2021年9月30日(木)、ドゥカティは新型「ムルティストラーダ V2」をオンラインで公開した。今回のモデルでは、ムルティストラーダ950と対比で5kgの軽量化を実現。エンジンは、総排気量937ccのテスタストレッタ11°エンジン(デスモドロミック)が搭載されており、最高出力は113ps、最大トルクは約10kgmを発揮する。また、830mmというシート高はエントリーユーザーにも魅力となるだろう。
ラインナップはスタンダードモデル「ムルティストラーダ V2」および、電子制御式スカイフックサスペンションやクルーズコントロールなどが標準装備される「ムルティストラーダ V2 S」の2モデル。カラーバリエーションは「ドゥカティ・レッド(ブラック・ホイール)」のほか「ムルティストラーダ V2 S」の専用カラーとして「ストリート・グレイ(ブラック・フレーム/GPレッド・ホイール)」が用意されている。なお、日本への導入については2022年第1四半期を予定。国内販売価格など詳細については現在のことろ不明となる。
・ムルティストラーダV2はムルティストラーダの世界へのエントリー・モデル:快適性、走る楽しさ、多用途性を実現し、先進テクノロジーを搭載した2気筒モデル
・ムルティストラーダ950より5kg軽量化、エルゴノミクスが改善されたムルティストラーダ V2は、日々のライディングに美しい体験を追加
・2021年11月※からドゥカティ正規ディーラーネットワークで販売を開始
ドゥカティ・ワールド・プレミア2022ウェブシリーズの最初のエピソードが公開され、新型ムルティストラーダV2が発表されました。このニューモデルは、ボルゴパニガーレを拠点とするドゥカティが、旅の世界へ焦点を当てて開発したモーターサイクルで、日々のライディングを楽しみ、市街地走行を含むさまざまな用途に利用可能で、ドゥカティならではの美しいスタイルとスポーティなキャラクターを備えています。
ドゥカティは、ムルティストラーダ V2プロジェクトにおいて、2気筒エンジンを搭載したデュアルパーパス・バイク・ファミリーを、あらゆる用途に対応し、直感的に操作可能で、快適で楽しく、親しみやすいモーターサイクルへと進化させました。
新型ムルティストラーダV2は、完成の域に達したエレクトロニクス・パッケージを搭載した高度なモーターサイクルで、欧州のA2ライセンス所有者向けの35kWバージョンを導入したことにより、ドゥカティ・ツアラー・モデルの世界への最適なエントリー・モデルとなっています。
このバイクの開発における主な焦点は、エルゴノミクス、軽量化、エンジンの改良、「継続的改善」の哲学に従った一連のアップグレードに当てられました。
ムルティストラーダ V2のデザインは、エレガントでスポーティであると同時に、一目でムルティストラーダと識別することが可能な、スタイリッシュで完璧なラインを特徴としています。流れるようなライン、クリーンな表面、ボリューム感溢れるフロント、スリムなリアを組み合わせた独自のバランスにより、個性的なスタイルが創出されています。また、ムルティストラーダ V2では、左右のサイドパネルにモーターサイクルの名称を示す新しい洗練されたグラフィックスが採用されました。
新型ムルティストラーダ V2は、937ccテスタストレッタ11°ユニットの最新バージョンを搭載しています。デスモドロミック・バルブ駆動システムを採用したこの水冷エンジンは、各シリンダーに4本のバルブを備え、113psの最高出力と約10kgmの最大トルクを発生します。この2気筒エンジンは非常にリニアなパワーデリバリーを特徴とし、扱いやすく、低回転域でもスムーズに作動し、常に力強いトルクを発生します。これにより、必要に応じて、ドゥカティならではのスポーティでライダーを刺激するキャラクターをいつでも解き放つことができます。優れた堅牢性を備えたこのエンジンは、メインテナンス間隔が延長され、オイル交換は15,000km毎、バルブクリアランス点検は30,000km毎となっています。
新型ムルティストラーダ V2に搭載されたテスタストレッタ11°は、大幅な改良が施され、新しいコネクティング・ロッド、新しい8ディスク油圧クラッチを採用するとともに、ギアボックスの構造を見直したことにより、シフトチェンジがスムーズになり、精度が向上し、ニュートラルも出しやすくなっています。また、作動ストラテジーが改善されたクイックシフターと組み合わせることにより、さらに扱いやすいエンジンへと進化しています。
シャシは俊敏かつ直感的な挙動を特長とし、19インチのフロント・ホイールがスムーズで快適な乗り心地を実現すると同時に、常に適切なレベルのレスポンスと精度をもたらします。非常に多用途なこのモーターサイクルは、ドゥカティ・スカイフック・サスペンション EVO セミアクティブ・サスペンション・システム(Sバージョンに標準装備)により、市街地走行にも最適なモデルに仕上がっています。この電子制御式サスペンションは、路面の凸凹をスムーズに吸収し、常に最適なセットアップを実現することで安全性と快適性を向上させます。
このニューモデルの開発の焦点はエルゴノミクスに当てられました。その結果、モーターサイクルをより快適で直感的に操作することが可能で、あらゆる状況で安心してライディングすることができます。シート高は830mmに設定され、シート形状を再設計したことで、シート幅が狭くコンパクトになり、わずか1,790mmのインシーム長により、足つき性が改善しています。
これらの変更により、停止時の安定性が高まり、パッセンジャーを乗せ、荷物を積載して低速走行している場合でも、安心してバイクを取り回すことができます。さらに、ドゥカティ・パフォーマンス・カタログには、ロー・シートとロー・サスペンション・キットが用意され、これらを組み合わせることで、シート高を790mmに低下させることができます。
シート形状は、ライディングの快適性に重点を置いて設計されました。新しい形状のシートは、ライダーが前後方向に自由に動くことができるようにフラットな領域を提供し、快適性のレベルを向上させ、どのようなライダーでも最適なポジションを見つけることができます。
ムルティストラーダ V4から継承された新しいフットペグにより、ライディング・ポジションがさらに快適になりました。シート表面からの距離が10mm増加したため、背の高いライダーにも適切なスペースが確保され、膝を大きく曲げずに乗車することが可能です。これによって、ロングツーリングでも、より楽な姿勢をとることができます。
もう1つの重要な改善ポイントは、重量の削減です。数多くのコンポーネントの軽量化に取り組むことにより、ムルティストラーダ950と比較して重量を5kg削減することに成功しました。
エンジンでは、クラッチ(1.5kg)、ギアボックス・ドラム、コネクティング・ロッドを含めて、約2kgの重量が削減されています。さらに、ムルティストラーダ V4から流用したリアビューミラー、フロントブレーキ・ディスクフランジ、ホイールなどにより、車両のさまざまな部分が軽量化されました。新しいムルティストラーダ V2は、ムルティストラーダ V4から派生したホイールを装着することにより、約1.7kg軽量化されているだけでなく、車両の動的挙動も改善されています。スポークホイールは、ドゥカティ・パフォーマンス・カタログから入手可能で、こちらも大幅に軽量化されています。
ムルティストラーダ V2は、快適で安全な旅に必要なあらゆるニーズを満たす、最先端のエレクトロニクス・パッケージが標準装備されています。パッケージには、コーナリング中のブレーキでも高い安全性を確保するコーナリング ABS、坂道発進を容易にするビークル・ホールド・コントロール、ドゥカティ・トラクション・コントロール、ユーザーが自由に設定可能な4つのライディング・モード(スポーツ、ツーリング、アーバン、エンデューロ)、ドゥカティ・ブレーキライト・システムが含まれています。ユドゥカティ・ブレーキライト・システムは、急ブレーキをかけた場合に、リアライトを点滅させることによって、後続車両に危険な状態を知らせます。
Sバージョンは、セグメントのベンチマークとなる完全なオプション・パッケージを装備することにより、完璧な旅のパートナーとなります。これには、電子制御式スカイフック・サスペンション、クルーズ・コントロール、モーターサイクルの傾きに基づいて路面を明るく照らし出すドゥカティ・コーナリング・ライト機能を備えたフル LED ヘッドライト、ドゥカティ・クイック・シフト・アップ/ダウン、ハンズフリー・システム、バックライト付きハンドルバー・スイッチ、直感的なインターフェースを備えた高解像度5インチカラー TFT メーターパネルが含まれます。
カラーは、ムルティストラーダ V2およびムルティストラーダ V2 Sには伝統的な「ドゥカティ・レッド(ブラック・ホイール)」が設定される一方で、S バージョン専用カラーとして「ストリート・グレイ(ブラック・フレーム)」と「GPレッド」ホイールの組み合わせが用意されています。
ムルティストラーダV2 Sには、ファクトリーオプションとして注文可能なTravel(トラベル)バージョンが用意されています。Travelバージョンには、サイド・パニア、グリップ・ヒーター、センター・スタンドが装備されます。
ムルティストラーダV2は、2021年11月(※)からドゥカティ正規ディーラーネットワークで販売が開始されます。ドゥカティ・パフォーマンス・カタログには、ムルティストラーダV2のキャラクターと品質を高めるために特別に設計された一連のアクセサリーが用意されています。
(※)日本での発売時期は2022年Q1を予定
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ドゥカティジャパン株式会社(2021年9月30日発行)