【MVアグスタ】ストラダーレ800を発表

掲載日: 2015年06月17日(水) 更新日: 2015年06月17日(水)
この記事は2015年6月17日当時の情報に基づいて制作されています。

リリース = 株式会社 MV AGUSTA JAPAN

MVアグスタジャパンは、クロスオーバーモデル「STRADALE 800(ストラダーレ)」を2015年7月に発売する。軽量化を追及した水冷並列3気筒エンジンと電子制御による4つの走行モード、トラクションコントロール、クイックシフターを装備。コンパクトなエンジン及び電子制御システムにより優れた走行性能と快適性を発揮するとのこと。

ストラダーレ※画像は本国仕様
以下リリースより
2015年6月16日


最新テクノロジーを凝縮したクロスオーバーモデル新登場

スポーツもツーリングも、快適性もパフォーマンスも……。STRADALE 800は、まったく新しい世界を映し出します。限りない風景の美しさ、ワインディングでの陶酔感、市街地における高揚感。すべての道のりが充実し、感動の経験へと変わります。トラクションコントロール、クイックシフター、後輪浮き上がり防止機能付ABS、エンジンマップ切替……。STRADALE 800には、MVアグスタのテクノロジーがすべて注ぎ込まれています。専用設計のフレーム、サスペンションの豊富なストローク量、16Lの燃料タンク容量。あらゆるコンポーネントが、このバイクでしか味わえない喜びを提供するために設計されています。

■希望小売価(税8%込み)/1,755,000円
■発売予定日/2015年7月
■ボディカラー
・パールホワイト/サンドメタリックグレー
・レッド/シルバー
・ブロンズメタリック/パールホワイト

【主な特徴】
エンジン
・超軽量(52kg)エンジン
・エンジン全幅の削減(-20mm)
・快適性を向上させた高精度なクラッチ作動
・極低回転から瞬時に高いトルクを発揮
エレクトロニクス
・MVICS:モーター&ヴィークル・インテグレーテッド・コントロール・システム/4種類マップ(スポーツ・ノーマル・レイン・カスタム)の選択が可能。カスタムモードはエンジンレスポンス・レブリミッター・トルクレスポンス・スロットルレスポンス・エンジンブレーキなどを調整可能
・8段階調節トラクションコントロール
・EAS 2.0システム(電子制御式シフトアップ&クラッチレス・ダウンシフトコントロールシステム)

【エンジン】
MVアグスタの並列3気筒エンジンは、ラインナップの多様性と互換性を得るために設計された、プラットフォーム構想の見事な成功例です。明確な戦略によって、着実に成長しているモデルレンジの創造と整理統合を達成しました。MVアグスタ自身が設計・開発を行ったこのエンジンは、長きにわたり他のメーカーの追随を許さない、テクノロジーと性能が特徴です。他の多くのメーカーが真似をしようとした、このエンジンのコンパクトさと、単体重量52kgという驚異的な軽さによって、MVアグスタらしさを損なうことなく、優れた運動性能を発揮します。シェルモールドという鋳造法によって作られた、クローズドデッキ構造のシリンダー一体型クランクケースには、冷却水とオイルの流路、そして、それらのポンプが内部に組込まれています。また、逆回転クランクシャフトによってコーナー進入時の慣性力が低減し、優れたハンドリング性能を発揮します。STRADALE 800では、新しい油圧式クラッチの導入により、エンジン幅が抑えられています。すでに幅の狭いエンジンを、さらにスリムにするソリューションです。これは同時に、高精度なクラッチの作動と、軽くなったレバー操作が快適性にも寄与し、実用的なアドバンテージをもたらします。

このモデルにおいて並列3気筒エンジンは、その魅力をすべて発揮しています。すなわち、STRADALE 800のために新しく開発された構成が、エンジンの適応性と加速性を引き出して、その類まれな汎用性を明確にしています。このクラスで最もスポーティーなモデルを参考にした出力特性のマップに設定すると、STRADALE 800のエンジンは、低回転域から力強いトルクを発生します。トルクのピークは中回転域ですが、そこからレブリミッターが働く1万2000rpmまで、驚異的な加速を維持します。そして搭載する4つの異なるエンジンマップには、2つのフルパワー仕様が含まれています。すべてのパラメーターが、爽快なスロットルレスポンスを実現するよう設定された「スポーツ」では、1万1000rpmで115hp を発揮し、低中回転域に振った「ノーマル」と「レイン」では、最高出力は90hpに抑えられます。(※数値はすべて本国仕様です)ギヤチェンジをサポートする標準装備のEAS(Electronically Assisted Shift)2.0は、カセット式の6速ミッションをさらに発展させ、よりスムーズなギヤシフトと高い信頼性をもたらしました。2.8Lに容量を増やした新しいサイレンサーは、最適化されたパワーデリバリーに貢献しています。しかも、MVアグスタの並列3気筒エンジンの特徴である乾いたエキゾーストノートを損なうことなく、排気音量を抑制しています。国内モデルはヨーロッパ仕様と同じ3本出しサイレンサーとなります。

【電子制御】
MVアグスタは、3気筒レンジのために特別な電子制御プラットフォームを作成する戦略的な決断を下しました。そして、バイクをコントロールするシステムを急ピッチで開発し、他のメーカーをリードしています。STRADALE 800では、このクラスのモデルですでに採用しているMVICS(Motor & Vehicle Integrated Control System)プラットフォームに、システムのパフォーマンスを最大化する制御理論を追加し、ハードウェアのアップグレード(Eldor NEMO EM2.0)も行っています。それはライド・バイ・ワイヤ、φ47mmのミクニ製スロットルボディー、点火制御、エンジンマップ、トラクションコントロールとEAS2.0(Electronically Assisted Shift)などを管理しています。

4つのエンジンマップ(スポーツ、ノーマル、レイン、カスタム)によって、ライダーは主体的にパラメーターを調整することができます。そしてカスタムモードにおいて、個人設定の可能性が最大限に発揮されます。その内容は、2パターンの出力特性とエンジンのトルクカーブ、ハードとソフトが選択できるレブレリミッター、3段階のスロットル感度、2段階のエンジンブレーキ、2段階のエンジンレスポンスを選択可能。そして、8段階+OFFが選べるトラクションコントロールも装備されています。また、ライダーがクラッチを操作せずにシフトアップ/ダウンが行える優れたシステム、EAS2.0クイックシフターの開発をも実現しました。快適性とスポーツ性能というMVアグスタが持つ二面性を強調するのに大きく貢献しています。さらにSTRADALE 800は、さまざまな情報を分かりやすく表示する、個性的なデザインのダッシュボードを装備しています。それは、視認性の高いモニターと、洗練された白いバックライトを備えています。これらの強化されたグラフィックにより、情報はさらに読み取りやすくなり、バイクにさらなる品格を与えています。また、バックライトによって、日中に直射日光の当たる場所でもモニターが読みやすくなっています。目に優しい高品位なパネルライトによって、暗くなってからも昼間と同等の視認性を確保しています。そして、タンク内側の特殊なセンサーによって、正確な燃料レベルの情報もライダーに提供します。もちろん、すべての電子制御のパラメーターは、ハンドルバーのコントローラーを使って、迅速かつ簡単に調整、確認することができます。

【フレームとサスペンション】
快適性とパフォーマンスの追求という、多目的な役割を同時に果たすのが、STRADALE 800の特徴です。バイクの中間部分にあるアルミ製のサイドプレートと、ALSスチール鋼管のメインフレームを組み合わせる手法は、すでに他のMVアグスタのモデルでも使われていますが、STRADALE 800のフレームは、まったく新しいものです。25.5度のステアリングヘッドアングル、1100mmのトレール量、そして1460mmのホイールベース、このモデルのために決められたこれらの要素によって、安定感と敏感さを併せ持つシャシーが実現しました。そして片持ち式のスイングアームは、トラクションを向上させるため607mmの長さに設定しています。重要なアップグレードが、サスペンションにも行われています。フルアジャスタブルなモノショックを、専用のリンケージによってスイングアームに接続しています。そして、150mmのストローク長を確保し、いかなる道路状況でも快適性を披露します。同様に、フロントのマルゾッキ製フォークにも150mmのストローク量が与えられ、圧縮側、伸び側の減衰力に加え、プリロードの調整が可能です。

ライディングポジションにも細心の注意を払っています。870mmのシート高が、停車時と極低速での操縦性と運動性を促進します。理想的なライディングポジションを得るために、STRADALE 800のシートは独自の設計がなされています。シート高をスポーツモデルよりも高く設定することで、ハンドルバーをつかむ腕の負担を軽減し、より長い距離を走るシチュエーションでも快適性を向上させます。また、標準装備のシートより20mm低いローシートをオプションで選択することも可能です。伝統的なデザインのバックミラーによって、バイク後方で何が起きているかを知るためのクリアな視界を確保します。そして、高さが調節できる流線型でスポーティーなスクリーンは、優れた防風性能を発揮し、ライダーとパッセンジャーにさらなる快適さを提供します。スクリーンの高さは50mm高く、傾斜角は5度変化させることができます。STRADALE 800専用に設計された燃料タンクは、容量を16L確保し、次の給油地点までの走行距離を稼いでいます。さらにその距離は、3気筒エンジンの優れた燃費によっても拡張されています。バイクのルックスの向上とエルゴノミクスを両立するコンパクトな全長が、最適なボリューム感をもたらしました。

ブレーキシステムは、サスペンションの過度なピッチングを防ぐ最新機能、RLM(Rear Wheel Lift-up Mitigation)を実現するBOSCHの9 Plus ABSによって、制動力と安全性、コントロール性が見事に調和しています。フロントブレーキは、レーシングタイプのφ320mmのディスクには、ブレンボ製φ32mm の4Pラジアルマウントキャリパー。リヤブレーキは、φ220mmのディスクにφ34mmの2Pキャリパーを装備します。タイヤサイズはフロントが120/70-ZR17、リヤは180/55-ZR17。標準装備のタイヤは、ピレリ製ディアブロロッソⅡ、またはスコーピオントレイルのどちらかで構成され、リヤホイールはSTRADALE 800専用設計です。

【車体】
・ステアリングヘッドアングル・トレール・ホイールベース・スイングアームを見直したニューシャーシー(25.5°のステアリングヘッドアングル、109.7mmのトレール、1460mmのホイールベースにより、スタビリティとレスポンスが完璧なバランスのシャシーを実現。アルミ製片持ちスイングアームは607mmに延長され、トラクション向上)
・専用サスペンション(リアサスペンションは常に快適な150mmのホイールトラベルを確保)
・シート高870mm、スペシャルデザインのシートパッドにより、停車時および極低速時のハンドリングと操作性を容易にする。20mmローダウンシートのオプションも用意
・ABS付ブレーキングシステム。RLM(Rear Wheel Lift-up Mitigation:後輪のホッピング軽減)

【デザイン】
・三段階に高さを調整可能なウインドスクリーン(傾斜角は5°変化させることができ、高さは最大50mm 調整可能)
・専用設計リヤホイール
・アイスホワイト・バックライトの採用で視認性を高めたダッシュボード(燃料タンク内に設置されたセンサーにより、正確な燃料レベルをライダーに提供)
・ 専用設計16L燃料タンク

※本リリースは本国仕様車の情報を元にしており、日本国内仕様車とは仕様が異なる場合もございます。

ストラダーレ※画像は本国仕様
ストラダーレ※画像は本国仕様
ストラダーレ

[ お問い合わせ ]
MV AGUSTA JAPAN
TEL/0538-23-0861

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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