【ヤマハ】電動トライアルバイク「TY-E2.0」が黒山健一選手と世界に挑む!

掲載日: 2022年08月19日(金) 更新日: 2022年08月19日(金)
この記事は2022年8月19日当時の情報に基づいて制作されています。

【ヤマハ】電動トライアルバイク「TY-E2.0」が黒山健一選手と世界に挑む! 記事1

ヤマハは 2022年 FIM トライアル世界選手権の第5戦フランス大会 Trial 2クラスに電動トライアルバイク「TY-E 2.0」で参戦する旨発表した。ライダーは黒山健一選手。同車両は積層材によるモノコックフレームに新開発の大容量バッテリーを搭載。今回の参戦は車両開発データの収集や課題の抽出を目的としているという。

電動トライアルバイク「TY-E2.0」と黒山健一選手がFIMトライアル世界選手権 第5戦フランスのTrial 2クラスに挑戦

ヤマハ発動機株式会社は、8月28日(日)に決勝が行われる2022 年FIMトライアル世界選手権の第5戦フランス大会に、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の黒山健一選手とともに、電動トライアルバイク「TY-E 2.0」でTrial2クラスに出場します。

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当社は、「環境計画2050」において、2050年までに事業活動を含む製品ライフサイクル全体のカーボンニュートラルを目指す目標を設定しており、「TY-E 2.0」は、当社らしいカーボンニュートラルの実現に向けたアプローチの一つとして取り組むプロジェクトです。

フランス大会では、EVならではの力強い低速トルクや加速性能などの魅力を活かして”内燃機関を上回る楽しさ”を目指してきた「TY-E 2.0」の実力を確認するとともに、実戦を通したデータの獲得や課題の抽出など、さらなる開発に向けた情報収集を目的としています。

「TY-E 2.0」と黒山選手が出場するTrial2クラスは、世界最高峰のTrialGPクラスに続くクラスです。2022年から電動トライアルバイクのレースであるTrial E CUPを吸収し、ガソリン車と電動車が混走することとなりました。これに合わせ「TY-E 2.0」は、黒山選手とともに2018年に発表した初代「TY-E」をベースに開発を進め、新設計のコンポジット(積層材)モノコックフレームに、メカニズムと制御の組み合わせで性能を向上した電動モーターパワーユニット、前モデル比で約2.5倍の容量を持つ新開発の軽量バッテリーを搭載しています。

黒山選手は、全日本選手権で11回のチャンピオンに輝き、世界選手権では最高ランキング3位を獲得しています。今年は全日本選手権のIAスーパーに出場しており、4戦を終え開幕戦での優勝などランキング2位につけています。Trial E CUPには2018年と2019年に出場し、ともにランキング2位を獲得しています。

黒山健一選手談

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「TY-E 2.0は、カーボンニュートラルの実現に向けた技術開発だけでなく、レースを通じて開発することでEVに楽しさを加えようというヤマハ発動機らしいプロジェクトです。レース部門と開発部門が協力し合うプロジェクトですが、それぞれが経験と知識を総動員し、全員が同じ方向を向いて取り組んできました。私も開発ライダーとして関わってきましたが、その成果を確認するレースに出場できることが楽しみであり、とても誇りに思います。

またこのプロジェクトは、ヤマハ発動機の未来だけでなく、モーターサイクルやレースの未来にも影響するものだと考えています。二輪ファンやヤマハファン、レースファンのためにという気持ちを持って臨み、開発を進める上での貴重なデータと課題をできるだけ多く持って帰りたいと思います」

「TY-E 2.0」の主な特長

【積層材によるモノコックフレームを採用】

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軽量化や剛性の最適化に貢献するコンポジット(積層材)モノコックフレームを採用。パワーユニットやバッテリーのレイアウトを見直し、前モデルとの比較で大幅な低重心化を達成しました。

【前モデル比で容量約2.5倍。新開発の軽量バッテリーを搭載】

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高出力密度の大容量バッテリーを新開発。前モデル比で約2.5倍の容量を達成しながら、重量は約20%増に抑えています。

【メカニズムと制御の組み合わせでパワーユニットを熟成】

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前モデルをベースに、クラッチやフライホイールなどのメカニズムと、微妙なグリップの変化を読み取る電動モーター制御の組み合わせでトラクション性能を向上。

リリース

ヤマハ発動機株式会社(2022年8月19日発行)

 

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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