【BMW】 ニューBMW HP4 を2012年12月7日に発売

掲載日: 2012年12月03日(月) 更新日: 2013年12月10日(火)
この記事は2012年12月3日当時の情報に基づいて制作されています。

リリース = BMW Motorrad Japan

BMW Motorradは、同社のスーパースポーツモデルであるS1000RRを凌ぐ高次元な走行性能を追求したHP4を12月7日(金)から発売する。HPは「ハイパフォーマンス」のことで、これまでにも同社のラインアップの中から、走りに特化したモデルに与えられてきた称号でもある。S1000RRをベースとしたHP4は、ストック状態のままサーキット走行ができるだけでなく、レーシングシーンで勝利を狙える戦闘力を与えられているハイスペックモデルとなっている。

以下リリースより

ニューBMW HP4登場。

・HPファミリー初の4気筒モーターサイクル
・1,000ccクラスにおいて最も軽量の4気筒スーパースポーツ・モデル

ビー・エム・ダブリュー株式会社は、BMW Motorradの高性能4気筒スーパースポーツ・モデル「ニューBMW HP4(エイチ・ピー・フォー)」を、全国のBMW Motorrad正規ディーラーで、2012年12月7日(金)より販売を開始すると発表した。

ニューBMW HP4は、2005年に始まったBMW MotorradのHPシリーズを引き継ぐモデルであり、2気筒ボクサー・エンジン搭載の「HP2 Enduro(エイチ・ピー・ツー・エンデューロ)」、「HP2 Megamoto(メガモト)」、「HP2 Sport(スポーツ)」に続く、HPファミリー初の4気筒スーパースポーツ・モデルである。BMW S 1000 RR(エス・セン・アールアール)をベースに開発されたこのニューBMW HP4は、日本仕様最高出力115 kW(156 ps)のパワーを発揮すると同時に、車両重量は僅か199kgの1,000ccクラスにおいて最軽量の4気筒スーパースポーツ・モデルである。

「HP」はBMW Motorradのハイパフォーマンスの代名詞であり、ニューBMW HP4もまた、卓越した敏捷性、圧倒的なパワー、そして、比類なきライディング・ダイナミクスを高レベルで具現化したモデルとなっている。それと同時に、極めて高品質な素材とインテリジェントなテクノロジーを駆使し、細かなディテールに至るまで入念に設計され、圧倒的なパワーとスポーツ性を融合した1台である。

BMW S1000RRを凌駕する高いスポーツ性と走行ダイナミクスを最高レベルで実現したニューBMW HP4は、高い装備レベルと優れたパワートレインおよびシャシー設定により、複雑な変更を必要とせずに、工場から出荷されたままの状態でサーキットにて使用できることが可能である。また、同時に、カントリー・ロードでのダイナミックなライディングに対しても大きなポテンシャルを秘めている。さらに、BMW Motorradのハイパフォーマンス・モデルは、正統派でありながらエクスクルーシブで、常に稀少なモデルであり続けている。これは、ニューBMW HP4にも当てはまり、アッパー・フォーク・ブリッジには、その車両だけのHP4シリアル・ナンバーが刻印される。

■モデル/ ニュー BMW HP4 Competition パッケージ
■エンジン/999 cc水冷並列4気筒エンジン 115kW(156ps)/10,000rpm 110Nm/10,000rpm
■トランスミッション/6速
■希望小売価格(消費税込み)/2,800,000円
※上記メーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。

ダイナミック・ダンピング・コントロールDDC
– 量産仕様のモーターサイクルに世界初装備。

ハイパフォーマンス・モーターサイクルとしての地位を物語るものとして、ニューBMW HP4は、量産仕様のモーターサイクルとしては世界で初めてサスペンション・システムにダイナミック・ダンピング・コントロールDDCを標準装備している。このシステムは、倒立式フォークとサスペンション・ストラットの減衰力を路面状況に応じてダイナミックに適応させるものである。センサーから送られてくるパラメーターに基づき、電子制御式レギュレーション・バルブによって減衰力を現在のライダーの操作や路面状況に適応させることが可能であり、常に最大限のトラクションと走行安全性を提供する。

高性能ブレーキ・システムと
IDM設定のRace ABSがもたらす最大限の制動力。

BMW Motorradは、BMW S 1000 RRにRace ABSを導入することにより、ABS分野における先駆者であることを明確化している。さらに、サーキットやダイナミックなカントリー・ロードでのライディングが想定されているニューBMW HP4では、Brembo社製モノブロック・ブレーキ・キャリパーと9xフローティング・マウント式ブレーキ・ディスク(フロント)を装備し、かつ、さらなる開発により改良されたRace ABSを採用している。従来のシステム同様に、このABSには、濡れた路面(「Rain」)、ロード(「Sport」)、スポーツ・タイヤ装着時のサーキット(「Race」)、および、スリック・タイヤ装着時のサーキット(「Slick」)向けの4つのモードがある。ニューBMW HP4に装備されているRace ABSには、IDM(インターナショナル・ドイツ・モーターサイクル選手権)で得られたレース経験が直接フィードバックされている。「Slick」モードでは、高度な制御インパルスを行うIDM設定により、ライダーは最大限の減速を行うことが可能となる。

リヤの新しい200/55 ZR 17タイヤと「Slick」モードにより、
細かい調整が可能なダイナミック・トラクション・コントロール。

ニューBMW HP4のリヤには、200/55 ZR 17という新しいサイズのタイヤが装着されている。BMW S 1000 RRに採用されているダイナミック・トラクション・コントロールDTCは、ニューBMW HP4では、スーパー・スポーツ走行向けに最適化されている。その結果、「Slick」モードでは、トラクション・コントロールの効果を走行状況に応じて最適化させ、かつ、ライダーの好みに合わせて設定を変更することが可能である。

ローンチ・コントロールによる完璧なスタートと
ギヤ・シフト・アシストによる最適なギヤ・シフト。

ニューBMW HP4は、ローンチ・コントロール機能を装備したBMW初のモーターサイクルである。この機能は、「Slick」モードにおいて、レース・スタート等での静止状態から最大限の加速を発揮する。フロント・ホイールに負荷がかかっていない場合では、ローンチ・コントロールはリヤ・ホイールから伝達可能な最大限のトルクの供給を可能にするためエンジン・トルクを制限する。これにより、ライダーはクラッチ操作だけで加速を制御することが可能である。加えて、ローンチ・コントロールが作動している場合においては、システムがフロント・ホイールの浮き上がりを検出すると直ちにエンジン・トルクが低減される。これにより、加速時のウィリーを防止することが可能である。
さらに、ニューBMW HP4にはギヤ・シフト・アシストが標準装備され、駆動力の伝達をほとんど中断させることなく、瞬時にギヤ・シフトを行うことが可能である。

鍛造ホイール、軽量スプロケット・キャリア、チタン製エキゾースト・システム、
および軽量バッテリーによる軽量化。

ニューBMW HP4は、7スポーク鍛造ライト・アロイ・ホイールと軽量スプロケット・キャリアの新たな採用により、BMW S 1000 RRと比較して2.4 kg軽量化を実現している。

また、エキゾースト・システムは、全体がチタン製で、BMW S 1000 RRと比較して4.5 kg軽量化され、ニューBMW HP4のハンドリング特性の向上に寄与している。この新しいエキゾースト・システムは、シリンダー2と3の間のインターフェレンス・パイプ、制御式アコースティック・バルブ、および、クローズドループ3元触媒コンバーターを備える。この新しいエキゾースト・システムにより、トルク・カーブの最適化が可能になり、それに合わせてエンジン・アプリケーションの調整も行われている。

よりシャープなエンジン設定と中回転域におけるトルクの増大。
ニューBMW HP4に搭載される水冷並列4気筒エンジンの最高出力は115kW(156ps)/10,000 rpm、最高回転数は14,200 rpmに達する。また、110 Nmの最大トルクを10,000 rpmで発生し、トルク特性はBMW S 1000 RRに比べ、6,000 rpm~9,750 rpmの回転域で顕著に増大している。また、「Rain」モードにおいては、2,500 rpm~8,000 rpmの回転域でいっそうスムーズな出力およびトルク・カーブを実現している。
さらに、BMW S 1000 RRとは異なり、ニューBMW HP4の並列4気筒エンジンは、すべての走行モード(「Rain」、「Sport」、「Race」および「Slick」)において、同じスロットル・カーブおよびレスポンスで、最高出力115kW(156ps)/10,000 rpmを発生し、サーキットでの使用への最適化が行われている。

スポーティなライダー向けのスーパー・スポーツ装備。
ニューBMW HP4は、スポーツ・ライダーやレーシング・ライダーのニーズに応えるための多くの専用機能を備えている。例えば、メーター・パネルには、「HP4」の文字が刻まれた新しいデザインを採用し、表示情報と機能が拡張されている。DDCセットアップ・メニュー、DTCの調整数値、そして、ローンチ・コントロールの作動状況が、インフォメーション・ディスプレイに表示される。
また、ニューBMW HP4は、外観面においても、サーキットとダイナミックなカントリー・ロードでの高度なライディングを実現するスーパースポーツ・モデルにふさわしいものとなっている。BMW S 1000 RRから延長された2セクションからなるエンジン・スポイラーと着色加工のウインド・シールドが、どちらもニューBMW HP4のダイナミックなパフォーマンスを強調している。また、小型軽量のLEDウインカーに加え、アッパー・フォーク・ブリッジにレーザーで刻印された「HP4」のロゴとシリアル・ナンバーは、このマシンのエクスクルーシブな性格を強調する。さらに、レーシング・ブルー・メタリック/ライト・ホワイトによるマルチカラー塗装仕上げは、このマシンのレース志向の外観を形成している。

コンペティション・パッケージを装備したニューBMW HP4
最高の素材を駆使した最高レベルのエクスクルーシブな能力。

さらに高度な機能と極限のライディング・ダイナミクスを実現するため、日本仕様ではコンペティション・パッケージを標準装備としている。長いクローズ型のHPカーボン・エンジン・スポイラーを含む洗練されたHPカーボン・パーツ、調節可能なHPライダー・フットレスト・システム、可倒式のHPブレーキ/クラッチ・レバー、レーシング・ブルー・メタリック仕上げのホイール、および、スポンサー・ステッカー・キットが、ニューBMW HP4を一段とエクスクルーシブなものに仕立て上げる

ニューBMW HP4の主な技術的特徴。
・「HP4」ロゴとシリアル・ナンバーが刻印されたフォーク・ブリッジ
・最軽量の4気筒1,000ccスーパースポーツ・バイク:199 kgの車両重量
・ダイナミック・ダンピング・コントロールDDCを装備した革新的なサスペンション・システム
・IDM設定のRace ABS
・「Slick」モードでの微調整が可能なダイナミックトラクションコントロールDTC
・ローンチ・コントロール
・アダプティブ・ウィリー・ディテクション
・新しいリヤ・タイヤ(200/55 ZR 17)
・ギヤ・シフト・アシスト
・軽量チタン製エキゾースト・システム(制御式アコースティック・バルブとインターフェレンス・パイプ付き)
・鍛造ライト・アロイ・ホイール(ブラック)
・Brembo社製ラジアル・モノブロック・ブレーキ・キャリパー(専用ブレーキ・パッド付き)
・9xフローティング・マウント式ブレーキ・ディスク(フロント)
・延長された2セクションからなるエンジン・スポイラー
・モノポスト風の外観のシート(パッセンジャー・シート・カバー付き)
・LEDウインカー
・着色加工のウインド・シールド
・軽量の7 Ahバッテリー
・パフォーマンス重視のエンジン設定
・エンジン中回転域におけるトルクの増大

[ お問い合わせ ]
BMWカスタマー・インタラクション・センター
TEL/0120-269-437(9:00~20:00)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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