ホンダが「2024 FIM 世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会」の参戦体制を発表した。本年度は、昨年に続き日本郵便株式会社をパートナーに迎えた「Team HRC with 日本郵便」のほか「SDG Team HARC-PRO. Honda」「F.C.C. TSR Honda France」「Honda Asia-Dream Racing with Astemo」の4チームが参戦することとなる。
Hondaは、鈴鹿サーキット(三重県)で7月21日(日)に決勝レースが行われる「2024 FIM(※1)世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会(以下、鈴鹿8耐)」に参戦する主なHondaチームの体制を決定しました。
<以下、敬称略>
「Team HRC」は、今年も日本郵便株式会社をパートナーに迎え、「Team HRC with 日本郵便」で参戦します。ライダーは、高橋巧、名越哲平、ヨハン・ザルコの3名で、ヨハン・ザルコ、名越哲平は新たにチームメンバーに加わり、高橋巧は2年連続の優勝ライダーとしてチームをリードするとともに、鈴鹿8耐の単独最多勝記録となる通算6回目の優勝を目指します。
昨年2位になった「SDG Team HARC-PRO. Honda」は、MFJ(※2)全日本ロードレース選手権ST1000クラスに参戦している國井勇輝とスペインスーパーバイク選手権に参戦している浦本修充に、FIMロードレース世界選手権Moto2クラスのライダーであるマリオ・アジが加わり、この3名体制で新たに参戦します。
FIM世界耐久選手権(EWC)に参戦中の「F.C.C. TSR Honda France」は、過去、EWCのタイトルを2度獲得しており、また、昨年の鈴鹿8耐で3位に入っています。レギュラーライダーのジョシュ・フック、マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェの3名でランキング上位を目指し、表彰台獲得を狙います。
FIMアジアロードレース選手権Asia Superbike 1000クラスに参戦中の「Honda Asia-Dream Racing with Astemo」は、昨年に引き続きモハメド・ザクワン・ビン・ザイディ、アンディ・ファリド・イズディハール、ナカリン・アティラプワパの3名体制になります。
(※1)FIMとは、Federation Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
(※2)MFJとは、Motorcycle Federation of Japan(一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会)の略称
■高橋 巧(埼玉県、34歳)
「今年もTeam HRC with 日本郵便より鈴鹿8耐に参戦できることになり、とてもうれしく思います。今年の鈴鹿8耐は、Team HRCとして3連覇、Hondaとして30勝がかかった大切なレースになります。新たなチームメート2人と力を合わせて熱い鈴鹿8耐を戦っていきたいと思います。そして、その先にある個人的な記録(鈴鹿8耐優勝回数6勝 単独トップ)も見据ながら全力で取り組んでいきますので、ぜひTeam HRC with 日本郵便への応援をよろしくお願いします。一緒に戦いましょう」
■名越 哲平(東京都、26歳)
「Team HRC with日本郵便より鈴鹿8耐へ参戦することになりました。長い間Hondaのバイクで走ってきましたが、初めてのHondaファクトリーチームからの参戦にとても興奮しています。そして、チームメートにはミスター8耐の高橋巧選手とMotoGP優勝経験もあるヨハン・ザルコ選手がいます。体制は整いました。ライダー3人で力を合わせれば、優勝できると信じています。Team HRC with 日本郵便への応援よろしくお願いします」
■ヨハン・ザルコ(フランス、33歳)
「鈴鹿8耐に参加できることに興奮しています。このレースは日本最大の二輪レースであり、Hondaにとっても重要なレースです。MotoGPのレジェンドライダーが鈴鹿8耐で優勝しているように、私もTeam HRC with 日本郵便のチームメンバーと一緒に優勝したいと思っています。このような機会を与えてくれたHondaとLCRに感謝しています。鈴鹿で皆さんにお会いできることを楽しみにしています」
■國井 勇輝(東京都、21歳)
「まずは今年も鈴鹿8耐へ参戦できることをとてもうれしく思っています。昨年の鈴鹿8耐はけがで欠場する事になったので、私自身非常に悔しい思いをしました。今年は結果でチームに恩返しできるように、頑張っていきたいと思います」
■浦本 修充(東京都、29歳)
「今年も鈴鹿8耐への挑戦を続けられることを大変うれしく思います。SDGグループ、ハルク・プロ、そしてSDG Team HARC-PRO. Hondaに関係している皆様には、絶え間ないサポートと信頼をいただき、本当に感謝しております。またファンの皆様の応援に感謝し、チーム一丸となり勝利を目指して全力で走り抜きます」
■マリオ・アジ(インドネシア、20歳)
「SDG Team HARC-PRO. Hondaより鈴鹿8耐に参加出来ることをうれしく思います。この機会を与えてくれたSDGグループ、チーム、Honda、スポンサーに感謝しています。私にとってこのレースは初めての挑戦になりますが、チームメートから多くのことを学び、チームと共にベストを尽くします」
■ジョシュ・フック(オーストラリア、31歳)
「鈴鹿8耐は、毎年最も楽しみにしているレースです。昨年は残念ながらけがで参戦できませんでしたが、今年はファンも多く、レースがとても楽しい鈴鹿で参戦することが決まり、非常にうれしいです。鈴鹿は、チームにとってもHondaにとってもホームレースですし、素晴らしいチームとマシンがあるので、いい仕事ができると信じています」
■マイク・ディ・メリオ(フランス、36歳)
「鈴鹿はいつ来てもいいですね!鈴鹿8耐は、耐久レースで最も有名なレースで、昨年の8耐では初めて表彰台に乗ることができ、また、今年はニューバイクで走ることができてうれしいです。早くテストに参加したいですし、チームのためにも、HRCのためにも、ホームGPである鈴鹿で良いレースをしたいと思います。日本のファンに会えるのも楽しみです!」
■アラン・テシェ(フランス、29歳)
「鈴鹿8耐は自分にとって特別なレースです。また、鈴鹿はとても美しく、走るのが難しく、とても楽しい特別なサーキットです。
どのチームもライダーもかなり速いと予想しています。このレースは、チームのホームコースで行われるので、私にとっても特別なレースです。マシンもライダーもいい結果を出せる高いポテンシャルを持っています。素晴らしいHondaのマシンで戦えることにワクワクしています!楽しみましょう!」
■モハメド・ザクワン・ビン・ザイディ(マレーシア、28歳)
「鈴鹿8耐に戻ってくることができて、とてもうれしく思っています。今年は、ベストを尽くしてトップ5を目指します。
ARRC第2戦中国大会でのけがのため、4メーカー合同テストには参加できませんが、強い気持ちと高いモチベーションで鈴鹿8耐前の2回目テストに参加します。今年も頑張ります。応援ありがとうございます」
■アンディ・ファリド・イズディハール(インドネシア、26歳)
「今年も鈴鹿8耐に参加できることを楽しみにしています。昨年と同じチーム、同じメンバーで揃ったことはいいことだと思います。
テストからレースウイークまで、いいレースをするために力を合わせるだけです。特に、今年はマシンのパッケージが良く、目標は高く設定できると思うので、とにかくテストからレースまで集中していきます」
■ナカリン・アティラプワパ(タイ、28歳)
「2年連続で鈴鹿8耐に参加できることをとてもうれしく思います。このレースは自分にとって最高のレースのひとつで、毎回自分自身を成長させる機会で、楽しくやりがいがあります。この1年でより多くの経験を積んできたので、レースを楽しんで、チームの表彰台獲得に貢献したいと思います」
本田技研工業株式会社(2024年6月13日発行)