【アプリリア】一体型ウイングレットで戦闘力アップ! 新型「RSV4 Factory」の受注を6/9よりスタート(動画あり)

掲載日: 2021年06月08日(火) 更新日: 2021年06月08日(火)
この記事は2021年6月8日当時の情報に基づいて制作されています。

アプリリア RSV4 Factory 2021年モデル 

ピアッジオグループジャパンは、アプリリア 新型「RSV4 Factory」の受注を全国のアプリリア正規販売店で2021年6月9日(水)より開始する。価格は308万円(税10%込み)。出荷は2021年7月頃より順次となる。

同車両は、スーパースポーツモデル「RSV4」シリーズの最上位モデルとなっており、今回のモデルチェンジでは MotoGP マシン譲りの一体型ウイングレットを装備すると共に、電子制御系には、新世代の APRC(アプリリアパフォーマンスライドコントロール)を採用。制御システム全体の重量は、従来モデル比で590gの軽量化を果たしている。

アプリリア 新型 RSV4 Factoryを発売/一体型ウイングレットを備えた新エアロダイナミクス、エンジンやエレクトロニクスが進化

ピアッジオグループジャパン株式会社(本社:東京都港区芝2丁目、代表取締役 ネリ・ミクラウス)は、一体型ウイングレットを備えた新デザイン、進化したエンジンやエレクトロニクス、エルゴノミクスの改良により新次元のパフォーマンスを発揮する、「新型 RSV4 Factory」を全国のアプリリア正規販売店にて発売致します。

10年以上に渡りスーパースポーツカテゴリーに革新をもたらしてきたアプリリアブランドのフラッグシップスーパースポーツである RSV4は、デザイン、エアロダイナミクス、エルゴノミクス、エンジン、シャシー構造等あらゆる面で目覚ましい進化を遂げ、ラップタイムやベストラップを容易に更新できるなど、サーキット走行でのパフォーマンスが向上しています。

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新デザインのフェアリングは、革新的な RS 660のフォルムにインスパイアされており、極限まで空気抵抗を低く抑えることで高速走行時のパフォーマンスと、ライダーの快適性が大幅に向上しています。65度V型4気筒エンジンは、排気量を1,099ccへと拡大しユーロ5の適合と共にトルクを増大させています。電子制御システムも従来モデルに搭載されていたものから更に進化を遂げ、さらにバイクライフをよりシンプルにすることを目的に、6種類のライディングモードを採用しています。シャシー構造は、軽量で高剛性の新デザインのスイングアームを採用し、安定したコーナリングを実現します。

アプリリア 新型 RSV4 Factory

■メーカー希望小売価格/308万円(税10%込み)
■カラーバリエーション/アプリリアブラック
■受注開始日/2021年6月9日(水)
■出荷開始時期/2021年7月頃より順次

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世界で最もユニークな進化を遂げた新型 RSV4

アプリリア RSV4は、レースで勝利を収めることだけを目的に創られ、10年以上に渡り評論家から賞賛を受け、参戦したレースの全てのトップカテゴリーでトロフィーを獲得した唯一のバイクであり、また大幅に改良したバージョンで MotoGP にも参戦した歴史を有し、あらゆるメーカーが最高峰のテクノロジーを持ち寄る分野において、驚くほど先見性の高いデザインを誇っています。アプリリア RSV4は常にアップデートされ、スポーツ性とパフォーマンスの面でスーパースポーツカテゴリーにおいて確固たる地位を確立して来ました。短期間で7つの WSBK 選手権をはじめ、54もの世界タイトルを獲得し、成功を収めるアプリリアのレーシング部門の貴重な経験から成し得た偉業の最高の証といえます。

サーキットで磨かれた技術は量産車に引き継がれ、アプリリアレーシングのマシンに通じる興奮を全てのライダーに提供します。高次元の設計と応用技術において突出した RSV4は、量産スポーツバイクではかつて無かった65°V4エンジンを軸に考案されました。更に、GP250クラスにおいて143のグランプリレースを制し、18のタイトルを勝ち取った名跡を受け継ぐフレーム技術を採用し、エンジンとバイクの運動性能を制御する最先端の応用電子システムを搭載しています。アプリリアはライド・バイ・ワイヤマルチマップスロットルを標準装備した最初のメーカーであり、何よりもライダーのパフォーマンスを最大限に引き出すための最も効率的で完璧な電子制御システムである APRC ダイナミックコントロール・プラットフォームの特許を最初に取得したメーカーでもあります。

さらにアプリリア RSV4ファクトリーは1,100cc、217馬力の V4エンジンの優れた性能により、圧倒的なトップレベルのプラットフォームを誇り、オーリンズ社との共同開発によるセミアクティブサスペンションやアルミ鍛造ホイールなど、より洗練された技術特性を備えています。

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デザイン/革新的なスタイルと MotoGP から派生したエアロダイナミクス

RSV4プロジェクトは常に「一切妥協のない最高、最速のスーパーバイクであり、パフォーマンスと効率性の面でレース用にチューニングされたアプリリアレーシングのバイクに最も近いマシンを創る」という明確な目標を追求してきました。つまり、最高の性能と洗練された技術を追求する非常に要求レベルの高いライダーに捧げる、カテゴリーの最上位に君臨するプレミアムモデルです。

新型アプリリア RSV4のデザインは、エアロダイナミクスの応用という点において努力が実を結んだ結果であり、スーパーバイクにエアロダイナミクスパーツを初めて導入した後、2018年には RSV4 RF LE に、2019年および2020年には RSV4 1100ファクトリーに導入したことにより、さらに明確で革新的なソリューションの研究を重ねるというアプリリアの真摯な姿勢を実証しています。

新型 RSV4のフォルムは革新的な RS 660のフォルムにインスパイアされており、極限まで空気抵抗を低く抑えることで高速走行時のパフォーマンスが大幅に向上しています。気流からライダーを保護する機能が11%向上し、肩部や頭部で上手く逃がす設計になっています。また、フロントエンドの特殊なデザインにより、エアボックス内の気圧が7%上昇し、エンジン性能も向上しています。ウイングレットは側面に取り付けず、ダブルウォールフェアリングに組み込んでいます。

デザイン性と機能性を両立させるという目標を達成するために、二次元曲面の開発は特に複雑さを極めました。CFD(数値流体力学)ソフトウェアによる計算で効率性を分析し、公道やサーキットでテストを行う前に風洞実験を実施しました。このソリューションの開発には、アプリリアレーシングの空力エンジニアが直接関わり、レーシングバイクに採用しているアプローチと同じ方法で細かいチューニングを行っています。つまり、下向きに流れる空気の圧力により、高速走行時の安定性が向上し、コーナー立ち上がりではウイリー傾向を抑え、同時にハードブレーキングでの安定性向上に貢献します。また、エンジンの冷却機能が向上すると共に、ライダーから熱い気流を逸らすことができます。

サイドパネルの表面をコンパクトにまとめ、フロントホイールを完全に露出させたことで、方向転換時のハンドリングが向上しています。これは MotoGP の RS-GP ですでに採用されているソリューションです。フェアリングの主な特徴は、最新世代のアプリリア スポーツバイクを象徴するメッセージを明確に表しており、ダイナミックでモダンなフォルムとコンパクトさが際立ちます。特徴的なトリプル LED ヘッドライトは、2つのメインヘッドライトの周囲にDRLライトを備えており、明るさにかかわらず一目で RSV4を認識することができます。

エルゴノミクスにも注目すべきポイントであり、新しい燃料タンク、9mm低くなった新しいサドル、10mm低くなったフットペグ(グリップ力も向上)の導入により、フェアリングとライダーの一体感が高まり、背の高いライダーでも十分なスペースを確保し、より自然でリラックスしたポジションで走行することができます。フットペグが低くなったにもかかわらず、先端部のよりミニマルなデザインによって、左右のグランドクリアランスが共に1.5°向上しています。新しい燃料タンクの形状はブレーキング時に上半身をしっかりサポートし、両腕にかかる力を軽減すると共に、コーナリング時の外脚のレストポジションを確保します。

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シャーシ構造/アプリリアが提供する最大限の効率とフィーリング

超微細なシャーシ構造を採用するアプリリアのノウハウは、今では周知の事実となっています。アプリリアの優位性は、優れたフレームを作る方法を理解するだけでなく、あらゆる種類のシャーシ構造を最適化する方法を熟知していることにあります。「ノア―レ生まれ」のシャーシの最新の実例としては、RSV4とはまったく異なるシャーシ構造でありながら、公道でもサーキットでも卓越したライディング・クオリティを提供する RS 660にも象徴されています。

RSV4のみに与えられた特性(前世代から引き継がれた特性)は、標準装備のシャーシで対応可能な調整範囲の広さにあります。実際、アプリリアは、フルアジャスタブルサスペンションに加えて、フレーム内のエンジン位置、ステアリングヘッドの角度、スイングアームのピボットの高さをライダーの好みで調整できる唯一のスーパーバイクであり、さながら本物のレーシングバイクです。完璧なまでにマスの集中化を図ったフレームは強みの一つで、この結果を達成するため、各パーツは細部に至るまで研究し尽くされています。燃料タンクの位置は、レーシングマシンと同様に、燃料の大部分がサドルの下に収まるようになっており、バイクのバランスを最適化すると共に、満タン時と空タンク時のハンドリングの違いの釣り合いを取っています。

これまでに確立されたアプリリアの伝統に倣って、RSV4のアルミフレームは鋳造とプレス加工された部品を溶接して強度と柔軟性を高めています。つまり、瞬時のフィーリングと最大のライディングコントロールを実現するために調整された、ねじり剛性レベルが特徴的な構造になっています。新設計のスイングアームは、フレームと同じ構造技術を採用していますが、下部に補強ブレースを備え、従来の7つの溶接部品から現在の3つの部品へと簡素化されており、それによりバネ下重量が600g軽量化されています。

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RSV4ファクトリーには、既にクラストップレベルのセミアクティブサスペンショントリオを採用しています。オーリンズ製の Smart EC 2.0は、スウェーデンのエンジニアとノア―レのエンジニアが共同で、イモラやムジェロなどの最も難しく過酷なサーキットや公道での長時間に及ぶ懸命な開発作業に基づいて微調整を行い、サスペンションを機械的に作動させることで、同じオーリンズ製のサスペンションの乗り心地とパフォーマンスを向上させるという第一目標を達成しました。

増大したトルク、アプリリアV4 1100の強烈な個性は継承

アプリリア RSV4は、スポーツ志向のライダーが求める最高のパフォーマンスと、ノアーレ生まれの V4の個性、独特のサウンドを兼ね備えています。最先端を求めるスポーツ志向のライダーのニーズを満たすプラットフォームであると同時に、レーシングバイクを開発するための唯一無二のプラットフォームでもあります。

新型 RSV4ファクトリーモデルでは、1,099ccのパワープラントを搭載しています。これはアプリリアが開発した最も革新的でパワフルなエンジンであり、スリムでハイパフォーマンスな V4エンジンを搭載した世界初の本格的な量産モーターサイクルです。「総合的」エレクトロニクスを採用した他に類を見ない独特なエンジンを搭載し、マグネシウム製アウターハウジングやオイルサンプ、シリンダーヘッドカバーにより、極めてコンパクトかつ軽量化を実現しています。

タイミングシステムでは、チェーンカムシャフトがインテークカムシャフトのみを駆動し、それがギアを介してエキゾーストカムシャフトを駆動するという、非常に特殊な運動特性を採用しています。これによりRSV4では極めて小さなヘッドを採用し、GP マシン並みにコンパクトなフレームレイアウトを実現しています。

新型アプリリア RSV4ファクトリーのエンジンは、従来のエンジンと比較してボアストローク比が改善され、ストロークは従来の52.3mmから現在の53.3mm(ボアは81mmを維持)となりました。クランクシャフトも新しく、クランクの半径が大きくなり、さらにアッパークランクケースも新しいストロークに合わせて調整されています。結果として、エンジン排気量は従来の1,078ccから現在の1,099ccになり、それに伴いトルクも従来の122Nm/11,000rpmから現在の125Nm/10,500rpmに向上しています。

出力は従来モデルと同じ13,000rpmで217馬力となり、ユーロ5規制に適合しているにもかかわらず、RSV4は現在の最高速度305km/hの壁を突破し、すでに絶対的なレベルに到達しています。

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新型 APRC/アプリリアが提供する最先端のエレクトロニクス

初登場となるアプリリアの新型電子制御システムは、従来モデルに搭載されていたものから更に進化を遂げ、その効率性と細かいチューニングについては常に評論家や多くのユーザーの注目の的となっています。

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新世代のAPRC(アプリリアパフォーマンスライドコントロール)はレーシングから直接派生した制御システムパッケージで、極めて高い計算能力を誇る6軸慣性プラットフォームを採用していることから、バイクの動的状況を検知する能力に優れ、極めて細かい電子制御ストラテジーを実現しています。

5度の進化を遂げたアプリリア APRC は、ビルトイン型フルライド・バイ・ワイヤスロットルコントロールが提供する電子的な細かいチューニングを完璧に取り込み、電子スロットルバルブマネージメントのための構成部品を一切必要としません。これにより、重量面に明らかなメリットがあります(従来のシステムと比較して、590g軽量化を実現)。

RSV4 Factory主要諸元

■エンジン/4ストローク 水冷65°V型4気筒 DOHC 4バルブ
■総排気量/1,099cc
■ボア×ストローク/81mm×53.3mm
■圧縮比/13.6:1
■最高出力/217HP(159.6kW)/13,000rpm
■最大トルク/125Nm/10,500rpm
■燃料供給方式/電子制御燃料噴射システム、マレリ製48mm4スロットルボディ、8インジェクター、ライド・バイ・ワイヤ エンジンマネージメントシステム
■トランスミッション
6速カセットタイプ アプリリア・クイック・シフト(AQS) UP & DOWN
・1次減速比/73/44(1.659)
・2次減速比/41/16(2.562)
■クラッチ/機械式スリッパ―システム付湿式多板クラッチ
■電子制御マネージメント/APRC システム(アプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロール)の機能、AEM(アプリリア・エンジン・マップ)、AEB(アプリリア・エンジン・ブレーキ)、ATC(アプリリア・トラクション・コントロール)、AWC(アプリリア・ウィーリー・コントロール)、ALC(アプリリア・ローンチ・コントロール)、ACC(アプリリア・クルーズ・コントロール)、APT(アプリリア・ピットレーンスピードリミッター)、6種のライディングモード(Road 3種・Track 3種)
■フレーム/アルミニウム製デュアルビームフレーム(ヘッドストックポジション及び角度調整、エンジンマウント高さ調整、スイングアームシャフト高さ調整機能付き)、Ohlins製Smart EC 2.0電子制御ステアリングダンパー
■サスペンション(F)/Smart EC 2.0電子制御 Ohlins 製 NIX テレスコピックΦ43mmチタンコーティング倒立フォーク、アルミ製ラジアルキャリパーマウント、スプリングプリロード、コンプレッション及びリバウンド調整機能、ホイールトラベル125mm
■サスペンション(R)/ダブルブレースアルミ製スイングアーム、Smart EC 2.0電子制御 Ohlins 製 TTX モノショックビギーバックタイプ、、スプリングプリロード、ホイールベース、コンプレッション及びリバウンド調整機能、ホイールトラベル115mm
■ブレーキ(F)/330mm軽量ステンレス製フローティングデュアルディスク、ブレンボ製Stylema(R)モノブロック ラジアルマウント30mm径4ピストンキャリパー、ラジアルポンプ
■ブレーキ(R)/220mmディスク ブレンボ製 32mm径2ピストンフローティングキャリパー
■ABS/ボッシュ製9.1MP コーナリングABS 3マップ、RLM(リアホイールリフトアップ軽減システム)
■ホイール(F)/3.5J×17 軽量鍛造アルミホイール
■ホイール(R)/6.0J×17軽量鍛造アルミホイール
■タイヤ(F)/120/70-ZR17
■タイヤ(R)/200/55-ZR17
■全長×全幅/2,055mm×735mm
■ホイールベース/1,435.8mm
■シート高/845mm
■車両重量/202Kg(燃料90%搭載時)
■燃料タンク容量/17.9 L

お問い合わせ

ピアッジオグループジャパン株式会社
ピアッジオコール
TEL/03-3453-3903

リリース = ピアッジオグループジャパン株式会社(2021年6月8日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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