HRC および LCR Honda CASTROL Team は、ロードレース世界選手権 MotoGP クラスに参戦中のアレックス・リンスとの契約合意に至った旨発表した。リンスの移籍は、スズキの MotoGP 撤退の影響によるものとなる。
株式会社ホンダ・レーシング(以下、HRC)ならびに LCR Honda CASTROL Team(以下、LCR Honda)は、FIM(※)ロードレース世界選手権 MotoGPクラスに参戦している、アレックス・リンス(Alex Rins)選手(26歳スペイン)と2023年からの2年契約更新に合意したことを発表しました。
リンス選手は、バルセロナ出身の26歳。2012年にMoto3世界選手権にHondaライダーとしてデビューを果たしたリンス選手は、Moto3からMoto2クラスへとステップアップ。2017年にMotoGPクラスデビューを果たし、2020年にはMotoGPクラスで総合3位を獲得しており、これまでに参戦したグランプリの全てのクラスで、常にトップクラスの走りを見せています。現在グランプリで15勝(内MotoGPクラス3勝)、55回の表彰台(内MotoGPクラス15回)を獲得しているリンス選手が、豊富な経験でHRCとLCR Hondaに貢献してくれることを期待しています。
(※)FIMとは、Federation Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
「LCR Honda と契約できて非常に嬉しく思います。チームとバイクを変えることは、容易ではありませんが、100%の力を出して、今までMotoGPで培ってきた実力を発揮しようと思います。チェッキネロCEOとHondaならびにHRCの信頼があったからこそ、このチームと2023、2024年を戦おうと決心しました。このチャンスをいただけたことに感謝しています」
「アレックス・リンス選手が、2023年にLCR Hondaのライダーとして参戦することをアナウンスできて嬉しく思います。3者とも契約書の署名を終え、やっと発表することができました。リンス選手は経験豊富なライダーで、速く走り、表彰台を獲得できるライダーです。豊富な経験に加え、チームの技術者に対する的確なアドバイスが、今後のマシン開発の上でも、表彰台をより多く獲得ことにも、貢献できることは間違いありません」
本田技研工業株式会社(2022年7月19日発行)