【ホンダ】2025年のモータースポーツ活動計画を発表

掲載日: 2025年01月10日(金) 更新日: 2025年01月10日(金)

【ホンダ】2025年のモータースポーツ活動計画を発表 メイン

ホンダが2025年のモータースポーツ活動計画を発表した。本記事ではその中から二輪車に関するものを抜粋して掲載する。

2025年Hondaモータースポーツ活動計画

Hondaの2025年モータースポーツ活動計画についてお知らせします。

Hondaは、創業者である本田宗一郎が技術で世界一になることを目指して1959年のマン島TTレースに初参戦して以来、世界中のさまざまな二輪・四輪レースに参戦し続けています。多くの先人達が世界を舞台に戦い、何度難題にぶつかっても、あきらめずに「挑戦」を続けることでそれを克服し、勝利を積み重ねてきました。モータースポーツは、技術を磨き、エンジニアを育てる最高の舞台です。2025年も、この「挑戦」の志をさらに強くし、共に戦うライダー・ドライバー・関係者の皆様とモータースポーツ活動を展開していきます。

二輪モータースポーツ活動

2024年は、ワークスチームで参戦する世界選手権であるダカールラリー2024で3年ぶりに勝利し、鈴鹿8時間耐久ロードレースでは3連覇を達成しました。またFIM(※1)トライアル世界選手権、FIM X-Trial世界選手権ともにチャンピオンを獲得し、両シリーズあわせて36連覇という大記録を打ち立てました。一方で、FIM ロードレース世界選手権のMotoGPクラスは、大変厳しい1年となりました。

2025年はMotoGPクラスでのこの状況を打破すべく、これまで以上にテストを含めた開発体制を強化していきます。2024年シーズンMotoGPに参戦していた中上貴晶選手(なかがみたかあき)、アレイシ・エスパルガロ選手が開発チームに加わることで、RC213Vの戦闘力向上に向けて開発を加速させていきます。ワークスチームはチーム名を「Honda HRC(ホンダ・エイチアールシー)」として、「RC213V」2台体制で参戦。サテライトチームは、2024年と同様にHonda LCR(ホンダ・エルシーアール)から2台が参戦します。

FIMスーパーバイク世界選手権は、ワークスチームHonda HRCが、戦闘力をより向上させた「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」の2台体制で引き続き参戦します。

FIMモトクロス世界選手権では、「CRF450R」の戦闘力ならびチーム力のさらなる向上によって、MXGPクラスで3年ぶりのチャンピオン奪還を目指します。

FIMトライアル世界選手権 TrialGPクラス、FIM X-Trial世界選手権では、トニー・ボウ選手がそれぞれ記録を更新する19連覇を目指します。また現在サウジアラビアで開催中のダカールラリー2025でも連覇に向けて奮闘中です。

Hondaは、2040年代に全ての二輪製品でのカーボンニュートラルを実現することを目指し、ICE(内燃機関)の進化にも継続的に取り組みながら、今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化に取り組んでいます。モータースポーツにおいても、昨年は「CR ELECTRIC PROTO(シーアール・エレクトリック・プロト)」でFIM E-Xplorer World Cupに参戦。またMFJ(※2)全日本トライアル選手権には「RTL ELECTRIC(アールティーエル・エレクトリック)」で3戦にスポット参戦し、開発ライダーの藤波貴久(ふじなみたかひさ)選手が3連勝を飾りました。

2025年シーズンRTL ELECTRICは、戦いの舞台を変えてトライアル世界選手権 Trial2クラスへ参戦します。

(※1)FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
(※2)MFJとは、Motorcycle Federation of Japan(一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会)の略称

参戦体制概要

2025年1月10日発表時点
<以下、敬称略>

【二輪参戦体制概要】
【世界選手権】

FIMロードレース世界選手権(MotoGP)

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FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)

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FIM世界耐久選手権(EWC)

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FIMモトクロス世界選手権(MXGP)

【ホンダ】2025年のモータースポーツ活動計画を発表 記事4

FIMトライアル世界選手権シリーズ(TrialGP)

【ホンダ】2025年のモータースポーツ活動計画を発表 記事5

FIM X-Trial世界選手権シリーズ(X-Trial)

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FIM世界ラリーレイド選手権(ダカールラリー2025)

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【日本】

MFJ全日本ロードレース選手権(JRR)

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MFJ全日本モトクロス選手権(JMX)

【ホンダ】2025年のモータースポーツ活動計画を発表 記事9

MFJ全日本トライアル選手権(JTR)

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【アジア】

FIMアジアロードレース選手権(ARRC)

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【北米】

AMAスーパークロス選手権

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AMAプロモトクロス選手権

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【二輪ライダー・四輪ドライバー育成】
「モータースポーツで世界に通用する選手を育成する」ことを目的として、1992年に二輪の「鈴鹿サーキット・レーシングスクール ジュニア」を設立。1993年に「鈴鹿サーキット・レーシングスクール カート(SRS-Kart)」、1995年には「鈴鹿サーキット・レーシングスクール フォーミュラ(SRS-Formula)」を開校し、二輪・四輪ともに世界のトップカテゴリーで活躍できるライダー・ドライバーの育成に取り組んできました。

その結果、これまでに数多くの卒業生が国内外の二輪・四輪それぞれのカテゴリーで活躍しています。また、2022年よりHRCが従来以上にライダー・ドライバー育成へ意志を入れ、名称を「ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)」に変更。国内外で活躍するライダー、ドライバーを講師に迎えて運営しています。

二輪においては、トップカテゴリーを目指した選手育成システムとして、2025年も引き続きMotoGPのMoto2・Moto3クラスに参戦するHonda Team Asia(ホンダ・チーム・アジア)の活動を継続するとともに、若手育成のプログラムとしてIDEMITSU Asia Talent Cup(イデミツ・アジア・タレント・カップ)を活用し、世界で活躍できるライダーのさらなる発掘・育成に取り組みます。

四輪においては、HRSの次のステップとして、Hondaのドライバー育成プログラム「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」を展開し、欧州のジュニアフォーミュラカテゴリーや日本のFIA-F4、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権などへの挑戦の場を提供し、選手の成長とステップアップのための環境を整えています。

2024年はフランス F4選手権で加藤大翔(かとうたいと)選手、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権では小出峻選手、FIA-F4選手権(日本)では野村勇斗(のむらゆうと)選手がそれぞれチャンピオンとなり、Honda育成ドライバーが参戦した3カテゴリー全てでチャンピオン獲得を果たしました。

2025年は、加藤選手がフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ(FRECA)とフォーミュラ・リージョナル・ミドルイースト・チャンピオンシップ(FRMEC)に参戦。野村選手が全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権、ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)のスカラシップを獲得した佐藤凛太郎(さとうりんたろう)選手がフランスF4選手権に参戦します。

FIMロードレース世界選手権(MotoGP)

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モータースポーツ普及活動

Hondaは、モータースポーツの普及にも積極的に取り組んでいます。モータースポーツ初心者でも気軽に楽しめるイベントを開催するなど、幅広い層の皆様にモータースポーツの魅力を伝えることを目的としたさまざまな活動を行っています。

株式会社ホンダ・レーシング(HRC)ワンメイクレースシリーズ

HRCによるワンメイクレースは、モータースポーツを楽しむカテゴリーと将来のMotoGPライダー育成を目的としたカテゴリーに分かれ、日本全国約30か所のサーキットで開催されています。

市販車両を使用した「HRC GROM Cup」、「CBR250R Dream Cup」、「CBR250RR Dream Cup」に加え、HRCの市販レーサーを使用したミニバイククラスの「NSF100 HRCトロフィー」や、将来のMotoGPライダーを育成するための「HRC NSF250R Challenge」も開催しています。

これらのHRCワンメイクレースシリーズは、全国各地のサーキットで開催され、一定の条件を満たした参加者を対象に全国大会の実施や、育成クラスへのステップアップ支援制度など、参加者がレースを楽しんだり、夢を実現したりするプログラムです。

リリース

本田技研工業株式会社(2025年1月10日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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