ファンティックが2023年7月16日(日)に行われた EMX2T(2ストロークマシンのヨーロッパ選手権)のレポートを公開した。チーム Fantic Racing MX から XX250 に乗って出場したカス=ヴァルクは、厳しい暑さの第1レースから雨でぬかるみ滑りやすくなった第2レースまで、理想的とは言えないコンディションの中、高いパフォーマンスを発揮して優勝し、2023年の EMX2Tヨーロッパチャンピオンに輝いた。
Fantic Racing MXチームのオランダ人ライダーにとって、この週末はこの上ないパーフェクトな週末となった。非常に高い気温の中で行われたレース1、そして夜半の雨ですっかりぬかるんだコースでのレース2を制し、彼は EMX2Tのヨーロッパチャンピオンに輝いたのだ。
2023年7月16日、ロケット
EMX2T(2ストロークマシンのヨーロッパ選手権)の唯一のラウンドが、チェコ共和国のロケットにあるサーキットで開催された。チーム Fantic Racing MXは、Fantic XX 250に乗るカス=ヴァルクと共にこのレースに参戦した。
参戦者が多かったため、レースは2つのグループに分けて行われた。予選でのカス=ヴァルクは、彼にとって決して理想的とは言えないロケットの固く締まった路面のコースで、すぐに自身のフィーリングをつかみとってアグレッシブな走りを披露してくれていた。ヴァルクは、グループ内でもベストタイムを記録し、最高のパフォーマンスを演じてくれたのだ。
第1レースのスタートも、ヴァルクにとってベストとはいえないものだった。おかげで第1コーナーを抜けたあと3番手となってしまったが、最初の周回でライバル達のパフォーマンスを読み取ってからは、すぐにライバル達を抜き去る好走を見せて巻き返し、暑さがパフォーマンスに影響したレースであったにもかかわらず、18歳のオランダ人ライダーはイニシアチブをとってそのままレースを制したのである。
日曜日の天候は晴れて気温の上がった土曜日とは正反対だった。一晩中降り続いた大雨の影響でコースはぬかるんで、滑りやすい難しいコンディションとなってしまった。
にもかかわらず第2レース、ヴァルクは約束していたかのようにスタートで完璧な走りを見せ、後続を引き離してトップに立った。その後も堅実なレース展開により、この Fantic Racing MXのライダーはライバルとの差をみるみるうちに広げて、完璧なレース展開を成し遂げた。
これにより、カス=ヴァルクは2度の優勝を果たしたことになり、2023年の EMX2Tヨーロッパチャンピオンに輝いた。
マルコ=マッディ:
「カスにとってはパーフェクトな週末だった。フリープラクティスからトップをキープしてくれた。コースコンディションが悪かったからホールショットとまではいかなかったけど、ライバルたちに大きな差をつけてレースを支配してくれた。路面コンディションが悪かったことでミスを犯しやすかったが、ヴァルクは完璧だった。この結果にはとても満足している よ。」
モータリスト合同会社(2023年7月20日発行)