2020年1月22日(水)、ヤマハの車体制振ダンパー「ヤマハパフォーマンスダンパー」の生産本数が累計200万本を達成し、生産子会社であるヤマハモーターハイドロリックシステム株式会社の沼津工場にて記念式典が行われた。
この製品は車体の変形エネルギーを抑制することにより高速走行時の操縦安定性を向上させる装置で、過去には自動車技術会賞の”技術開発賞”を授与されるなど、様々な賞の受賞歴を持つ。
ヤマハパフォーマンスダンパー(左)」と累計200万本達成式典の様子(右)
ヤマハ発動機株式会社の車両用車体制振ダンパー「ヤマハパフォーマンスダンパー(※)」の2004年からの生産本数が、本日累計200万本を達成し、緩衝機器等の生産子会社であるヤマハモーターハイドロリックシステム株式会社(本社:静岡県周智郡森町)の沼津工場にて記念式典を行いました。
「ヤマハパフォーマンスダンパー」は、乗用車の主要部に搭載する車体制振ダンパーです。走行中の車体のごくわずかな変形や振動を穏やかに整え吸収するための装置で、様々なメーカーにおいて操縦安定性や快適性の向上に寄与しています。2000年に基本概念を発案後、2004年4月に量産品として初めて採用され、2016年11月の累計100万本達成から3年2カ月での累計200万本達成となりました。
「ヤマハパフォーマンスダンパー」は、2005年に財団法人機械振興協会が主催する「第3回新機械振興賞」にて会長賞受賞業績として選定されたほか、2006年には社団法人自動車技術会が主催する「第56回自動車技術会賞」にて技術開発賞を受賞、2008年には財団法人新技術開発財団が主催する「第40回市村産業賞」の貢献賞を受賞しています
(※)「ヤマハパフォーマンスダンパー」商標登録第5434506号。
通常、乗用車の車体は走行に伴い1mm以下のごくわずかな変形が生じています。弾性体である金属製の車体は変形に対する減衰性が低いため、外力による変形エネルギーはほぼそのまま蓄積・放出され、固有振動数で変形を繰り返そうとします。
ヤマハパフォーマンスダンパーは、車体への減衰要素の付加により、車体の変形エネルギーを吸収し、熱エネルギーとして発散させるようにしています。これにより車体の過大な変形速度が抑制され、比較的大きな車体変形を伴う高速走行時において高い運動性と安定性を両立させ、操縦安定性を向上させることはもちろんのこと、快適性の向上にも寄与します。
■「ヤマハパフォーマンスダンパー」に関する詳細情報
https://www.yamaha-motor.co.jp/pd/
ヤマハ発動機株式会社(2020年1月22日発行)