アプリリアのファクトリーチームであるアプリリアレーシングが、MotoGP 2024年シーズンに参戦するマシン「RS-GP 24」を正式発表した。出場するライダーは、アレイシ・エスパルガロ、マーベリック・ビニャーレスのほか、サテライトチームのミゲル・オリベイラとラウル・フェルナンデスらが同車両に搭乗することとなっている。
セパンでのシェイクダウンテストでは暫定的な「フルブラック」カラーリングをまとってサーキットデビューを果たした、アプリリア RS-GP 24 を正式に発表する時が来ました。イタリアの誇りである強力な技術的アイデンティティを備えたこのプロジェクトは、着実に実を結んでいます。
過去の2シーズンにわたって成長を続け、2024年はアプリリアにとって重要なシーズンとなります。本拠地であるノアーレのレーシング部門は、ロマーノ・アルベシアーノのリーダーシップの下、 技術の進化によりバイクとチームはこれまでにないレベルに引き上げられ、そのDNAを裏切ることなく挑戦してきました。言い換えれば、革新的な方法で、ライバルの先を行く選択肢を採用し、進化した最新のRS-GPでは、さらに進んだアプローチが見つかりました。
私たちはすでに競争力のある2023年をベースとしながら、エアロダイナミクス、つまり最も目に見える部分についてのみならず、V4 エンジンからシャシー、エレクトロニクスから戦略に至るまであらゆる細部が再設計され、進化させています。
今シーズンはアレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスの安定したコンビに加え、サテライトチームのミゲル・オリベイラがRS-GP 24でスタートする事により、各セッションの終わりに分析すべきデータを多く収集できることになり、さらにチームトラックハウスのラウル・フェルナンデスは、2023年スペックのバイクを使用した後、シーズン途中から最新バージョンにアップグレードされます。
「ここ数シーズンに私たちが示した成長は信じられないほどでした。私にとって第二の家族だと常に考えてきたこのプロジェクトに参加できることを誇りに思います。2024年、私たちはさらなる一歩を踏み出します。昨年は最後まで戦い抜く安定感を欠いていましたが、それでも我々が誰にとっても手強いライバルであることを証明できました。MotoGPのレベルはさらに上がっているので、勝つ事は簡単ではありません。しかし肉体的にも精神的にも準備ができていると感じていますし、アプリリアのスタッフが行ってくれた仕事を信じています。」
「私たちの2023年シーズンは上昇傾向で終わりましたが、これからもそれを継続していきたいと考えています。チームの一体感は抜群です。冬休み中は激しいトレーニングをしてきましたし、アプリリアレーシングの仕事を信頼しています。毎週末、我々の持つ技術的パッケージを最大限に活用するという目標を設定し続ければ、結果は自ずと付いてくるでしょう。最初のテストでは、チャンピオンシップのレベルが極めて高いことが分かりました。グリッド上のほぼ全てのライダーと全てのバイクが表彰台を争う可能性を秘めています。これにより、この挑戦はさらに面白くなります。」
「過去数年間に渡り、アプリリアレーシングは継続的な成長プロセスを進めてきました。最初はファクトリーチームとなり、その後サテライトチームのおかげで4台のバイクがサーキットを走りました。2024年には、ミゲル・オリベイラがファクトリーバイクと同じスペックのRS-GPでシーズンをスタートし、その後ラウルにも供給することになるため、レベルはさらに高くなります。これはレース部門にとって大変な取り組みですが、同時にこのプロジェクトがあらゆる面で進化していることの表れでもあります。簡単なことではありませんし、シーズンはさらに厳しいものになることが予想されますが、同時に私はチームの可能性を信じています。
そして私は、技術的な観点と献身的な取り組みの両方において、これまで私たちが実証してきたことを誇りに思っています。私たちはMotoGPの主役になりたいと考えていますし、それを実現するために必要なものはすべて揃っていると思っています。アレイシ、マーベリック、ミゲル、ラウルのような4人の非常に優秀なライダーがおり、レース部門では勇敢で革新的な能力があると同時に、レースにおいて決してめげないイタリアの誇りを持っています。」
「2024年シーズンに向けた私たちのアプローチは、特に過去2シーズンですでに構築した優れたベースから逸脱することはしませんでした。RS-GP は、アプリリアの哲学に忠実な成熟したプロジェクトであり、おそらくエアロダイナミクスの研究が最も明確で、あらゆる面で前進を目指してきました。私たちは、重量と一貫した特性を改善するために、間違いなく革新的ないくつかのコンセプトを導入しました。しかしチャンピオンシップでは、常に技術研究を前例のないレベルに引き上げなければならず、あらゆる細かい部分が再検討されました。シーズン開幕から3台の同じスペックのバイクをコース上に投入することにより、利用できる情報はさらに多くなり、それらを巧みに分析して解釈する必要がありますが、間違いなく成長に貢献します。」
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