【ドゥカティ】10/23にイタリア開催された「ドゥカティ・ワールド・プレミア2020」で2020年モデルを発表

掲載日: 2019年10月25日(金) 更新日: 2019年10月28日(月)
この記事は2019年10月25日当時の情報に基づいて制作されています。

2019年11月7日(木)~10日(日)にイタリアのミラノ国際展示場でEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)が開催される。ドゥカティはこれに先駆け2019年10月23日(水)にリミニ・コングレスセンター(イタリア)で行われた「ドゥカティ・ワールド・プレミア2020」において2020年モデルを発表した。

このイベントには同社のCEOであるクラウディオ・ドメニカーリ氏が登場。ニューモデルとして208馬力を発生するデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンを搭載した「Streetfighter V4 / S」、モノコックフレームにスーパークアドロ・エンジンを搭載する「Panigale V2」、フロントウィングなどのエアロパックを装備する「Panigale V4 / S」の3機種を発表。また、ニューバージョンとして「Multistrada 1260 S Grand Tour」「Diavel 1260 S “Ducati Red”」「Diavel 1260 “Dark Stealth”」「Scrambler Icon Dark」「Monster 1200 “Black on Black”」の5台を公開。このほか3台のE-bikeが発表された。なお、2020モデルの日本市場導入については現在のところ情報はない。

ドゥカティ、2020年に向けてエキサイティングなニューモデルを発表

・EICMA 2019の開幕に先立ち、3機種のニューモデル、5機種のニューバージョン、3機種のE-bikeを含む2020年モデルのラインナップを発表
・ドゥカティ・ワールド・プレミアで、ストリートファイターV4、パニガーレV2、パニガーレV4の3機種のニューモデルを発表
・世界中の数万人がライブ・ストリーミングでイベントを視聴

2019年10月23日(水)リミニ(イタリア)

ドゥカティは、2019年11月7日(木)~10日(日)にイタリアのミラノ国際展示場で開催されるEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)2019の開幕に先立ち、最新の2020年モデル・ラインナップを発表しました。ドゥカティは、これらのモデルにより、「スタイル、パフォーマンス、テクノロジー」の新たな基準を打ち立てます。

ドゥカティ・ワールド・プレミア2020は、世界71か国を代表する主要なドゥカティ・ディーラーから1,000人以上の参加者が集結した、グローバル・ディーラー・カンファレンスのフィナーレを飾るイベントとして開催されました。このイベントは、10月23日にリミニ・コングレスセンターで開催され、ドゥカティ・モーター・ホールディング最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリが新しい2020年モデルを発表し、その模様はインターネットで世界中に配信されました。

「私たちは、ドゥカティ・ワールド・プレミア2020を、ここモーターバレーで開催することを選択しました。モーターバレーには、世界有数のブランドが集まっており、私たちもその一翼を担っていることを誇りに思っています」と、クラウディオ・ドメニカーリは、ドゥカティ・ワールド・プレミア2020のオープニングで述べています。「本日、私たちは数多くのドリームバイクを発表しますが、その中には、昨年発表されたドゥカティMIG-RRのラインナップに加わる3機種の新しいE-bikeも含まれています。

MIG-RRリミテッド・エディションは、その最高峰であり、カーボン製ホイールや電子制御式ギアシフトといった優れたコンポーネントを備えており、お客様の名前や専用のサスペンション設定でカスタマイズすることも可能です。MIG-Sはプレミアムな装備を誇りながらも手頃な価格を特徴としています。さらに、ドゥカティ スクランブラーの世界を体現するシティバイクも追加されました。

モーターサイクルでは、ディアベルとドゥカティ スクランブラーにニューカラーが登場し、ムルティストラーダ1260 Sにグランド・ツアー・バージョンが追加されました。さらに、3機種のまったく新しいモデルを発表します。最初のニューモデルは、パニガーレV2です。955ccスーパークアドロ・エンジンを搭載した非常にスポーティなこのミドル級スーパーバイクは、デザインとパフォーマンスが一新されています。

また、2年連続で、世界で最も多く販売されたスポーツバイクとなった、パニガーレV4の新しいバージョンも登場します。情熱的なドゥカティ・ファンのお客様やモーターサイクル専門誌からのフィードバックおよびデータを収集して分析した結果、2020年モデルのパニガーレV4は、より乗りやすく、疲れにくく、路面に起伏があるサーキットでも、より安定したパフォーマンスを発揮するモーターサイクルに仕上がっています。

今回の改良によって、とくに一般ライダーの方がサーキットを走行したときに、より速いラップタイムを記録することができるようになりました。認証取得済みのエグゾーストを装着し、スリックタイヤ以外は標準仕様のパニガーレV4を、ミケーレ・ピッロがバレルンガ・サーキットでライディングした際には、スーパーバイクで彼が記録した自己ベスト・タイムから僅か3秒差に迫るタイムでした。

最後にステージに登場するのは、ファン待望のストリートファイターV4です。このモーターサイクルは、その類まれなパフォーマンスを評して、ボルゴ・パニガーレでは”ファイト・フォーミュラ”と呼ばれています。1,103ccデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンを搭載したこのニューモデルは、パニガーレV4の最新世代のエレクトロニクス・パッケージと幅広いハンドルバーを備え、フェアリングを取り去ったことで178kgの車両重量を実現しています。最高出力は208ps@12,750rpmです。

エルゴノミクスやシート・パッドを見直し、また公道走行用にサスペンションを設定したことにより、快適性を重視したハイパフォーマンス・モーターサイクルが誕生しました。乗りやすさと安全性を第一目標とする極めて洗練されたエレクトロニクス・パッケージにより、パニガーレV4は、他のドゥカティと同様、安全なモーターサイクルに仕上がっています」

昨年のEICMAで発表したドゥカティMIG-RRの成功を受け、ドゥカティは2020年にE-bike(電動アシスト付き自転車)のモデル・ラインナップを拡充します。最初のモデルは、わずか50台限定のドゥカティMIG-RRリミテッド・エディションです。このE-bikeは、イタリアで組み立てられ、オーリンズ製サスペンション、カーボン製ホイール、電子制御式ギアボックスに加え、アルド・ドゥルディ率いるD-Perfがデザインした特別なドゥカティコルセ・グラフィックを特徴としています。

2番目のモデルは、ドゥカティMIG-Sです。この非常にスポーティなオールマウンテンバイクは、あらゆる地形で、俊敏、ハイパフォーマンスで楽しい走りを実現したいすべての方々のためにデザインされています。ラインナップを完成させる3番目のモデルは、ハイエンドなコンポーネントを備えた”トレッキング”バージョンのE-Scramblerです。街中やオフロードのどちらにも対応可能なE-Scramblerは、完璧なドゥカティ スクランブラー・スタイルで、自由なライディングを楽しみたい方々のためのモデルです。

今年のイベントでセンターステージに登場した最初のモーターサイクルは、ドゥカティ スクランブラー・アイコン・ダークです。800ccのエンジンを搭載したこのモデルは、「Land of Joy」ラインナップのエントリー・レベルを担っています。さらに、EICMA 2019のためのドゥカティ・スタイル・センターが製作した2台のコンセプトバイクのスケッチも紹介されました。次のモデルは、新型ムルティストラーダ1260 Sグランド・ツアーです。この1260 Sの特別バージョンは、快適性を犠牲にすることなく、長距離ツーリングを楽しみたいライダーのために設計されました。

ムルティストラーダに続いて、2020年モデル用の新しいカラーを纏った2台のディアベル1260が紹介されました。新しいカラーは、ダーク・ステルス(標準バージョン)およびまったく新しいドゥカティ・レッドとホワイト・トリムの組み合わせ(Sバージョン)です。どちらのカラーも、ディアベルのスポーティなパワー・クルーザーとしてのキャラクターをさらに高めています。

ステージ上に最初に登場した2020年のニューモデルは、パニガーレV2です。2気筒エンジンを搭載したこのパニガーレは、まったく新しいデザインを採用して、洗練された慣性プラットフォームをベースにした電子制御システムを搭載しています。より快適になったシートとサスペンション設定により、これまで以上に楽しい走りと扱い易さを実現しながら、より安全性の高いスポーツ・パフォーマンスを提供します。955ccのスーパークアドロ・エンジンが発生する最高出力は155ps@10,750rpm、最大トルクは104Nm@9,000rpmです(ユーロ5規制に適合)。

モノコックフレームを中心に構築されたシャシ・セットアップには、新しいスポーツスタイルのデザインが採用されています。大型フェアリングは、スーパークアドロ2気筒エンジンをはじめとするバイクの主要なメカニクスを包み込み、視覚的にもコンパクトな印象を与えます。

パニガーレV2のその他の外観上の特徴は、片持ち式スイングアーム、極めてコンパクトなエンジン下サイレンサー、そして片側出しのエンドパイプを備えた新しいエグゾースト・システムです。ドゥカティ・スーパーバイクならではのクリーンなラインは、伝統的なドゥカティ・レッドのカラーとブラック・ホイールによってさらに強化されています。

EICMA 2019におけるもう1台の重要なプレビュー・モデルは、パニガーレV4です。このモデルは、2020年モデル用に数多くの改良が施されたことにより、よりユーザーフレンドリーで快適性が向上する一方で、サーキットでは、個々のラップだけでなく、セッション全体でさらに速いラップタイムを刻むことが可能になっています。

ドゥカティおよびドゥカティコルセのエンジニアは、世界中のお客様とスーパーバイク世界選手権(SBK)から得られたフィードバックやデータを、徹底的に解析しました。その結果、エアロダイナミクス、シャシ、電子制御システム、ライド・バイ・ワイヤのマッピングに対する一連のアップデートが実施されました。これらの変更により、安定性とターンイン速度が向上し、コーナリングがより容易になり、ライダーが自信を持ってスロットル・コントロールを行うことができるようになりました。

パニガーレV4は、エアロパックを装備しています。このエアロパックは、エアロフォイル(フロント・ウイング)、ウインド・スクリーン、ノーズ・フェアリング、これまで以上に効率的にラジエーターに冷却エアを導くラテラル・ベントを備えた大型ラテラル・フェアリングから構成されています。これにより、防風効果が高まり、車両全体の安定性が向上し、ライダーは自信をもってバイクをコントロールできるようになっています。また、フロント・フレームの剛性を見直したことにより、極端なリーンアングルにおけるフロント・エンドの”フィール”を向上させています。

“予測的”に作動する新しい制御ストラテジーを採用したドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)EVO 2は、コーナー出口におけるパワーコントロールを大幅に改善しています。その一方で、ドゥカティ・クイック・シフト(DQS)アップ/ダウンEVO 2は、シフトアップの時間を短縮し、高回転域(10,000rpm以上)におけるギアシフトを可能にし、アグレッシブな加速時とコーナリング時におけるシフトの安定性を高めています。また、何種類かの異なるトルク・デリバリー・コントロール・ロジックと共に特別に開発された、ライド・バイ・ワイヤ(RbW)マッピングを搭載しています。パニガーレV4には、1,103ccのデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンが搭載されています。デスモドロミック・バルブタイミング機構を備えた、このMotoGPマシン直系の90°V型4気筒エンジンは、カウンター・ローテーティング(逆回転)クランクシャフトおよび”ツインパルス”と呼ばれる点火順序を特徴としています。このエンジンは、214ps@13,000rpmの最高出力と、12.6Kgm@10,000rpmの最大トルクを発生し、胸のすくようなライディング・プレジャーを提供します。

ドゥカティ・ワールド・プレミア2020のもう1台のハイライトは、新型ストリートファイターV4です。世界中のファンが待ち望んでいたこの新しいネイキッド・バイクは、EICMA 2019で開催されるファン投票、「世界でもっとも美しいバイク」の最有力候補となっています。

ストリートファイターV4のベースモデルはパニガーレV4ですが、フェアリングを取り除いて、高くワイドなハンドルバーを装着しています。車両重量は178kgで、最高出力208psを発生する1,103ccのデスモセディチ・ストラダーラ・エンジン、”バイプレイン”と呼ばれる二翼ウイング、最新世代のエレクトロニクス・パッケージを搭載しています。これらの要素の組み合わせは、ドゥカティが”ファイト・フォーミュラ”(戦うための方程式)と呼んでいるものです。その結果、印象的なデザインと最先端のテクノロジーを備えた、ドゥカティ・ネイキッド・モデルの頂点に君臨するモーターサイクルが誕生しました。このニューモデルは、セグメントをリードするパフォーマンスだけではく、日常ユースでの実用性や走る楽しさも同時に実現しています。

V字型のデイタイム・ランニング・ライト(DRL)を備え、ミニマリズムを体現したフルLEDヘッドライトは、ストリートファイターV4のスピリットを完璧に表現しています。そのフロント・フェイスは、パニガーレV4を連想させると同時に、”ジョーカー”(この新しいネイキッド・モデルを設計するにあたり、デザイナーがインスピレーションを得たコミック・キャラクター)の笑顔も思い起こさせます。

ストリートファイターV4では、フロント・フレームとデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンが主役を演じています。外装コンポーネントが最小限に抑えられた結果、フロント・フレームとエンジンのシャープなラインが、バイク本来のクリーンなイメージを描き出しています。

パワフルなデザインには、パワフルなエンジンが必要です。このモデルには、208psを発生する1,103ccデスモセディチ・ストラダーレが搭載されています。ネイキッド・バイクのエンジンとして、このユニットは圧倒的なパワーを備えていますが、専用のマッピングが施されたことにより、ライダーは自信を持ってこのパワーをコントロールすることができます。パワフルなエンジンと178kgの車両重量(”S”バージョン)の組み合わせにより、わずか1.17のパワー・ウェイト・レシオを達成しています。アクラポヴィッチ製ドゥカティ・パフォーマンス・フルレーシング・エグゾーストを装着すると、最高出力が220psに引き上げられ、重量が6kg削減されることにより、パフォーマンスがさらに向上します。

このモーターサイクルのアグレッシブなパフォーマンスは、パニガーレV4直系の洗練されたエレクトロニクスと、ドゥカティコルセが培ってきた高度なエアロダイナミクス技術を投入した”バイプレイン”と呼ばれるウイングによってもたらされます。このウイングは、270km/hの速度で28kgのダウンフォースを発生し、高速時におけるフロント・ホイールの”浮き上がり”やウィリーの傾向を抑制します。また、ブレーキングしながらコーナーに進入した際のターンイン・ポイントにおける安定性も向上しています。この動的挙動によって、ライダーは自信を持ってコーナーを攻めることができます。さらに、このウイングの効果によって、サーキット走行時に、電子制御システムの介入を最小限に留め、ブレーキングを遅らせることが可能になるため、パフォーマンスがさらに向上します。

ストリートファイターV4の最新世代のエレクトロニクス・パッケージは、モーターサイクルのロール、ヨー、ピッチ角を即座に検出する6軸慣性測定ユニットをベースにしています。エレクトロニクスは、モーターサイクルのあらゆる挙動を監視します。一部のコントロール・システムは、発進、加速、ブレーキを、他のシステムはトラクションを管理、さらに他のシステムがコーナリング中やコーナーからの立ち上がりでライダーをサポートします。優れた安全性、パフォーマンス、そして個性的なキャラクター。新型ストリートファイターV4には、ドゥカティの魅力が凝縮されています。

ドゥカティは、今年で77回目を迎えるEICMA 2019に、モーターサイクル、アクセサリー、アパレルの各ラインナップを展示し、何千人もの来場者にスリルと感動をお届けします(会場/ミラノ国際展示場、一般公開日/11月7日~10日、ホール15スタンドN06)。ドゥカティは、このモーターサイクルショーにおいて、国際的なモーターサイクルシーンで果たすユニークな役割を示します。

ドゥカティ2020年モデルラインナップ

■ニューモデル
(1)Streetfighter V4 / S
(2)Panigale V2
(3)Panigale V4 / S

■ニューバージョン
(1)Multistrada 1260 S Grand Tour
(2)Diavel 1260 S “Ducati Red”
(3)Diavel 1260 “Dark Stealth”
(4)Scrambler Icon Dark
(5)Monster 1200 “Black on Black”

■E-bike
(1)Ducati MIG-RR Limited Edition
(2)Ducati MIG-S
(3)E-Scrambler

お問い合わせ

ドゥカティジャパンお客様窓口
TEL/0120-030-292

リリース = ドゥカティジャパン株式会社(2019年10月24日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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