バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ=文/写真
お気づきの方も多いかもしれませんが、今日から「春の交通安全運動」がスタートしました。そのためか、普段では考えられないほど多くの警察官が街角に立っており、交通ルール違反に目を光らせています。さて、季節ごとに行われるこの「交通安全運動」、もしかすると単なる「取り締まり強化期間」のように思われているかもしれませんが、本当の目的をご存知でしょうか。
交通安全運動の本当の目的は、取締りの強化ではなく「広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的とする」ということにあるのです。ちなみに、今回の運動の重点は「子どもと高齢者の交通事故防止」となっており、それに付随して以下の条項を中心にすえています。
1 全国重点
(1) 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
(2) 自転車の安全利用の推進
(3) 飲酒運転の根絶
2 地域重点
都道府県の交通対策協議会等は、上記1の全国重点のほか、地域の交通事故実態等に即して必要があるときは、地域の重点を定める。
以上のことから鑑みるに、意外かもしれませんが交通安全運動=交通マナーの啓発運動というのが本当のところのようです。けれども、啓発運動とはいうものの現実として強力な取締り体勢が敷かれているのも事実。一例ですが、国道6号線など23区に入ってからは交差点ごとに警察官が立っているから驚きです。普段から決して取り締まりが少ないわけではないのですが、当局も交通安全運動中ということで相当力をいれている様子。「捕まったら大変だ」などとフトドキなことを思ってしまった人も、普段から気をつけている人も、こういう機会をきっかけにもう一度交通安全について考えてみるのも良いかもしれませんよ。
なお、上記の交通安全運動の目的は以下のサイトからも確認できますので、興味がある方は是非チェックしてみてください。かなり事細かに内容が記されていますよ。
平成22年春の全国交通安全運動推進要綱
http://www8.cao.go.jp/koutu/keihatsu/undou/h22_haru/yoko.html(内閣府)