スズキの「GSX1100S KATANA」および「GSX750S」の2台が、特定非営利活動法人日本自動車殿堂の歴史遺産車に選定された。1980年のケルンショーで発表された「GSX1100S KATANA」のデザインはターゲットデザイン社によるものとなっており、国内では同じデザインを踏襲した「GSX750S」が発売され話題となった。
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スズキ株式会社が1981年から2000年まで製造していた大型二輪車「GSX1100S KATANA」と1982年に国内で発売した「GSX750S」が、特定非営利活動法人日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選定されました。スズキの製品が「歴史遺産車」に選定されたのは2008年の「スズライト」、2020年の初代「ジムニー」に続き、3回目となります。
日本自動車殿堂の「歴史遺産車」とは、日本の自動車の歴史に優れた足跡を残した名車を選定し、日本自動車殿堂に登録して、永く伝承するものです。今回の選定では、「日本刀をイメージしてデザインされたスズキGSX1100S KATANA/GSX750Sは、欧州市場をはじめ日本でも高く評価され、スズキブランドの確立とシェアの拡大に貢献し、世界の二輪車市場で新しいジャンルを切り拓いた歴史的名車である」という点が評価されました。
「GSX1100S KATANA」は、1980年のケルンショー(ドイツ)に出品し、翌年ほぼそのままのスタイルで輸出モデルとして発売して、高性能なエンジンと日本刀をモチーフとした斬新な外装デザインで注目を集めました。その後、全世界で好評を博し、日本では1994年に発売して2000年まで生産されました。
また、そのデザインを踏襲した「GSX750S」は、1982年に国内で発売し、高出力・低燃費のエンジンに前後輪ディスクブレーキ、減衰力アジャスタブル方式のリヤサスペンションなどを採用して本格的なロードスポーツモデルとしての道を切り開きました。さらに、「KATANA」シリーズは650cc、400cc、250ccと幅広く展開し、多くのユーザーを獲得しました。
世界中の「KATANA」ファンのおかげで、スズキの二輪車として初めて「GSX1100S KATANA」、「GSX750S」が「歴史遺産車」に選ばれたこと、大変嬉しく思います。
2019年に新世代へと進化した「KATANA」の開発コンセプトは「Forging a New Street Legend(新たなるストリートバイクの伝説を鍛造する)」ですが、これは「GSX1100S KATANA」、「GSX750S」を原点とし、刀鍛冶が鋼を叩いて鍛え上げ、丹念に強靭な刀を作り上げるように「KATANA」を鍛錬して作り上げたことを表現しています。原点から脈々と受け継がれるその思いと共に、これからも「KATANA」を応援していただければ幸いです。
スズキ株式会社 (2022年11月8日発行)
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