ヤマハが、バイクレンタルサービス「ヤマハ バイクレンタル」に関するレポートを公開した。このなかで同社はバイクを取り巻く環境や所有区分別の利用率、利用年齢層などを例にサービスの有用性について独自の考察を述べている。
なお、現在ヤマハ バイクレンタルでは、2022年10月31日までレンタル利用で割引クーポンなどがプレゼントされる「4周年記念キャンペーン」を実施中だ。詳細についてはキャンペーンサイトを確認しよう。
ヤマハ バイクレンタルは”より多くのひとにバイクツーリングの歓びを”をコンセプトにヤマハ発動機販売株式会社がメーカー系列の全国ネットワーク型バイクレンタルとして2018年よりサービスを展開し、本年10月1日(土)で4周年を迎えることができました。ご利用いただいた全ての会員さまへ感謝をお伝えすると共に、これからもヤマハモーターサイクルを通じ多くの感動体験を提供すべく活動してまいります。4周年を迎えこれまでの活動状況についてレポートを作成いたしました。バイクレンタルサービスを通じ、今後の二輪業界の更なる発展に繋がれば幸いです。
直近2021年の二輪車総需要は416千台(前年比114%)。コロナ禍における移動手段としてバイクの有用性が着目され、またアウトドアブームの中で趣味としてバイクツーリングを楽しむ方の増加により、ギア付きモデルを中心にバイク新車販売台数が伸長。小型二輪、軽二輪の新車販売台数合計は、前年比116%の164万台となりました。保有台数も原付二種以上は続伸し、特に軽二輪以上は過去最高の保有台数と顕著な状況です。
スポーツバイクの販売が好調に推移している事は、二輪免許取得者数を見ても明らかです。普通二輪免許では、20代の取得者増加が顕著に伸長し、大型二輪免許においても、10代を除く全ての年齢層が増加傾向です。
また、マスメディアでも二輪関連のニュースが取り上げられる機会が増加し、バイクを題材としたアニメや、バイクに乗る芸能人の話題等、近年バイクのポジティブな話題が増えていることもブーム到来の前兆と捉えています。
また、日本自動車工業会の2021年の調査結果では、二輪車の新車購入者の平均年齢は、2019年の調査時に比べ0.5歳若返っており、これは20代の若年層を中心に増加傾向となっていることがあげられます。
この様な背景もありながら、昨今バイクは “購入する乗り物”から、”借りる乗り物”としてユーザーの選択肢が増えており、ヤマハ バイクレンタル利用者アンケートにおいても、”経済的事情や保管場所の都合でバイクを手放したがバイクに乗りたい”、”二輪免許を取得したがまだ購入に至っていない”、”バイク購入検討中で気になるバイクをしっかり試したい”など、さまざまなニーズでレンタルを利用される方が増えております。
また、バイクを所有しているがニューモデルを体験したいという利用者も一定数いることが分かっています。バイクレンタル利用者の増加に伴い、利用者のニーズに応えるべく、レンタル事業に参入するメーカー系列の販売会社や店舗も増加し、バイクレンタル事業は業界のスタンダードになってきています。
こうした背景を受け、バイクラブフォーラム「二輪車産業政策ロードマップ2030」においても利用環境の整備の施策としてレンタル・シェアの成長のための協調領域の整備についての施策が発表されました。
なお、国土交通省の資料では、昨年3月末現在国内で二輪車のレンタルを行う事業者は439社、車両台数は3,764台となっており、近年では駅レンタカーとコラボした店舗も出現しています。
バイクラブフォーラム主催各団体では、「利用拡大」に向けたバイクレンタルの認知向上に向け、若年層、潜在層に向けたPR活動や調査にも着手しており、近い将来、バイクレンタルや、シェア市場のための協調領域の整備に着手することを想定しています。
ヤマハ バイクレンタルではサービス開始以後、多くの会員様にご利用いただいております。2019年から2022年までの各年1~8月の貸出件数推移を見てみると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う移動制限の影響が大きかった2020年は貸出件数の伸びが鈍化したものの、ワクチン接種が本格化してきた2021年以降は移動制限の緩和もあり貸出件数は年々増加しております。密を避けて楽しむことができる趣味として、また近年のアウトドアブームとも重なり、バイクツーリング人気の高まりが貸出件数増加の背景にあると考えられます。
4年間の活動を通じてバイク所有有無に関わらずバイクレンタルをご利用いただいていることも分かってきました。サービス開始当初の想定では未所有者の利用が多いと想定しておりましたが、ヤマハ バイクレンタル利用者のバイク所有率は約50%となっており、所有者は未所有者に比べ”購入前の試乗”を目的にご利用いただいていることが多い傾向となっています。欲しいバイクをじっくりと確かめる”長時間試乗”もバイクレンタルならではの利用方法の一つと考えられます。
また、所有者のうち65%は軽二輪以上のバイクを所有されており、購入の意思決定のための一つの選択肢になっていることもうかがえます。また、利用目的はバイクの所有未所有に関わらず、”気になるバイクでツーリングに出かけたい”、”仲間と一緒にグループツーリングを楽しみたい”など、ツーリングを主たる目的にご利用いただいております。
バイクを所有されている方は、普段乗車しているバイクとは違うバイクでツーリングを楽しみたいといった用途や、仲間と同じ排気量で楽しみたいなど、気軽に楽しめる事がポイントであると考えています。旅先で楽しむ”時短ツーリング”もバイクレンタルならではの楽しみ方の一つです。
弊社のライディング講習会であるYRA(YAMAHA Riding Academy)「大人のバイクレッスン」の利用者アンケート調査でも、バイクレンタルをご利用経験の方が年々増えていることも分かってきています。また、レッスン利用後にオートバイを購入する際に、バイクレンタルを利用した方は全体の約20%とオートバイとの接点機会を創出するツールとしても有効であることが伺えます。
ヤマハ バイクレンタルの利用者の平均年齢は、41.3歳となっており、日本自動車工業会2021二輪車市場動向調査結果の新車購入者平均年齢54.2歳と比較すると、レンタル利用者の年齢が若い結果となっています。バイク所有者の高齢化と言われている中で、バイクレンタルの利用者の45%は20~30代となっており、バイクの利用という側面において若い年齢層にもニーズがあることがうかがえます。
また、スマートフォンやPCから簡単に予約が行える”気軽さ” やレンタルするという事への心理的ハードルの低さが年代によって異なり、若年層に受け入れられやすい傾向にあるとも考えています。
一方、ベテランライダーやリターンライダーの方々にも多くご利用をいただいており、ヤマハ バイクレンタル札幌店の事例でみると、道外からの利用者が貸出件数のうち約70%と高く、ツーリングの聖地を週末や長期休暇で楽しむ新たな大人の趣味となっています。この様なデータから二輪車運転免許を持っていれば日本全国でバイクツーリングが気軽に楽しめるのもバイクレンタルの魅力の一つとしてあげられます。
ヤマハ発動機販売は、ヤマハブランドの接点拡大施策として今後も積極的にレンタル事業を拡大させてまいります。2022年中にヤマハスポーツバイクのトップチャネルであるYSP全店でヤマハ バイクレンタルサービスをスタートし、レンタル専門店においても、エリアに合わせたヤマハモーターサイクルとの接点機会を創出していきます。
“より多くのひとにバイクツーリングの歓びを”をテーマに、ヤマハのスポーツバイク、コミューターを通じて、バイクツーリングの愉しさや感動体験をお客様に提案するサービスとして引き続き取り組んでまいります。
現在ヤマハ バイクレンタルでは4周年キャンペーンを開催中です。2022年10月31日までにレンタルをご利用いただくとレンタル利用料金10%OFFクーポンをもれなくプレゼントするほか、ハッシュタグ付きSNS投稿をいただくと抽選で24時間無料券が当たるイベントも併催しております。この機会に是非ヤマハ バイクレンタルをご利用ください。
■ヤマハ バイクレンタル4周年キャンペーン
・URL/https://bike-rental.yamaha-motor.co.jp/campaign/4thanniversary/
ヤマハ発動機株式会社
ヤマハ バイクレンタルコールセンター
TEL/0120-819-117
リリース=ヤマハ発動機株式会社(2022年10月11日発行)