
ホンダは電動二輪パーソナルコミューター「Honda UC3(ホンダ ユーシースリー)」を、タイおよびベトナムで今春から順次発売する。同車両は固定式LFPバッテリーを搭載した排気量110cc相当の EV となっており、最大出力6.0kWを発揮するほか、一充電あたりの航続距離は122kmを実現するという。
また、発売に合わせてホンダはタイとベトナムにおいて充電インフラの整備に取り組むとしており、国際標準規格をベースとした「二輪CHAdeMO」方式の充電ステーション拡充を進める方針だ。
Hondaは、固定式バッテリーを搭載した排気量110cc相当の電動二輪パーソナルコミューター「Honda UC3(ホンダ ユーシースリー)」(以下、UC3)をタイおよびベトナムで今春から順次、発売します。また、UC3の発売にあわせ、Hondaは両国の主要都市における充電インフラの整備に取り組みます。



UC3は、「Expected life. Unexpected discoveries」というHondaの二輪電動事業の新しいブランドプロミスを具現化した初の電動二輪パーソナルコミューターモデルであり、“Intelligent Urban Life Partner”を開発コンセプトとし、お客様にEVならではの新たな体験価値と、Hondaが長年ICE(内燃機関)モデルで培ってきた高い品質・安全性を提供します。
動力用電源には、Hondaでは初めてとなる固定式LFP(※1)バッテリーを採用。モーターは、Honda独自の開発・生産となるホイールサイドモーターを採用し、最大出力6.0kWを発揮します。また、回生制御や磁気回路構造の最適化により、高効率化を図ることで一充電あたりの航続距離122km(※2)を実現しています。
さまざまな走行シチュエーションやお客様の好みに応じて、STANDARD、SPORT、ECONの3通りから走行モードを選択できるとともに、リバースモードも装備することで駐車時や切り返し時の取り回しを容易にしています。



デザインはフロントからリアまで曲線を取り入れ、テール周りはアーチを描いたような特徴的なフォルムのスタイリングとしました。初の電動モーターサイクル「Honda WN7(ホンダ ダブリューエヌセブン)」にも採用した横一文字のシグネチャーライトや、ブラックを基調とした車体色にゴールドカラー部品によるアクセントを取り入れた、電動二輪車専用のカラーリングを設定しました。また、プロダクトマークには、電動二輪車専用の新たなフォント「Honda」を採用しています。
UC3の充電方式は、CHAdeMO(チャデモ)協議会が推奨する国際標準規格をベースとした「二輪CHAdeMO」を採用しました。お客様の充電環境に合わせ、1200Wと450Wの2種類の充電器を用意しています。

HondaはUC3発売に合わせ、タイとベトナムで固定式バッテリー搭載車用の充電インフラの整備に取り組みます。
タイではバンコク市内を中心にHondaの二輪販売店やショッピングモールに二輪CHAdeMO方式の充電ステーションの拡充を図ります。同様にベトナムの主要都市(ハノイ、ホーチミン、ダナン)にあるHondaの二輪販売店に充電ステーションの設置を始め、2026年6月の稼働を目指します。
また、Hondaはタイとベトナムで、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー)」を用いた電動二輪車の利用環境改善にも平行して取り組んでいきます。バンコクとハノイのHonda二輪販売店には「Honda e:Swap BATTERY STATION(ホンダ イースワップ バッテリーステーション)」の設置拡充を進めていきます。
UC3はThai Honda Co., Ltd.(タイホンダカンパニーリミテッド)で2025年12月から生産が開始され、同国およびベトナムへ供給されます。さらに、ベトナムでは、2026年中にHonda Vietnam Co., Ltd.(ホンダベトナムカンパニーリミテッド)での国内生産への切り替えを予定しており、電動化シフトが加速するベトナム二輪市場にタイムリーに商品をお届けする生産体制を構築していきます。
Hondaは、2050年にHondaの関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現を目指しており、二輪事業においてはICEの進化に継続的に取り組みながら、今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化も平行して進めています。
今後、Hondaはグローバルで電動二輪車を毎年投入する予定で、お客様のニーズに応える幅広い商品ラインアップを展開します。多様化するお客様のニーズや環境規制の強化にともなう二輪市場の変化に合わせ、商品と事業活動の両面から包括的なアプローチをとることで「自由な移動の喜び」をより多くの人々へ提供していきます。将来的には、バッテリーのリパーパスとリサイクルに取り組み、循環型バリューチェーンの構築を図り、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
(※1)酸鉄リチウムイオンバッテリー(Lithium ion phosphate)
(※2)タイにおけるWMTCモード1での認定値
本田技研工業株式会社(2026年1月9日発行)
(バイクブロス・マガジンズ編集部)