【SBK】第8戦ラグナセカのレース1はJ・レイが制す

掲載日: 2018年06月24日(日) 更新日: 2018年06月24日(日)
この記事は2018年6月24日当時の情報に基づいて制作されています。

2018年6月23日、アメリカのラグナセカ・レースウェイでSBK(世界スーパーバイク選手権)第8戦のレース1が行われ、Kawasaki Racing Team WorldSBKのジョナサン・レイ(Jonathan Rea/ZX-10RR)が優勝。今季7勝目を手にした。

 

第7戦チェコ・ブルノでのレース直後にカワサキとの2年契約更新を電撃発表した現SBKチャンピオンはまったくスキのない走りでポディウムの中央に立った。
ポールポジションはDucati Aruba.it Racingのチャズ・デイビス(Chaz Davies/Ducati Panigale R)。2番手はレイのチームメイト、トム・サイクス(Tom Sykes/ZX-10RR)。デイビスは昨年のラグナセカ・レース1で優勝、サイクスは昨年・一昨年とラグナセカでポールを獲得しており、トップの2人ともこのコースを得意としているライダー。レイは3番手スタートだった。


<写真>スタート直後の1枚。デイビス、レイ、サイクスがトップ集団を形成。余談だがラグナセカは「Mazda Raceway Laguna Seca」として日本の自動車メーカーのマツダが2001年からネーミングライツを有していたが、今年のはじめに17年間に及んだ命名権契約が終了。サーキットの名称は「WeatherTech Raceway Laguna Seca」へと変わった。Photo/SBK.com

 

全24周で行われたレース1のホールショットを奪ったのはデイビス。レイはその背後につく。サイクスはスタートで若干出遅れて順位をひとつ落として3番手でオープニングラップを終える。その後4周目まではレイを抑えて順調に周回を重ねる。


<写真>スタートから3周目を過ぎるとサイクスが遅れ始め、デイビス(#7)とレイ(#1)の一騎打ちに。Photo/SBK.com


<写真>MotoGPでも数々のドラマを生んだ名物コーナー、コークスクリューを駆け下りるデイビスとレイ。Photo/Ducati Corse

 

第3戦アラゴンのレース以降すっかり優勝から遠ざかっているデイビスはなんとしてもラグナセカで25ptを獲得しておきたいところだったが、徐々にレイがその距離を詰めていく。そして、スタートから6周目の残り19周でデイビスはこのレース唯一のミスを犯す。コークスクリューの入り口で膨らんでしまったのだ。百戦錬磨の現チャンピオンはその一瞬のミスを逃さなかった。コークスクリューを抜ける頃にはデイビスを抜き去っていた。

トップを奪った後のレイの走りはまさに王者の貫禄たっぷりのものだった。コンスタントにラップを刻み、最終的にはデイビスに約3秒差をつけてフィニッシュ。今季7勝目を飾った。2位にはデイビスが入り、3位には後半追い上げたPATA YAMAHAのアレックス・ロウズ( Alex Lowes/YZF-R1)が入った。


<写真>コークスクリューにトップで進入するレイ。レース1ではこの名物コーナーで2台がクラッシュした。Photo/SBK.com


<写真>2番手スタートのサイクス(#66)はスタート直後からペースが上がらず、徐々に後方集団に飲み込まれていく。サイクスに襲いかかったのはPATA YAMAHAのロウズ(#22)と、Milwaukee Apriliaのユージン・ラバティ(#50 Eugene Laverty/Aprilia RSV4 RF)。Photo/SBK.com


<写真>前戦チェコ・ブルノのレース2でSBK初優勝を果たしたロウズは、サイクスを抜いたあとはラバティの追撃を振り切り3位表彰台を獲得した。ここ数戦、表彰台まであと一歩という走りを見せて好調なラバティだったが、この日も4位と表彰台獲得ならず。Photo/SBK.com


<写真>ポディウムでの1枚。左からデイビス、レイ、ロウズ。3人全員がイギリス人ライダーだ。Photo/SBK.com

第8戦ラグナセカ・レース1終了時点でポイントランキングトップは、295ptのレイ。2位は70pt差の225ptでデイビスが追いかける。3位はこの日振るわなかったロウズのチームメイトマイケル・ファンデルマークで204pt。表彰台獲得のロウズは170ptでランキング5位につけている。

情報元=SBK.com
Text/RyoTsuchiyama

 

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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