの特徴となっているV字型のDLRを想起させると同時に、有名な「ジョーカー」の不敵な笑みを思い起こさせます。このニューモデルの背景にあるデザイン・コンセプトは、スーパークアドロ・エンジンを出発点として、パニガーレ V2から継承されたメカニズムを中心に構築されています。
ライダー重視のエルゴノミクスは、スポーティさと快適性に重点を置き、ロードユースに焦点を合わせています。そのため、パニガーレ V2のセパレート・ハンドルに代わって、高くワイドなアルミニウム製ハンドルバーが装着されています。シート幅も広くなり、このモーターサイクルをさらに快適にするために、パッドの厚みも増しています。さらに、フットペグは、レッグスペースを増やすためにポジションが変更されました。これらすべての改善により、ライダーは、スポーティなライディングでバイクをコントロール下に置き、日常ユースにも容易に対応できるようになりました。
ストリートファイター V2には、ユーロ5規制に適合し、153ps@10,750rpmの最高出力と101.4Nm@9,000rpmの最大トルクを発生する、955ccのスーパークアドロ・エンジンが搭載されています。このエンジンは、公道で楽しくライディングできるだけでなく、サーキットでもバイクを思いのままにコントロールして、軽快に走ることができます。ストリートファイター V2の最終減速比は、より多くのトルクを路面に伝達するために、パニガーレ V2と比較して低めに設定されています(パニガーレ V2の0.333に対して、ストリートファイター V2は0.349)。それにより、スロットルを閉じた状態から再び開けたときのエンジン・レスポンスも向上しています。
このニューモデルを開発するにあたり、ドゥカティのエンジニアはシャシのセットアップに注意を払いました。スーパークアドロ・エンジンは、コンパクトなフロント構造を構成するダイカスト・アルミニウム製のモノコック・フレームがシリンダー・ヘッドに固定され、シャシの構造部材として機能しています。エンジンにも接続されている片持ち式スイングアームは、パニガーレ V2と比較して16mm長く、バイク全体の安定性を確保するための重要なポイントとなっています。このプラットフォームには、43mm径のショーワ製 BPF フロントフォークとザックス製リア・ショックアブソーバーが装着されています。専用のキャリブレーションにより、公道ではより快適に、サーキットではまったく新しい次元の走る楽しさをライダーに提供します。
ストリートファイター V2には、5本スポークホイールと新しいピレリ製ディアブロ・ロッソ4タイヤが装着されています。サイズは、フロントが120/70ZR17、リアが180/60 ZR17で、ライダーのニーズに素早く対応し、卓越したコーナリング・フィールをもたらします。公道走行を考慮してアグレッシブな特性を抑えたブレーキパッドの採用を除いて、ブレーキシステム全体はパニガーレ V2と同じで、320mm径のダブルディスクを備えたブレンボ製 M4-32モノブロック・ラジアルキャリパーを装備しています。
また、ストリートファイター V2用に調整された、包括的でモダンなエレクトロニクス・コンポーネントもパニガーレ V2から継承されています。IMU6軸慣性プラットフォームは、すべての電子制御システムを管理し、空間内におけるモーターサイクルのポジションをリアルタイムで検知し、その情報をコントロール・ユニットに送信します。エレクトロニック・パッケージは、「スライド・バイ・ブレーキ」機能付きコーナリングABS EVO、ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)EVO 2、ドゥカティ・ウィリー・コントロール(DWC)EVO、ドゥカティ・クイック・シフト・アップ/ダウン(DQS)EVO 2、エンジン・ブレーキ・コントロール(EBC)EVOから構成されています。
ストリートファイター V2は、専用の設定を備えた3つの異なるライディングモード(スポーツ、ロード、ウェット)を備えています。エレクトロニック・パッケージは、ドゥカティ・データアナライザー(DDA + GPS)、ドゥカティ・マルチメディア・システムをはじめとして、ドゥカティパフォーマンス・カタログのさまざまなアクセサリーによって強化することが可能です。
このニューモデルには、DRL 付きフル LED ヘッドライト、ストリートファイター V4ファミリーを想起させる直感的なインターフェイスを備えた4.3インチのフルTFTメーターパネルが装備されています。
ストリートファイター V2は、2022年第1四半期からドゥカティ正規ディーラーネットワークで販売が開始されます。カラーは、ドゥカティ・レッド(ブラック・ホイール)が設定されています。
ドゥカティパフォーマンス・カタログには、新型ストリートファイター V2のパフォーマンスやスタイルを向上させるための、数多くのアクセサリーが掲載されています。とくに注目すべきは、サーキットでさらに高いパフォーマンスを発揮できるように設計されたフロント・ウイングです。
ドゥカティは、2022年モデルのストリートファイター・ファミリーのトップエンド・モデルとして、ストリートファイターV4 SPを発表しました。シリアルナンバーが刻印されるこのニューモデルは、伝説的な「SP」(スポーツ・プロダクション)という名称が冠されています。新型ストリートファイター V4 SPは、ボルゴパニガーレで生産される量産車中、もっともエキサイティングなネイキッドバイクです。
このニューモデルは、ストリートファイターのコンセプトである「Fight Formula」(戦うための方程式)と「SP」仕様を完璧に組み合わせた特別なテクニカルスペックにより、すでにカテゴリーのトップに君臨するストリートファイターV4 Sのパワー・ウェイト・レシオをさらに改善し、サーキットでより速く走ることが可能になっています。
ストリートファイター V4 SPは、スーパーレッジェーラ V4から派生した専用のカラーリング、プレミアムな装備、軽量化を特徴としています。装備重量は196kgです(ストリートファイター V4 Sと比較して3kgの軽量化)。
本質的で魅力的な「ウィンターテスト」カラーは、MotoGPおよびスーパーバイク世界選手権(SBK)のプレシーズン・テストで使用するドゥカティコルセのレーシングマシンからインスピレーションを得て、ドゥカティ・スタイル・センターが考案しました。マットブラックのフェアリング、マットカーボン仕上げのホイールおよびウイングに、鮮やかなレッドのアクセントとつや消しアルミニウム製燃料タンクを組み合わせることで、見事なコントラストが演出されています。さらに、ハンドルバーに刻印されたシリアルナンバー、カーボンファイバー製ウイングに配されたイタリア国旗を模したカラーなど、繊細かつ非常に美しいディテールも特徴としています。
ストリートファイター V4 SPには、5スプリット・スポーク・カーボンファイバー製ホイールが装着されています。このホイールは、ストリートファイター V4 Sに標準装備されている鍛造アルミニウム製ホイールよりも1.4kg軽量で、フロントで26%、リアで46%の慣性を低減することが可能です。これにより、コーナーの切り返しにおける挙動が大幅に機敏で軽くなっています。専用のブレンボ製Stylema R(R)フロントブレーキ・キャリパーは、類まれな制動力を発揮するだけでなく、長時間のサーキット走行でも驚異的なパフォーマンスを発揮します*。
このニューモデルには、ライダーのライディング・スタイルに応じて減衰力を変更できるイベントベース・システムを備えたオーリンズ製Smart EC 2.0が装備されており、フロントに装着されたバイプレイン・ウイングとともにライダーの自信を高め、スポーティな走行で最高のパフォーマンスを実現します。
その心臓部には、208psの最高出力と123Nm@9,500rpmの最大トルクを発生する、1,103ccのデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンが搭載されています(ユーロ5規制に適合)。ストリートファイター V4 SPでは、デスモセディチ・ストラダーレにSTM-EVO SBK乾式クラッチを組み合わせています。これにより、非常にアグレッシブなシフトダウン時でもスリッパー機能がより効果的に働き、「スロットルオフ」時の非常に滑らかな挙動が実現しています。これは、サーキットで限界までプッシュした際に、非常に重要な要素となります。
この特別なモーターサイクルは、ポジションを調整可能で、CNC機械加工が施されたフットペグ、カーボンファイバー製フロント・フェンダー、リチウムイオン・バッテリー、カーボンファイバー製オープン・クラッチカバー(※2)、ナンバープレート・ホルダー取り外し用キャップ(※2)といった、サーキット走行に適したさまざまなアクセサリーによってさらに強化されています。
そのテクニカルな装備により、ストリートファイター V4 SPは、ネイキッドバイクをサーキットで走らせて、素早くタイムを出したいライダーにとって理想的なモーターサイクルとなっています。その類まれなブレーキ性能、素晴らしい高速安定性により、このモーターサイクルは、コーナーでより容易に車体をバンクさせて、より早く頂点に到達することが可能です。
ストリートファイター V4 SPは、「ウィンターテスト」カラーが設定され、シングルシート構成となります。このニューモデルは、2022年第1四半期からドゥカティ正規ディーラーネットワークで販売が開始されます。
新型ドゥカティ・ストリートファイター V2およびストリートファイター V4 SPのプレゼンテーション・ビデオは、ドゥカティYouTubeチャンネルでご覧いただけます。
(※)バイクの仕様および発売時期は市場によって異なる場合があります。詳細につきましては、プレスキットに含まれている技術仕様を参照してください。
(※2)本製品は、クローズド・コースでの競技に使用するレース車両専用に設計されています。公道での使用は法律で禁止されています。
(※)日本での発売予定時期とメーカー希望小売価格
・ストリートファイター V2/2022年Q1/199万円(税10%込み)
・ストリートファイター V4 SP/2022年Q1/395万9,000円(税10%込み)
ドゥカティジャパンお客様窓口
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ドゥカティジャパン株式会社(2021年11月12日発行)