アプリリアのファクトリーチームである「アプリリアレーシング」は、2024年よりラリーレイドの世界に復帰する旨発表した。ライダーはヤコポ・チェルッティが務め、マシンは新型アプリリア「トゥアレグ 660」のレーシングバージョンが使用される。
新たなアプリリアレーシングのプロジェクトとして、 その名称や本格装備によるDNAが組み込まれたトゥアレグ 660を使用して、 デザートアドベンチャーに復帰。イタリアを代表するトップライダーであるヤコポ・チェルッティが、 アプリリアレーシングのファクトリーライダー兼2023年シーズンのマシン開発ライダーを務める。
■2023年1月27日 ヴェローナ
アプリリアは 2024 年のトップラリーレイドへの復帰に向けて準備を進めています。この大望を抱いたプロジェクトは、アプリリアレーシングが監督し、2010〜2012 年にアプリリアがダカールに参加した際の成功体験を再現するものです。 ノアーレに拠点を置くレーシング部門は、アプリリアがレースデビューを飾ったオフロードレースという原点に立ち返り、バイクの名称そのものが使命と運命を表現するアプリリアトゥアレグ 660 を新たに開発しました。
アプリリアトゥアレグのプロジェクトは、1989 年生まれのヤコポ・チェルッティが監督し、独自の豊富な経験を活かし、アプリリアレーシングの発展に努めます。コモ出身のライダーであるヤコポ・チェルッティは、イタリアのモーターラリーで幾度も優勝を飾り、またイタリアで 4 回、ヨーロッパで 1 回エンデューロのタイトルを獲得し、ダカールには既に 6 回出場しています。彼のサポートには、昨年トリコローレ・モーターラリーで素晴らしいルーキーパフォーマンスを達成した、トップレベルのエンデューロライダーであるフランチェスコ・モンタナーリが付きます。
「アプリリアレーシングは、“Back to Africa(アフリカへの回帰)”プロジェクトにより、オフロードレースの世界、つ まりこの部門を築き上げたレースに再び参戦します。私たちはグランプリレースやロードレースの世界で成長し続けることを願って、SP 250 選手権や RS 660 トロフィーを通じて新たな才能を発掘すると共に、比類なきアプリリアトゥアレグで全く新しいプロジェクトにも着手しています。過去数年に渡り、著しい成長を遂げてきたレース部門にとって更なる発展の兆しであり、アプリリアがかつて経験したことのない成果を達成します」
「私たちは偉大な成功の歴史からバトンを受け取りました。アプリリアは、ダカールラリーでステージ優勝を果たした数少ないイタリアブランドであり、2010 年には総合ランキングで 3 位表彰台を獲得しました。これらは新たなプロジェクトの最初の一歩に過ぎず、2023 年シーズンの目標は偉大な砂漠のレースに再び参戦する道を歩み始めることです。ただ一つ確かなことは、このマシンはアプリリアのレースへの挑戦を常に後押ししてきた価値観、すなわちパフォーマンスを追求するイノベーションから生み出されています」と語った。
「100%イタリア製で、モータースポーツ界に偉大な歴史を持つブランドと連携できることは大きな誇りであり、またこのプロジェクトに携われることをとても嬉しく思います。エンデューロ 450 で経験を積んできた私にとって、こ れは新たなチャレンジとなります。大きな可能性を秘めたマシンに乗って、開発面でも重要な役割を担うことになります。ライダーにとっては特別な機会であり、スタートが待ちきれません」
新型アプリリアトゥアレグ 660 のレーシングバージョンは、すでに 2022 年のイタリア モーターラリー選手権に参戦したトゥアレグの開発に携わった G コルセ(ジャンフランコ・グアレスキとヴィットリアーノ・グアレスキ兄弟による)の技術的な助言を受けて、アプリリアレーシングが開発する予定です。2023年はトリコローレ・モーターラリーへの参戦も継続し、当初より大きな可能性を示していたプロジェクトの発展に全面的に注力するシーズンとなります。スタートラインには、チェルッティとモンタナーリに託された 2 台のトゥアレグ 660が並びます。
アプリリアレーシングのトゥアレグプロジェクトと並行して、アプリリアは 2023 年イタリア モーターラリー選手権会場に出展し、選手権をより身近なものにするために新設された GPX「エントリーレベル」カテゴリーにおいてトゥアレグ 660 に参加する全てのライダーをサポートします。 アプリリアは、イタリア FMI アプリリア・スポーツプロダクション選手権やアプリリア RS 660 トロフィーを通じて長年追い求めてきた目標、つまりモーターサイクルの世界へ多くのファンを導くという使命に忠実であり続けます
アプリリアがレーシング界でのデビューを飾ったのはオフロードレースでした。1970年代にはスカラベオのようなオフロードの魂を宿したモデルを生産したブランドにとっては、自然なことでした。1974年にノアーレで製造された初代レーシングモーターサイクルは 125cc クロスでした。1977年には 125cc と 250cc の両カテゴリーで初のタイトルを獲得。1978年には、モトクロス選手権の表彰台に上り、脚光を浴びました。
アプリリアレーシングは、1985 年にロードレース世界選手権へ進出し、1992年に初の選手権タイトルを獲得しました。オフロードレースの世界では、2004年~2011年にかけて2気筒の SXV 450 と 550 がライダー部門で 3 回、メーカー部門で 4 回のスーパーモト選手権タイトルを獲得し、7回の世界選手権タイトルを獲得しました。1989 年にトゥアレグでパリ-ダカールに初参戦した後、アプリリアは2010年に革新的な RXV ラリー450ツインで偉大な砂漠のレースに復帰し、2010年から2012年まで3年連続でダカールラリーに参戦しました。壮大なラリーで、アプリリアは 2010年に3回のステージ優勝と総合3位を獲得し、2012年のダカールラリーでは、ステージ優勝を果たした唯一のイタリアブランドとなりました。
ピアッジオグループジャパン株式会社
ピアッジオコール
TEL/03-3453-3903
Tuareg 660の試乗インプレッション記事はこちら>>
Tuareg 660のカタログページはこちら>>
その他アプリリアに関する記事はこちら>>
リリース = ピアッジオグループジャパン株式会社(2023年2月9日発行)