【ドゥカティ】カーボンフレームのスペシャルマシン「スーパーレッジェーラ V4」の生産を開始! 生産数は限定500台(動画あり)

掲載日: 2020年06月19日(金) 更新日: 2020年06月19日(金)
この記事は2020年6月19日当時の情報に基づいて制作されています。

ドゥカティが全身カーボンのスペシャルマシン「スーパーレッジェーラ V4」の生産を開始 生産数は限定500台 メイン

ドゥカティは「スーパーレッジェーラ V4」の生産を開始した。生産台数は限定500台。最初の1台はすでにラインオフされており、この車両を手に入れたオーナーは生産工場であるボルゴパニガーレ・ファクトリー(イタリア)で行われる納車セレモニーに招待されるという。

同車両はフレーム・サブフレーム・スイングアーム・ホイールにカーボンを使用するプレミアムモデルとなっており、オーナーには特典として WSBK(スーパーバイク世界選手権)参戦マシン「パニガーレV4 R」に試乗する機会と、MotoGP マシン「デスモセディチ GP20」に試乗するチャンスなどが与えられる。なお、日本国内への導入および価格等については現在のところ情報はない。

ドゥカティ、スーパーレッジェーラ V4 の生産を開始

・ドゥカティ・スーパーレッジェーラ V4 の最初の1台がボルゴパニガーレ・ファクトリーからラインオフ。スーパーレッジェーラ V4 は、生産台数わずか500台の限定モデルで、カーボンファイバー製のフレーム、スイングアーム、ホイールを備えた公道走行可能な世界で唯一のモーターサイクル。
・スーパーレッジェーラ V4 の最初の1台(001/500)を購入した幸運なオーナーが、モーターサイクルの納車セレモニーを行うためにボルゴパニガーレに招待。
・スーパーレッジェーラ V4 のすべてのお客様には、スーパーバイク世界選手権(SBK)「オフィシャル」パニガーレ R を試乗する機会が提供されるだけでなく、「MotoGP エクスペリエンス」への参加を申し込むことによって、デスモセディチ GP に試乗することができる特別な機会も提供。

2020年6月17日 ボルゴパニガーレ(イタリア、ボローニャ)

スーパーレッジェーラ V4 の最初の1台が、ボルゴパニガーレ・ファクトリーからラインオフされました。このモーターサイクルは、わずか500台のみが生産される希少な限定モデルの1台目(#001)です。スーパーレッジェーラ V4 は、カーボンファイバー製のフレーム、スイングアーム、ホイールを備えた公道走行可能な世界で唯一のモーターサイクルです。メカニカル・エンジニアリング、製造技術、メイド・イン・イタリー」によるデザインの頂点を極めたこのマスターピースは、パフォーマンス、スタイル、ディテールへのこだわりにおいて、新たなベンチマークを打ち立てています。

スーパーレッジェーラ V4 に採用された最先端の素材と技術的ソリューションは、その生産台数にも表れています。500台限定で生産されるこのモーターサイクルのモデルには、本物であることの証明書が付属しています。シャシ番号と一致するモーターサイクルのシリアルナンバー(XXX/500)は、ステアリングヘッドとイグニッションキーに刻印されています。

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この特別なモーターサイクルの最初の1台を購入した幸運なオーナーは、納車セレモニーを行うためにボルゴパニガーレに招待されました。彼は、数日中に、ドゥカティ最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリと直接会って、スーパーレッジェーラ V4(001/500)を受け取る予定です。

スーパーレッジェーラ V4 プロジェクトの非常にユニークな点は、スーパーバイク・エクスペリエンス」 と呼ばれる特別なイベントに参加する機会が得られることです。このイベントは、ドゥカティおよびドゥカティコルセが協力し、この限定モデルのオーナー専用にイタリアのムジェロ・サーキットで開催され、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているパニガーレ V4 Rに試乗することができます。さらに、スーパーレッジェーラ V4 の中からわずか30名のオーナーに限定された MotoGP エクスペリエンス」へ参加する機会も得ることができます。このイベントは、モーターサイクルとレースを愛するファンにとって、一生の夢を叶える非常に特別な機会となるでしょう。このイベントに参加したオーナーの方々は、ドゥカティコルセのメカニックによる指導の下、デスモセディチGPをサーキットで走らせることができます。一般のライダーが、デスモセディチGPに乗ることができるのは今回が初めてです。両方のエクスペリエンス」は、2021年に開催される予定です。

さらに、SuMisura Ducati を使用してエアバッグ付スーパーレッジェーラ V4 レザースーツをオーダーメイドする機会や、カーボンファイバー製ヘルメットを注文する機会も提供されます。これによって、スーパーレッジェーラV4 の購入体験がさらに特別なものとなっています。スーパーレッジェーラ V4 専用に製作されるこのレーシングスーツとヘルメットには、モーターサイクルのカラーリングとグラフィックが反映されています。

またこのモーターサイクルには専用のレーシングキットも付属しています。キットの内容は、以下の通りです。アクラポヴィッチ製チタニウム・コンプリート・レーシング・エグゾースト(サーキット走行専用 ※日本仕様のスーパーレッジェーラ V4 には付属されません)、カーボンファイバー製オープン・クラッチカバー、チタニウム製スライダー」が装着されたカーボンファイバー製スイングアーム・カバー、ヘッドライトおよび灯火類の交換キット、ライセンスプレート・ホルダー取り外しキット、サイドスタンド取り外しキット、ビレット・アルミニウム製ミラーホール・プラグ、ドゥカティ・データ・アナライザー+GPS(DDA+GPS)、レーシング・フューエルキャップ、ブレーキレバー・プロテクション、バイクカバー、フロント&リア・スタンド、バッテリー充電器。

ボルゴパニガーレ製」の最高傑作と呼べるこのモデルは、輸送用に特別にカスタマイズされた木箱に収められて、各ディーラーへと出荷されます。さらに、この特別な限定モデルには、未来的なエアロダイナミクス形状をモデリングした、1:10スケールのスーパーレッジェーラ V4 も付属しています。このスケールモデルにも、バイクと同じシリアルナンバーが付けられ、コレクターズ・アイテムとしての高い価値を備えています。

Superleggera V4

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スーパーレッジェーラ V4 は、シャシ全体の耐荷重構造(フレーム、サブフレーム、スイングアーム、ホイール)が複合素材で製作された、公道走行可能な世界で唯一のモーターサイクルです。これらのコンポーネントのみで、2020年モデルのパニガーレ V4 と比較して、重量が6.7kg削減されています。最高の品質と安全基準を確保するために、これらのコンポーネントは、サーモグラフィ、超音波検査、トモグラフィ(断層撮影法)といった、航空宇宙産業から流用した最先端技術を使用した万全の管理体制が採用されています。

専用のシャシ設定により、類まれな制動能力、コーナー入口における圧倒的な減速性能を実現しているだけでなく、コーナー出口では狙ったラインを完璧にトレースすることが可能です。
数多くのコンポーネントはカーボンファイバー製で、その形状は、エアロダイナミクスを極限まで追求しています。これらのコンポーネントには、フェアリングも含まれています。スーパーレッジェーラ V4 のフェアリングは、レギュレーションによって規制された最新の MotoGP マシンを凌ぐ空力性能を提供します。MotoGP 史上最速と言われる2016 MotoGP マシンからヒントを得たバイプレイン(二翼)フロント・ウイングは、270km/hで50kgものダウンフォースを発生します。これは、2020年モデルのパニガーレ V4 および V4 Rのウイングと比較しても20kg高い数値です。このダウンフォースは、ウィリーの傾向を打ち消すことで加速を改善し、ブレーキの安定性を高めます。

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カーボンファイバー製のフェアリングには、デスモセディチGP19からヒントを得たカラーリングが施されています。GP19のレッドカラーを基本として、カーボンファイバー素地をあえて露出させることによってコントラストを生み出し、素材感やテクニカル・ディテールを強調しています。レッドカラーは、スーパーレッジェーラ V4 専用に開発された、ピレリ製ディアブロ・スーパーコルサSPタイヤを装着したホイールにもアクセントとして採用されています。

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史上もっともパワフルで軽量なデスモセディチ・ストラダーレ R エンジンは、カーボンファイバー製ボディパネルの中に搭載されています。スーパーレッジェーラ V4 の998cc 90°V4 ユニットは、1,103ccの V4 エンジンよりも2.8kg軽量で、アクラポヴィッチ製エグゾースト・システムにより、公道走行可能なスペックで224psの最高出力を発生します(EU認証値)。レーシングキットに含まれているサーキット走行専用のアクラポヴィッチ製チタニウム・エグゾーストを装着すると、パワーは234psに強化されます。

このユニットがレーシング・エンジンに由来していることは、乾式クラッチを採用 していることを見れば明らかです。デスモドロミック・システムのバルブ駆動タイミングは、スペシャリストによって手動で調整され、リアシリンダー・バンクのカーボンファイバー製カバーには、責任を持ってタイミング調整を完了したことを示す署名が付されたメタルプレートが装着されています。

さらに、レーシング・エグゾースト専用のエンジン・キャリブレーションをインストールすると、スーパーレッジェーラ V4 専用のRaceGP」メーター・ディスプレイを有効にすることができます。サーキット走行専用にデザインされたこのディスプレイ・レイアウトには、MotoGP ライダーのアンドレア・ドビォツィオーゾのフィードバックが反映されています。

スーパーレッジェーラ V4 は、カーボンファイバー、チタニウム、マグネシウム、ビレット・アルミニウム製のコンポーネントを多用することで、乾燥重量はわずか159kgに収まっています(パニガーレ V4 よりも16kg軽量)。それにより、重量1kgあたりのパワーは、驚異的な1.41psを達成しています。これは、公道走行可能なスポーツバイクとしては記録的な値です。バイクに付属しているレーシングキットを装着したサーキット仕様では、パワーが234psに強化され、重量は152.2kgに削減されるため、重量1kgあたりのパワーはさらに向上して1.54psとなります。

エレクトロニクス・システムも、レースの世界からフィードバックを受けて、さらに進化を遂げています。デフォルト設定では、これらのシステムのパラメーターは、3つのライディング・モード(レースA、レースB、スポーツ)に事前に割り当てられています。さらに、今回初めて、ライダーがカスタマイズしたお気に入りの設定を保存して、5つのライディング・モードを追加することが可能になりました。ラップタイマーもさらに進化しています。

スーパーレッジェーラ V4 には、5か所の異なるサーキットのフィニッシュラインと区間セッションの座標をシステムに保存することが可能な、最新バージョンのラップタイマーが装備されています。これによって、サーキットに行くたびに毎回設定手順を繰り返すことなく、保存した設定を簡単に呼び出すことができます。デフォルトでは、ラグナセカ、ムジェロ、ヘレス、セパン、ロサイルのフィニッシュラインと区間セッションの座標があらかじめ設定されています。

最新世代のエレクトロニクス・パッケージには、ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)およびドゥカティ・クイック・シフト(DQS)アップ/ダウンの EVO 2ストラテジーも含まれています。

オーリンズ製サスペンションは、加圧式フォークと機械加工されたビレット・アルミニウム製フォークボトム、チタニウム製スプリングとMotoGP 由来の油圧バルブを備えたショック・アブソーバーを特徴としており、初期の圧縮段階における路面の凹凸やうねりの吸収力が改善されています。

ブレーキシステムには、ブレンボ製の最高峰システムが搭載されています。これには、レバー間隔をリモート調整可能な機能を備えたMCSキャリパーとスーパーレッジェーラ V4 専用のStylema(R) Rキャリパーが含まれ、サーキットで周回を重ねてもブレーキレバーの引きしろが変化しないというメリットがもたらされています。

これらのすべての要素は、この類まれなモーターサイクルのパフォーマンス・レベルに確実に反映されています。ドゥカティ・オフィシャル・テストライダーのアレッサンドロ・ヴァリアは、レーシングキットとスリック・タイヤを装着したスーパーレッジェーラ V4 を駆って、ムジェロサーキットで1分52秒45のラップタイムを記録しました。これは、イタリア選手権(CIV)で2019年のタイトルを獲得したミケーレ・ピッロがパニガーレ V4 R SBK仕様で出したタイムとわずか2秒以内という驚異的なタイムです。

ディテールに至るまで細心の注意が払われたことを示す好例は、ビレット・アルミニウム削り出しのラジエーター・キャップ、モーターサイクルのシリアルナンバーが刻印されているアルミニウム製インサートを備えた専用のイグニッションキーです。

スーパーレッジェーラ V4 は、サーキットで最大のパフォーマンスを発揮するように設計された究極のマシンでありながらも、公道走行可能なスポーツバイクに求められる信頼性と扱いやすさも同時に実現しています。このモーターサイクルにより、ドゥカティは従来の限界を打ち破ります。MotoGP で開発され、連綿と進化を続けるテクノロジーと専門知識は、モーターサイクルのエンジニアリングとパフォーマンスをこよなく愛するエンスージアストのために、常に市販バイクへとフィードバックされています。

お問い合わせ

ドゥカティジャパンお客様窓口
TEL/0120-030-292

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リリース = ドゥカティジャパン株式会社(2020年6月18日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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