リリース = ヤマハ発動機株式会社
ヤマハは、YZF-RシリーズのニューモデルとなるYZF-R25を2014年7月からインドネシアで販売する。グローバルモデルとしてアセアン・先進国市場への販売も視野に入れているとのこと。日本での販売がはじまれば、同社にとっては99年に販売を終了したTZR250以来の250ccオンロードスポーツモデルとなる。
グローバルに展開する本格250cc スポーツモデル
「YZF-R25」 インドネシアで製造・販売
ヤマハ発動機株式会社は、新開発の2気筒250ccエンジンを搭載したスーパースポーツ“YZF-R”シリーズの新製品「YZF-R25」を、2014年7月からインドネシア市場に導入します。製造およびインドネシアでの販売は、同国のグループ会社PT. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing (以下YIMM)が行います。
また、「YZF-R25」は当社新中期経営計画(2013年~2015年)の“事業規模拡大”を担うグローバルモデルとして開発、インドネシア国内だけでなく、アセアン・先進国市場への販売も視野に入れています。
新製品「YZF-R25」は、<毎日乗れるスーパーバイク>をコンセプトに、クラス最高レベルとなるエンジン出力とYZF-R シリーズを継承する軽量な車体とデザインにより、<スーパースポーツ>と呼ぶにふさわしい高次元な走行性能とスタイルを具現化しました。同時に<デイリーユース>での軽快な走行性と扱いやすさ、様々なシーンでの爽快な走りを実現しています。
近年スポーツモデルの人気が高まりつつあるインドネシアにおいて、YIMM は、レースを活用したマーケティング活動に加え、昨年11月にはスーパースポーツのフラッグシップモデルYZF-R1、YZF-R6を導入、今年5 月にはYZF-R15 の製造・販売を開始するなど、「スポーツイメージ」を重点に置いたブランド戦略を行っています。今回の「YZF-R25」投入で、 “YZF-R”シリーズの新たなラインナップが拡充。これにより、さらなる販売拡大、ブランド力強化を進めていきます。
《開発の狙い》
1998年、当社は欧米市場の新たなスーパースポーツのフラッグシップモデルとして「YZF-R1」(1,000cc)を導入、高性能エンジンと軽量な車体との組み合わせにより実現させた、ワインディングロードにおけるエキサイティングな走行性能で高い支持を得てきました。その後「YZF-R6」(600cc)、「YZF-R7」(750cc)とシリーズを充実、2008年には「YZF-R15」(150cc)をインドへ、「YZF-R125」(125cc)を欧州に投入しています。今回の新製品「YZF-R25」は、近年スポーツモデルの人気が高まりつつあるインドネシア市場をはじめ、グローバルに通じる250ccスーパースポーツとして開発しました。
《主な特徴》
1) 高性能な新開発2気筒エンジン
新開発の水冷250cc直列2気筒FIエンジンを搭載しました。最新の解析技術に基づき、混合気の流量を最適に確保しながら燃焼室でタンブル(混合気の縦渦)を積極的に生成させ、素早い燃焼促進を図っており、クラス最高レベルの最高出力を達成するとともに、日常域での扱いやすさを実現しています。また放熱性に優れ軽量なヤマハ独自のDiASilシリンダー※を当社2 気筒エンジンとして初めて採用しています。
※「DiASil」(ダイアジル)=Die casting Aluminum-Silicon(ダイキャスト用アルミシリコン合金)を略した造語。
2) マス集中化を図った軽量な車体
曲がりや溶接が少ないシンプルな軽量スチール製フレームを採用しました。クラス最大級の41 ㎜インナーチューブ径フロントサスペンション、マス集中に貢献するモノクロスサスペンション、軸間距離との比率をYZF-R1 と同一としたリアアームなどにより、優れたハンドリング特性をもたらしています。
3) YZF-R シリーズを継承するデザイン
YZF-R シリーズにふさわしいスポーティかつ先進的なデザインを採用しました。RシリーズDNAを継承するマスフォワードシルエットと切れ上がったリアデザイン。2眼ヘッドライトは鋭い表情を演出する逆スラントデザインとし、高性能イメージを象徴するセンターエアダクトや「YZF-R1」同様のシフトタイミングインジケーターランプの装備など、YZF-Rシリーズを継承するデザインを随所に織り込みました。