ヤマハは「YZF-R1」シリーズの国内仕様2モデルを2020年8月20日(木)に発売する。同車両は、サーキットでの性能に照準を当てたモデルとなっており、クロスプレーンクランクシャフトを採用する997ccの水冷直列4気筒エンジンを搭載。
ラインナップは「YZF-R1 ABS(236万5,000円)」と、オーリンズ製の電子制御サスペンションやカーボン外装を装備する上位モデル「YZF-R1M ABS(319万円)」の2台(価格は全て税10%込み)。カラーは「YZF-R1 ABS」が「ディープパープリッシュブルーメタリック C(ブルー)」「ブラックメタリック X(ブラック)」の2タイプ、「YZF-R1M ABS」は「ブルーイッシュホワイトメタリック 2(カーボン)」が用意される。
なお同車両は YSP およびアドバンスディーラーでのみ販売する「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」となっており、2020年9月30日(水)までの期間限定で予約受付中だ。
~サーキットを征する走行性能を追求したフラッグシップモデル~
ヤマハ発動機株式会社は、クロスプレーン型クランクシャフト採用の水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒・4バルブ・997cm3エンジンを搭載したスーパースポーツ「YZF-R1M」および「YZF-R1」を8月20日に発売(※)します。
「YZF-R1」は、1998年の販売開始からスーパースポーツ市場を牽引してきた当社モーターサイクルのフラッグシップモデルで、当社の技術の粋を投入しサーキットを征する性能を照準に開発しました。主な特長は、1)サーキット性能に磨きを掛けたクロスプレーンエンジン、2)APSG(アクセル開度センサーグリップ)を織り込んだ YCC-T(電子制御スロットル)、3)伝わりやすい「接地感」を主眼にセッティングした前後サスペンション、4)EBM(エンジンブレーキマネジメント)と BC(ブレーキコントロール)を加え、全てを見直した電子制御システム、5)エアロダイナミクス特性を高めた新設計のカウリング、6)次世代「R」デザインを主張する LED デュアルヘッドランプ&新作ポジションランプなどです。
上級モデルの「YZF-R1M」は、オーリンズ社製電子制御サスペンションやアルミにバフがけを施したタンクやリアアームに加え、新たにカーボン素材の軽量カウルを採用しています。
(※)本モデルは、2020年より順次リニューアルを進めているYSPおよびアドバンスディーラーのみで販売する「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」です。2020年5月28日から9月30日までの期間限定で予約の受付を行います。ご予約・ご購入につきましては当社 Web サイト掲載の取扱店までお問合せください。
(※)YZF-R1M に関しては、生産計画を上回る場合は期間を待たずに予約受付を終了する場合がございます。
■「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」取扱店
・URL/https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r1/
YZF-R1M ABS/ブルーイッシュホワイトメタリック 2(カーボン)
YZF-R1 ABS/ディープパープリッシュブルーメタリック C(ブルー)
YZF-R1 ABS/ブラックメタリック X(ブラック)
■名称・価格(税10%込み)
・YZF-R1M ABS/319万円
・YZF-R1 ABS/236万5,000円
■カラー
[YZF-R1M ABS]
・ブルーイッシュホワイトメタリック 2(カーボン)
[YZF-R1 ABS]
・ディープパープリッシュブルーメタリック C(ブルー)
・ブラックメタリック X(ブラック)
■発売日/2020年8月20日(木)
■販売計画/400台(年間、国内)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
【サーキット性能に磨きを掛けたクロスプレーンエンジン】
■「リニアリティとトルク感」向上を目標にした燃焼系
最高出力200PSを発揮するエンジンは、環境規制に適合しつつ、クロスプレーンの「リニアリティとトルク感」向上を目標に開発しました。スロットルバルブと燃焼室を近づけるために新作したシリンダーヘッドとバルブ傘裏狙いの斜流噴射のインジェクターを搭載。これらによって、低~中回転域の燃焼速度を最適化し、スロットルの開け始めからのリニアリティ感を向上するとともに、トルク感のあるエンジン特性に仕上げました。なお、高回転域ではセカンダリーインジェクターからの噴射が加わり良好な燃焼に貢献します。
■信頼性に優れたフィンガーロッカーアームを採用した動弁系
フィンガーロッカーアーム式バルブシステムを採用しました。アーム形状を見直し、高回転域でのバルブ挙動特性を向上。レースユースでのさらなる高回転化を見据えた限界性能の底上げも果たしています。
■馬力ロスの低減に貢献する潤滑系
高回転域での油圧低下を防ぎ、オイル撹拌(かくはん)によるロス馬力低減を図るため、各コンロッド大端部へのオイル供給は、「センター給油方式」を採用しています。コンロッド大端、クランクジャーナル、ピストンクーラーへのオイル供給量の最適化を図り、高回転域でのクランクケース内のオイル攪拌による馬力ロスを低減しています。
■APSG(アクセル開度センサーグリップ)を織り込んだ YCC-T(電子制御スロットル)
スロットルバルブ駆動を電子制御する YCC-T は、アクセル操作をスロットルケーブルで伝達する機械式ではなく、電子式 APSG を採用。軽量化と優れた操作感を実現しています。
■伝わりやすい「接地感」を主眼にセッティングした前後サスペンション
エンジン特性に合わせて前後サスペンションのセッティングを最適化しました。フロントサスペンションは、路面を掴む感触がライダーに伝わるような接地感をもつことで、ダイレクトかつ素直なハンドリングと軽快感に貢献します。
また、「YZF-R1M」は、前後サスペンションを統合制御する ERS(エレクトロニックレーシングサスペンション)に加え、フロントサスペンションにはガスシリンダーを搭載。ガスによる加圧によりキャビテ―ションを抑制し、減衰力の安定に貢献します。
■EBM(エンジンブレーキマネジメント)と BC(ブレーキコントロール)を加えた電子制御システム
従来モデル(※)に搭載されていた電子制御システムを全て見直し、ライダーの好みや走行状況に応じた走行支援のため、EBM(エンジンブレーキマネジメント)と BC(ブレーキコントロール)の 2 種の制御システムを追加しました。個々の制御システムが相互に連動してライディングを支援し、マシンの潜在能力を効率よく引き出します。なお、制御システムに合わせ、TFT 液晶 4.2 インチメーターの表示機能を変更。
YRC(ヤマハライドコントロール)モード選択など、ライダーの好みを反映できるようになっています。
(※海外仕様2019年モデル)
■エアロダイナミクス特性を高めた新設計のカウリング
優れた空力特性を実現するカウル形状を採用。上体を伏せた姿勢でライダーがカウルの中におさまるよう走行風の流れをコントロールすることで、エアロダイナミクス特性を高めました。
■次世代「R」デザインを主張する LED デュアルヘッドランプ&新作ポジションランプ
軽量コンパクトな新型 LED デュアルヘッドランプ採用しました。Low/High ビームとも照射特性を最適化し、特に Low ビーム時の照射性(照射範囲)が大きく向上。さらに厚肉レンズを採用した新デザインのポジションランプにより、外観品質を大幅に向上させました。
(※1)燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
(※2)定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
(※3)WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
ヤマハ発動機株式会社
TEL/0120-090-819
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リリース = ヤマハ発動機株式会社(2020年5月28日発行)