平日でありながらも開催初日から大盛況を博した東京モーターサイクルショー2023。新型コロナウイルスが落ち着いたということもあるが、以前にも増して来場者が増えているようにも思える。多数のニューモデルを取り揃えたスズキブースも多くの来場者が足を運んだ。
東京モーターサイクルショー2023のスズキブースでヒーローモデルとなっていたのはブランニューモデルの『GSX-8S』だ。並列2気筒エンジンもフレームも完全新設計のストリートファイター的ロードスポーツモデルであり、カラーリングを含めたスタイリングも個性的。早く乗ってみたい一台だ。
エンジンとフレームは基本的にGSX-8Sと共通とした新型ミドルクラスアドベンチャーモデル『Vストローム800DE』も展示された。ロングストロークフォークや21インチタイヤを採用し、本格的なオフロード走行も想定している。
GSX-8SとVストローム800DEに搭載される新開発の並列2気筒が展示されていた。単体をみたところ、かなりコンパクトな印象を受けた。270度位相クランクでありながら、振動を抑制するバランサーを備えている。実装での感触が楽しみだ。
プレミアムシティコミューターとして欧州を中心に世界中で多大な支持を受けているバーグマンシリーズでは、ニューモデルとなる『バーグマンストリート125ES』が展示されていた。原付二種クラスを超越したラグジュアリーかつスポーティな乗り味がポイントとなる。
スズキブースでは『VストロームSX』を参考展示。250ccという排気量からVストローム250の後継と言われているが、Vストローム250が水冷並列2気筒エンジンなのに対し、VストロームSXはジクサー系の油冷単気筒エンジンが採用された別物だ。
数多くのバイクの試乗インプレッションを行ってきた私が、個人的に好きであり、人に薦める一台として挙げる『SV650』も展示されていた。こういっては何なのだが、取り立てて華のあるモデルではない。しかしいつまでも飽きの来ない相棒となってくれるはずだ。
今年登場したばかりのニューカマー『Vストローム1050DE』も展示されていた。タイヤサイズの変更をはじめとした足まわりの強化によりオフロード走破性能がより一層向上させられた一台。その足つき性は……。
“歴史遺産車”として選定された『刀』も展示されている。旧カタナを上手くオマージュしたスタイリングとしながらも、その中身は最新の電子制御デバイスを備えたハイパフォーマンスロードスポーツモデル。スパルタンな走りを楽しみたい。
スズキブースの一角に設けられたスズキファンショップでは、アパレルをはじめとしたスズキオリジナルグッズが販売されている。スズキユーザーの中には東京モーターサイクルショーで多数のグッズを手に入れるというコアなファンも多い。