ホンダは2023年11月10日(金)〜2024年3月末までの期間、ハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」2台を御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県御殿場市)へ有償試験導入する旨発表した。同車両は座ったまま体重移動するだけで移動可能な着座型のパーソナルモビリティ。今回は敷地内を巡回する警備スタッフがUNI-ONEを使用し、疲労軽減効果のほか充電タイミングやセキュリティ確保などについても検証するとしている。
Hondaは、ハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」のユーザーニーズへの対応と事業性に関する検証、活用の広がりの検討などを行うため、静岡県御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレット(運営会社:三菱地所・サイモン株式会社)にUNI-ONE 2台を有償で試験導入します。試験期間は2023年11月10日(金)~2024年3月末を予定しています。
UNI-ONEは、座ったまま体重移動するだけで移動でき、両手が自由に使える着座型のパーソナルモビリティです。座面を上下させることができるため、立っている人に接する際には座面を上昇させ、座っている人や子供と接する際には座面を下降させることで、まわりの人と目線を合わせて仕事をしたり、移動したりすることができ、仕事やアミューズメント・レジャーなどへの活用を目指しています。
御殿場プレミアム・アウトレットは、東京ドーム約9個分の敷地の中に広大なショッピングエリアを有しており、安心・安全で快適な施設運営のために多くの施設管理スタッフが常に巡回警備をしています。巡回警備業務は歩く距離が長いため、体への負荷の大きさや年齢に不安を覚えるスタッフも多く、人材の確保が課題となっていました。解決方法を模索する中で、UNI-ONEの活用に可能性を感じていただき、試験導入に至りました。
今回の試験導入では、敷地内を巡回する警備スタッフにUNI-ONEを使用いただき、疲労の軽減や、お客様とのコミュニケーションの活性化などを検証するとともに、UNI-ONEの設置場所や充電タイミング、セキュリティ確保の方法なども検証していきます。
また、将来的なお客様の利用可能性や、IoT・デジタル技術と組み合わせた活用なども検討していきます。
UNI-ONEは、座ったまま体重移動するだけで移動でき、両手が自由に使える着座型のパーソナルモビリティです。Hondaのロボティクス研究から生まれたバランス制御技術と、前後・左右・斜め360度自由に移動できるHonda独自の車輪機構「Honda Omni Traction Drive System(オムニ トラクション ドライブ システム)」を採用しています。座面を上下させることができるため、立っている人に接する際には座面を上昇させ、座っている人や子供と接する際には座面を下降させることで、まわりの人と目線を合わせて仕事をしたり、移動したりすることができます。
■大きさ(全長×全幅×全高)
・ハイポジション時 650×580×950mm
・ローポジション時 770×680×770mm
■重量/70kg
■乗員最大重量/110kg
■最高速度/時速6km(時速4kmに設定可能)
■航続可能距離/8km ※走行条件による
■バッテリータイプ/交換式リチウムイオンバッテリー
■充電時間/最大2時間
■走行条件
・段差・傾斜/車椅子走行可能エリアを想定。
段差/直進方向は20mmの高さまで対応。
全方位は屋外バリアフリー相当の段差に対応。
傾斜/6度まで対応。
・滑りやすい路面/濡れたPタイル相当に対応。水たまり走行可能
・公道/道路交通法に基づき公道は特区申請で走行可能
■防水/雨天対応/IPx4相当
■安心安全
・乗降しやすさ/シート昇降機能あり
・セーフティー/転倒に至る前にシートを降下し、着地補助輪で着地
※今後の開発状況によって変更があります
本田技研工業株式会社(2023年11月2日発行)