【アプリリア】ファクトリーメイドのハイパーネイキッド!「トゥオーノ V4 X(テン)」の予約を自社ウェブサイトで開始(動画あり)

掲載日: 2020年09月08日(火) 更新日: 2020年09月08日(火)
この記事は2020年9月8日当時の情報に基づいて制作されています。

アプリリアは自社レース部門であるアプリリアレーシングが開発したレース専用車両「トゥオーノ V4 X(テン)」の予約をウェブサイトで開始した。

この車両にはネイキッドタイプのバイクとしては珍しいカーボン製のフロントウィングが採用されており、乾燥重量166kgという軽量な車体に、221馬力までスープアップされた V型4気筒エンジンを搭載している。

価格は34,900ユーロ(約440万円)。購入者はレース部門の見学ができるほか、KYT 製の専用ヘルメットを入手することが出来るとのことだ。

アプリリア レーシングからトゥオーノ V4 X を限定で発売へ

レーストラックを最高に楽しむために開発された、221馬力で166kgとパワフルで軽量なハイパーネイキッド。レーシングテクノロジーから生まれ、MotoGP で得たソリューションを採用して限定生産。

アプリリアレーシングの本拠地であるノアーレから送り出されたスーパースポーツバイクのスペシャルエディションで、RSV4史上最もパワフルで軽量であり、限定生産された10台がたった数時間で完売した Aprilia RSV4 X に続き、ハイパーネイキッド Tuono V4の特別バージョンを発表しました。

アプリリア トゥオーノ V4 X(テン) メイン

54の世界タイトル、その内の7つのタイトルをスーパーバイク世界選手権において、ナローV4エンジンで勝ち取っているアプリリアレーシングが直接開発及び組み立てを行い、シリアル番号入りで限定生産される「スーパートゥオーノ」アプリリア トゥオーノ V4 X(テン)をご紹介します。

アプリリアレーシングが丹念に開発したモーターサイクル技術開発用のピアッジオグループプラットフォームによって、最も要求の厳しいユーザーにも最高のライディング体験とスリルを提供するアップハンドルレースバイクであるトゥオーノ V4 Xが生まれました。

アプリリア トゥオーノ V4 X(テン) 記事1

2011年以来、トゥオーノV4がサーキットで最高のハイパーネイキッドとみなされているという事実を考慮すれば、開発中にアプリリアのライダーであるロレンツォ・サヴァドーリがイモラサーキットで1ラップ1’50”というタイムをたたき出したトゥオーノ V4X の性能がどれほどのものかご想像いただけると思います。

「これは私がライディングした中で最も楽しいバイクだね。快適性と性能を両立させている点がユニークですね。信じられないほど優れたエンジンはエキスパートでもビギナーでも簡単にコントロールできるし、空気力学に配慮したデザインによってハイパーネイキッドとは思えない安定感があるよね。トゥオーノ V4X は再び新しい基準を打ち立てたと思いますよ。」

トゥオーノ V4 X が提供する性能とスリルは、オーストリアのレッドブルリンクでテスト走行を行ったアプリリアレーシングチーム MotoGP ライダーであるアレイシ・エスパルガロをも熱狂させました。

「トゥオーノV4Xはこの世の物とは思えないね。私はハイハンドルバイクのテスト走行をサーキットで行ったことはなかったけど、その安定感には驚いたね。エンジンは信じられないほど性能が高いし、シャーシの剛性も素晴らしく、ライディングポジションと電子制御のおかげでとても楽しくライディングできたよ。クリーンなライディングが可能でありながら、ドリフトも可能だし、これは凶暴な一面を持った純粋なスポーツバイクだね!」

アプリリア トゥオーノ V4 X(テン) 記事2

ノアーレのレース部門がトップカテゴリーで得た経験がアプリリアトゥオーノ V4 X の開発に生かされています。このタイプのバイクで初めてとなる、MotoGPでアプリリアRS-GPに取り付けられたものから着想を得たカーボン製のフロントウィングが導入されました。この選択によってハイスピード時、そして減速及び加速中の高い安定性が実現しました。

この特別なトゥオーノをレーストラック専用のハイハンドルバーレーシングバイクとして開発するという目標は、MotoGP プロトタイプの仕様に近い乾燥重量166kgを軽量化技術によって達成されました。

全てのフェアリングはカーボン製であり、2006年の伝説的なフランスの耐久レースに参加したアプリリア RSV 1000 R ファクトリーにインスピレーションを受けた専用の「ボルドール」グラフィックをあしらっています。燃料タンクはオリジナルと同じ形状ですが、より軽量化されています。もう1つの特別な要素がトゥオーノV4Xのメイン電子制御デバイスの調整を行うためのレースパネルです。クラッチレバー、ブレーキレバーガード、エンジンクランクケースガード、調整可能なフットレスト、そして燃料キャップなど多数のビレットアルミニウム部品によって軽量化を実現しています。レース用スリックタイヤを採用する鍛造マグネシウム製のマルケジーニホイールによって、フェアリングで覆われたスーパースポーツバイクでも実現できないハンドリングという付加価値を提供します。

エンジンは RSV4 1100ファクトリーで成功を収めたユニットが開発しています。アクラポビッチエキゾーストシステムはチタン製マニホールドとカーボン製アウトレットを採用し、エアフィルターは市場で最高の通気性(及び耐水性)を提供し、MotoGP でアプリリアレーシングが使用したものと同じユニットであるスプリントフィルターを使用しています。

電子制御デバイスの細かなセッティングは ECU によって制御され、ロジック、機能の面で刷新されており、アプリリアレーシングが開発したエンジン制御及び車体力学マップを採用しています。エンジンマップは全て「フルパワー」であり、レース用エキゾーストシステム向けに最適化されています。エンジンブレーキ、トラクションコントロール、そしてアンチウィリーレベルはサーキットを念頭に置いて設計されています。電子制御シフター(ダウンシフトを含む)そして内蔵GPSセンサーを用いるラップタイム表示機能をプログラミングされたカラー TFT ディスプレイを標準搭載しています。

ノアーレ製V4エンジンの最大出力はファクトリーユニットの217馬力から221馬力まで向上しています。250ccクラスにおいて143のグランプリで18ものタイトルを獲得したチームが開発するフレーム、そしてオーリンズ製のSmart EC 2.0セミアクティブサスペンションシステムによって性能をフルに引き出すことが可能となっています。

ブレンボブレーキシステムも T-Drive 技術によって2枚のスチールディスクをグリップし、ビレットアルミニウム製の19×16ラジアルマスターシリンダーによって制御される洗練され、極めて効果的な GP4-MS ビレットアルミニウムキャリパーを使用することで完全なレース対応が可能となっています。

34,900ユーロの価格で販売されるアプリリアトゥオーノ V4 X は、既にアプリリアウェブサイト(https://www.aprilia.com/en_EN/aprilia-tuono-v4-x/)からオンラインで予約を開始し、数時間で最初の1ロットである10台を完売したため、新たに追加オーダーの受付を始めました。購入者はアプリリアレーシングから直接商品を受け取ると同時にノアーレのレース部門を特別に見学し、バイクのグラフィックにインスピレーションを得た専用のKYT NX レースヘルメットを入手できます。

トゥオーノ V4 X はアプリリアレーシングが立ち上げたファクトリーワークスプログラムの一環です。これは世界でも類を見ない試みであり、レースの世界で開発された技術をファクトリーチームが参加する選手権への参加を目指す人々やレース用に最適化されたRSV4もしくはトゥオーノV4を望む人々に提供します。

アプリリア トゥオーノ V4 X(テン) 記事3

お問い合わせ

ピアッジオグループジャパン株式会社
ピアッジオコール
TEL/03-3453-3903

リリース = ピアッジオグループジャパン株式会社(2020年9月7日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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