【ファンティック】世界エンデューロ選手権フィンランドGP で表彰台を獲得!

掲載日: 2023年05月31日(水) 更新日: 2023年05月31日(水)

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2023年5月26日(金)~28日(日)に行われた世界エンデューロ選手権のフィンランド GP で、JET Fantic Racing チームからジュニアクラスに出場するアルビン=ノルビンとジェド=エッチェルスがそれぞれ優勝を飾り、同チームのケビン=クリスチーノは総合点で首位を獲得。また、女子のジェーン=ダニエルズがウーマンクラスで優勝しランキングのトップに立った。

Fantic Racingチーム、フィンランド GPで勝利!

北欧フィンランドで、再び Fanticが主人公となった。ジュニアクラスではアルビン=ノルビンとジェド=エッチェルスが優勝を分け合い、J2と J1においても、それぞれ両日ともに優勝を飾るという快挙を成し遂げてくれた。ユースクラスでは、ケビン=クリスチーノが総合点で首位に立ち、女子のジェーン=ダニエルズも、両日において優勝をものにし、新たにリーダーの座を書き換えた。

2023年5月28日、ハイノラ
2023年 FIM エンデューロ GP世界選手権の北欧ラウンドは、フィンランドの首都、ヘルシンキから約100kmほどの場所に位置する小さな町、ハイノラでの開催を皮切りに幕を開けた。

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気温が低く、雨も多くて、肌寒さすら感じるスカンジナビアらいしい気候の中、全長50kmを超えるレースコースで1日3回のスペシャルテストが行われ、お約束のチャレンジングで過酷なコースがライダー達を迎え撃った。ハイノラは、長年 MXGP(モトクロス GP)選手権を開催してきた実績のあるモトクロスコースだ。金曜日の夕方に行われたスーパーテストで幕を開けたフィンランド GPは、多くのファンが見守る中、再び新たな物語の1ページをつづってくれた。

モトクラブ・ハイノラン・ムートリカーホは、この日のために非常に難易度の高いテクニカルなコースを作り上げた。砂地の森という珍しい場所で、3kmに渡るスピードの出しにくいテクニカルなクロステスト・コースを走り終えると、すぐに6kmに及ぶエンデューロ・テストが待ち構える。

計9kmをこなして安心したのもつかの間、最後のテストへ突入する前に、なんと木立の間を8kmにも渡る、滑りやすいぬかるみと石や根が混在するルートを抜けなければならない。この立ちはだかる、何かを試されているような、ライダー泣かせの道を潜り抜けると、ようやく最後のテストにたどり着く。モトクロスコース内に設置されたジャンプ台や、人工の走行ラインのあるエクストリームテストだ。

E3クラスでは、ロレンツォ=マコリットが、土曜日に12位、日曜日に11位でゴール。また、エクストリームテストで驚異的なタイムを記録したのも彼、フリウリ出身のライダー、ロレンツォ=マコリットだ。

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ジュニアクラスで主役になったのは、ジェド=エッチェルスとアルビン=ノルビンだった。JET Fantic Racingチームのジェドは土曜日に、Fantic Racingチームのアルビンが日曜日に、それぞれ優勝を決めてくれた。

特にエッチェルスは、ジュニア1クラスにおいて両日とも優勝するという活躍を見せ、6戦中4勝を挙げて現在首位を堅持している。ノルビンも負けてはいない。ジュニア2で見事なワン・ツーを達成した彼は、その後4連勝を飾ってそのままランキングトップに躍り出た。

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JET Fantic Racingのハリー=エドモンドソンは、土曜日には今シーズン初の表彰台となる3位、翌日には4位を獲得し、ジュニア1クラスにおいてその存在感を示している。

Fantic XE 125に乗るケビン=クリスティーノは、このフィンランド GPでのワンツーが功を奏し、ユースクラスの総合点リーダーになりつつある。

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一方、怪我のために療養を余儀なくされているバレンティーノ=コルシは、引き続き療養を続けて怪我の治療に専念し、来るスウェーデン戦での復帰を目指して回復に努めている。

女子の世界選手権も、ここハイノラに戻ってきたレースの目玉だ。JET Fantic Racingのトップライダーであるジェーン=ダニエルズは、Fantic XEF 250で両ヒートを制し、余裕を見せつける形でランキングのトップに立っている。現役チャンピオンのダニエルズは、ほぼすべてのスペシャルテストで最速を記録し、名実ともにウーマンクラスを独占している。

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エンデューロ・サーカスは留まることを知らない。フィンランド GPの後すぐに、2023年シーズンの第4戦が6月1日から3日までスウェーデンで開催される。ライダー達の心はすでに、次の開催地、スウェーデンのスコブデに向けて動き始めている。

■アルビン=ノルビン
「僕たちは本当に一生懸命やってるし、その結果が出始めていると思うんだ。この週末のパフォーマンスには非常に満足しているし、特に日曜日の勝利はとてもエキサイティングだったよ!」

■ジェド=エッチェルス
「ジュニア1クラスで2勝、1位と2位を獲得したんだ!現在、チームとの連携は完璧で、バイクのフィーリングも最高だよ。あとはスウェーデン GPで良い結果を出すことに集中するよ!」

■ケビン=クリスティーノ
「今季3回目のワンツーだった!すごく嬉しいことだけど、大切なことは集中力を切らすことなく、今後もハードワークを継続していくことだよ。」

■ハリー=エドモンドソン
「僕的に、フィンランドではあまり満足のいくシーズンスタートをきることが出来なかったけど、今シーズンの初表彰台を土曜日に持ってこれたし、日曜日の4位にもとても満足しているんだ。」

リリース

モータリスト合同会社(2023年5月30日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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