前回は、約3年前の2015年に45歳という年齢で20年ぶりにNSR250Rでリターンしてきた話をさせてもらいました。
NSRは、Z1やSR400などと並んで、名車といえる存在です。しかし私のNSRは1989年型で、購入した2015年の時点でも、すでに26年が経過しているわけです。いくら世界のホンダがつくったものとはいえ、30年近く前の工業製品を買うことに不安がなかったわけではありません。
ネットで調べると、やはり「NSRはよしとけ」というアドバイスがたくさんありました。故障が多くて乗る期間より修理期間のほうが長くなっている話や、現代の250㏄バイクのほうが断然優れているという見解などなど。
しかし、私の決断をゆるぎないものにしたのは、「きちんとしたバイク屋でメンテナンスしてもらえるなら、NSRを所有し続けることは難しくない」という意見でした。
それで私は、バイクチェーン大手でNSRを買うことにしました。2015年の購入時から2018年の現在までの3年間で、次のような故障が発生しました。
・後タイヤのホイールベアリングがつぶれた(2015年)
・エンジン内部のセンターシールという部品が壊れた(2016年)
・燃料コックが故障してガソリンがダダ洩れ(2017年)
後輪タイヤのホイールベアリングの修理は、保証期間内でしたので無料で直してもらいました。エンジンの故障は11万円かかりましたが、ただこの修理については、「エンジン内部の点検をしてもらえてよかった」と前向きにとらえています。
燃料コックの故障は、幸いにも自宅の物置に置いているときに発生しました。バイク屋さんに運んでもらって修理をしてもらいました。故障時の搬送を無料で行ってくれる契約をしていたので、約1万円の修理代だけで済みました。
この話を聞いて、「80年代のバイクは魅力的だが、壊れすぎるから無理」と感じる人もいると思いますが、私は「30年前のクラシックバイクをこれくらいの故障とこれくらいの費用で乗り続けることができるのは安い」と感じています。
きちんと手をかければ、いまだにビュンビュン走りますし。
ホンダNSR250Rの詳細、当時のカタログの解説は以下のリンクからどうぞ!
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