パンデミックの影響により開催が延期されていたモトグッツィの100周年イベント「GMG- ワールド モト・グッツィ デイズ」が、同社の本拠地であるイタリアのマンデッロ・デル・ラーリオにて2022年9月8日(木)~11日(日)の4日間に渡り開催された。来場者数は6万人以上。イベント内では最新モデル「V100マンデッロ」が披露されると共に、ゲストとして俳優のユアン・マクレガーが登場した。
2022年9月8から9月11日まで開催されたGMG – Giornate Mondiali Moto Guzzi (ワールド モト・グッツィ デイズ)は、6万人以上のファンがマンデッロ・デル・ラーリオに集結。4日間に渡り音楽ライブイベントなども催され、イタリアンバイクへの愛情のために世界中のグッツィストが一堂に会しました。6万人のグッツィストの中には、モト・グッツィの長年のファンであるハリウッドスターのユアン・マクレガーの姿も見られ、モト・グッツィV100マンデッロと共にイベントの主役となりました。
独特なサウンドと唯一無二の走る楽しさを備え、ライダーに感動を与えることができる世界的なモーターサイクルブランドであるモト・グッツィは、真のライフスタイルと言えるでしょう。100年に渡るモーターサイクルの伝統は、イタリア産業全体に大きな誇りが生まれた歳月を象徴しており、それはモト・グッツィが自らの価値観と伝統に忠実でありながら、常に未来を捉え、革新的な能力を兼ね備えているからです。
パンデミックにより1年延期されたこの100周年記念イベントは、数年前から聖地巡礼を計画していた多くのグッツィストにとって参加必須のイベントとなり、ラーリオの川のほとりの施設はすべて満室となりました。実際、マンデッロ・デル・ラーリオでのイベントには6万人以上ものファンが集い、その多くは世界中から自身のバイクに乗り来場しました。ヨーロッパ各国はもとより、アメリカ、南米、オーストラリア、インドネシアなどからの参加もありました。
今回のショーの主役は紛れもなく、待望の新型車モト・グッツィV100マンデッロでした。ロッソマグマのカラーリングを纏ったこのニューモデルを風洞実験室の入口に、そしてビアンコポラーレのカラーリングを纏ったモデルをビレッジの中心に展示し、土曜日にはユアン・マクレガーがモト・グッツィV100マンデッロに乗り、カリフォルニア1400にまたがるキュイラッシェ(鎧を纏う騎士)の先導の後ろで大行進をしました。
その後、ユアン・マクレガーはミュージアムやファクトリーを見学する何千人ものファンと交流しました。モト・グッツィとスコットランドの俳優との間には、本物の自然な関係が構築されています。ユアンによると、彼の最初のバイクは中古のル・マンで、それ以来、少なくとも12台のモト・グッツィを所有しており、現在の所有モデルはV85TTです。
マクレガーはマンデッロ・デル・ラーリオに立ち寄った時に初めてファクトリーを見学し、ロードムービー「Long Way Down(大陸横断バイクの旅)」の中で既にモト・グッツィへの情熱を語っていました。その数ヵ月後、彼は2007年のGMG(Giornate Mondiali Moto Guzzi)でラーリオの川のほとりに現れ、白いカリフォルニア・ヴィンテージにまたがってロンドンに戻って行きました。
9月10日および11日には、歴史的な工場にて、独占的に最初のV100マンデッロを購入できる予約受付を開始しました。1921年以来、すべてのモト・グッツィ車両が絶え間なく生産されている歴史的なマンデッロ・デル・ラーリオ工場とミュージアムでは、定員を超える2万人以上の来場者を記録し、来場者は特別イベントのプログラムに参加しました。
このプログラムには、エンジンや車両の組み立てライン、さらに有名な風洞実験室の見学などが含まれています。ミュージアムは今回のイベントのために全面的に改装され、バイクの特別コレクションは、生産モデル、レーシングモデル、ミリタリーモデルの3つの大きなテーマ別エリアに分けられています。現在のミュージアムは施設全体の新たな改修プロジェクトが予定されており、モト・グッツィが誰に対してもオープンな施設として生まれ変わる予定です。
希少かつ魅力的なモデルのコレクションは世界で唯一無二であり、過去数ヶ月に渡って、モト・グッツィのスタッフによって丹念に細部に至るまで修復されたばかりの160台が含まれています。最初のG.P.プロトタイプから、最初の量産車両である「ノルマーレ」、そしてV85 TTのような最新の生産モデルに至るまで、数多くのモデルが展示されています。
イベントの中心となるモト・グッツィ ビレッジでは、ヴァージンラジオが流す音楽と、V100のプロジェクトマネージャーが新たなイーグルブランドのロードスターを細部に至るまで説明するトークショーなどのエンターテイメントが交互に催されました。また、今回初めて、細部や部品にカスタムメイドを施した、発売されたばかりのV7特別限定車をはじめ、ファストエンデュランス・トロフィー用に特別にチューニングした2台のV7車両、さらにオフィチーネ・ロッソプーロのフィリッポ・バルバカーネが手掛けた特別モデルなどの車両が展示されました。
グッツィストにとって最も人気の高いミュージックは、Vツインエンジン(モト・グッツィV7、V9、V85 TT)のサウンドであり、来場者向けの試乗会も実施され、800回もの試乗が行われました。
最も美しいイタリア製のモーターサイクルに捧げる4日間の祭典が無事に終了しました。モト・グッツィとこの素晴らしいラリアン地域の歴史や文化との深い絆を守り、Giornate Mondiali Moto Guzzi 2022(ワールド モト・グッツィ デイズ 2022)の期間中、ファクトリーの外での活動を管理運営いただきましたマンデッロ・デル・ラーリオの自治体の皆様に心からお礼を申し上げます。
ピアッジオグループジャパン株式会社(2022年10月7日発行)