乗り比べで得たタイヤの感覚を共有！ブリヂストンが販売店向け試乗会を開催

世界で展開している巨大タイヤメーカーであるブリヂストンが、販売店向けラインアップ試乗会を2017年3月9日（木）に日本サイクルスポーツセンター（静岡県伊豆市）で開催した。ゲストとして国際A級ライダーの戸田隆氏、元世界GPライダーであり現在はスズキの開発ライダーである青木宣篤氏が招かれ、試乗会の先導を務めた。

天気に恵まれながらも朝の伊豆は寒い。みな震えながら試乗の開始を待つ。

ブリヂストンの誇るハイエンドスポーツツーリングゾーンが勢ぞろい！

全国の店舗から試乗会に訪れたドライバーズスタンド2りんかんの販売員たちは、8種類のタイヤと11台のバイクを組み合わせた19台の車両に3グループに分かれ試乗した。試乗車両は、YZF-R1M、S1000RR、GSX-R1000、MT-09、MT-07、CB1300SF、CBR1000RR、ニンジャ1000、CBR650F、V-STROM1000、XL883N。用意されたタイヤは、RS10、RS10タイプR、S21、T30EVO、T30EVO（GTスペック）、TS100、A40、今年発表されたばかりのH50。

「なるほどこんなに違うのか！」を体験して欲しいと言う、ブリヂストン執行役員 販売本部長の佐藤潤氏。自身もかなりのバイク乗りであるという同氏は、今回の試乗会の狙いについて「お店の人やお店の特徴で、このタイプのバイクやタイヤはよく乗ってるけど他はあまり詳しくない、とか結構あるんです。例えばツーリング主体の人からすればスポーツ向けのRS10のタイヤは未体験なんて当然です。そこで、一通り体験してもらい改めて同じ条件の中で乗り比べをしてもらえればいいなと。ツーリングバイクだけどスポーツ向けタイヤが欲しい、スポーツバイクだけどツーリング向けタイヤが欲しい、というお客さんもいるわけです。さまざまな車両とタイヤを乗り比べて、うちのお客さんならこういう方がいいのかな？とお客さんの顔を思い浮かべながら試乗して欲しい」と語ってくれた。

同じ車両でタイヤを替え2周目3週目へと走り出していく。

天候にも恵まれ、路面はドライコンディション。ここのコースもよく出来ていて、アップダウンもあるし、乾いた路面だけでなく日陰もあるし、枯葉も飛んできたりと日常ツーリングをしている路面条件のままで、対向車もなく、人もいない中で走ることができるのだ。

【試乗車両×装着タイヤ】
(1)ヤマハ YZF-R1M x RS10
(2)BMW S1000RR x RS10タイプR
(3)ヤマハ YZF-R1M x RS10
(4)BMW S1000RR x RS10
(5)スズキ GSX-R1000 x RS10
(6)ホンダ CBR1000RR x S21
(7)BMW S1000RR x S21
(8)ヤマハ MT-09 x S21
(9)スズキ GSX-S1000 x S21
(10)スズキ GSX-S1000 x T30EVO
(11)ホンダ CB1300SF x T30EVO
(12)ホンダ CB1300SF x T30EVO（GTスペック）
(13)カワサキ ニンジャ1000 x T30EVO
(14)ヤマハ MT-07 x T30EVO
(15)ヤマハ MT-07 x TS100
(16)ホンダ CBR650F x TS100
(17)スズキ V-STROM1000 x A40
(18)スズキ V-STROM1000 x A40
(19)ハーレー XL883N x H50

実際に試乗している販売店の人たちは、「同じ車両で異なるタイヤ」という試乗スタイルによって新しい「回答」を得られた人も多くいたようで、「活きたタイヤ情報をお客様へ伝えていきたい」と熱く語っていた。他にも販売店の人たちは試乗会を本気で楽しみながらも「お客さんの走りの方向性に合わせた説得力のある商品説明をしたい」「自分の好みの走りやタイヤの知識は強みと生かしながらも、さまざまなタイプのタイヤ性能や車両ごとの違いを新しい経験としてさらに身に着けたい」「自分が普段はほとんどスクーターしか乗らないからこそ見える視点で商品を薦めたい」など、試乗で得られた感触を語り合っていた。

今回のイベントを通して感じたことだが、タイヤで悩んだら各販売店に足を運んでみるといいと思う。そこにはブリヂストンの人たちから、直接タイヤを「感触」として受け取った販売員の人たちがそれぞれの思いと共に最良のマイタイヤを薦めてくれるはずだからだ。好みの合う自分だけの神店員を見つけられたら、これからのバイクライフがさらに豊かになるに違いない。

試乗に使われたタイヤ一覧

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（バイクブロス・マガジンズ編集部）