バイク用インカムの大手であるカルドシステムズ、ミッドランド、ユークリア、サイン・ハウスの4社が、組み込み式ヘルメット通信機の統一規格「ユニバーサル通信ソリューション」を発表した。
この規格は、バイク用ヘルメットの安全規格「ECE22.06」に準じたヘルメットであれば、構造的変更を行うことなく装着できる通信システムを提供するというものとなる。現在、同プロジェクトではヘルメットメーカーに対しこの規格の採用を呼びかけている。
4社共同で、業界統一の相互運用可能なヘルメット通信のためのユニバーサル通信ソリューションを発表
Cardo Systems、Midland社、Uclear社、および SYGN HOUSE 社(B+COMブランド所有)は、組み込み式ヘルメット通信デバイスに対する業界統一のソリューション「ユニバーサル通信ソリューション」を発表しました。
自動車メーカーやカーステレオメーカーがユニバーサルカーステレオの統一のサイズとマウント(DIN /ダブルDIN規格)を採用したことと同じように、このユニバーサル通信ソリューションが、新しいオートバイ用ヘルメット規格(ECE22.06)に適合する通信システムのサイズと形状を規格化します。
この新しい規格が導入されることで、ヘルメットメーカーは、ECE22.06適合ヘルメットの開発を加速できるだけでなく、開発コストや市場投入までの時間を削減することができます。また、このユニバーサル通信ソリューションは、フィット感や見た目を損なうことなく、ライダーが自由にインカムを選択、変更、交換出来る様にします。
CardoSystemsの事業開発部長であるShachar Harariは、業界を代表して次のようにコメントしています。
「これは、主要なヘルメット・通信機メーカー共同の非常に意義深く重要な取り組みです。この提携により、ヘルメットモデルごとに構造的な変更を行うことなく、様々なオートバイ用ヘルメットブランドに組み付けが可能な、互換性を持った通信システムを提供することができます。私たちは、ヘルメットメーカーに対して、このユニバーサル通信ソリューションの規格を採用する様に呼びかけています。」
多くのヘルメットメーカーは、統一された通信ソリューションの需要を感じていましたが、これまで、主要な規格が無く、また通信ソリューションを新たなヘルメットに続けて採用する利点が無いため、通信ソリューションの作成は各ブランドにとって重要な研究開発事項でした。今回のユニバーサル通信ソリューションを使用することで、ユーザーは、ユニットマウントをヘルメット後部の規格化された箇所に取り付けられ、組み込んだスピーカーとマイクに繋げられる好みのブランドのデバイスを選択できる様になります。
また、Shacharは「このアプローチは、ユーザーに選択肢を与え、ライダーが好みのインカムブランドを使用し、必要に応じて他のヘルメットへの取り付けを簡単できる様にします。私たちは、他のブランドも参加して、業界全体にユニバーサル通信ソリューションを採用してもらえる様に努力していきたいと思います。」と述べています。
このプロジェクトの詳細と更新情報については、後日発表します。
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岡田商事株式会社(2022年3月23日発行)