【EICMA2019】快適&安全なバイクライフの未来を目指す! ボッシュが最新二輪向けテクノロジーを発表

掲載日: 2019年11月21日(木) 更新日: 2019年11月21日(木)
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この記事は2019年11月21日当時の情報に基づいて制作されています。

先日イタリアのミラノで開催されたEICMA 2019(ミラノショー)において、世界有数の自動車部品メーカーとしても知られるボッシュから、二輪向けの最先端テクノロジーが発表された。

小型化により汎用性を高め、あらゆる機種に搭載可能な小型ディスプレイ「次世代インテグレーテッド コネクティビティ クラスター (6.5インチ フレームレス)」の発表。各種センサーにより走行状態をモニターし、ブレーキシステムやエンジン制御と組み合わせ安全性や走行快適性を向上させる「アドバンスト ライダー アシスタンス システム」の開発。また温室効果ガスの排出量削減に貢献する最新のテクノロジーとして、小型電動車両向けのドライブシステムの紹介など、内容は多岐にわたり、その一部の技術は最新モデルに搭載され始めているという。

聞きなれない単語もあるが、様々な技術で進化した未来のバイクやバイクライフを考えてしまう最新テクノロジーの数々。実現しはじめてる技術もあるだけに、近い将来夢見たバイクライフが現実に! なんてことになるかもだ。

EICMA 2019 ボッシュが形作るモーターサイクル&パワースポーツの未来

・次世代ディスプレイ: スクリーンの拡張化とフレームの小型化により、視認性が向上
・アドバンスト ライダー アシスタンス システム:安全性と走行快適性が向上
・パワートレインソリューション:温室効果ガスの排出量削減に貢献する最新のテクノロジー

ミラノ – モーターサイクリングは情熱、ダイナミクス、そしてスピードです。それはまた、ライディング特有の喜びと解放感をもたらします。ボッシュは、ライディングの喜びはそのままに、安全でありながらエキサイティング、また可能な限り温室効果ガスを排出しない、未来の二輪車とパワースポーツ車両のあり方を体現する革新的なソリューションを提案します。ボッシュのブースはホール13、ブースG55です。

ネットワーク化:ライディングにおける安全技術の進歩は次のステップへ

ボッシュは、二輪車とパワースポーツ車両が、車両内部と外の世界のどちらともつながることを可能にするテクノロジーを提供します。スマートに接続することが可能なオンボードシステムは、ライダー自身ならびに二輪車の安全性向上をアシストします。ライダーは、ボッシュのネットワーク化ソリューションを使用することで、二輪車やパワースポーツ車両の走行中にデジタル情報やエンターテイメントへアクセスできない状況に耐える必要はもはやありません。

インテグレーテッド コネクティビティ クラスター (6.5インチ フレームレス)
ボッシュは、EICMA 2019に次世代インテグレーテッド コネクティビティ クラスター(6.5インチ フレームレス)を世界初出展します。その最大の特徴は、テルテール(警告灯)をTFT画面に統合し、クラスターのサイズを最適化したことです。これにより、ディスプレイとフレームの比率が改善し、TFT画面がより大きくなります。このシームレスな新設計によりパッケージングの小型化が実現し、搭載性が向上するため、さまざまなタイプの二輪車モデルへ搭載することが可能となります。ボッシュのインテグレーテッド コネクティビティ クラスターは、従来の計器類と幅広いインフォテインメント機能を単一のデバイスにまとめたもので、 ディスプレイにはオプティカルボンディング技術と反射防止コーティングが採用されており、どのような天候下でもクリアで視認性の高い画面となっています。雨天時や直射日光が当たる状況、また暗闇の中でも鮮明な色でくっきりと表示されます。

mySPINにより、容易につながることが可能に
mySPINを使用することにより、クラスターディスプレイを通じて、スマートフォンのコンテンツをモーターサイクル、スクーター、もしくはパワースポーツ車両からアクセスすることが可能となります。mySPINはオープンプラットフォームを提供するソリューションであり、全ての車両メーカーが幅広い選択肢を持つことができます。このシステムは容易に使用することができ、無線LAN、Bluetooth、またはUSBによってスマートフォンと接続するとすぐに、多くの種類のアプリを車両のディスプレイ上で使用することができます。

セーフティ: Accident-free(交通事故のない)なモーターサイクリングの実現に向けて

二輪車における安全技術の世界的なリーディングサプライヤーとして、ボッシュは既にABSやモーターサイクル用スタビリティコントロール(MSC)といったセーフティシステムにより、二輪車の安全性を大幅に向上させることに貢献しています。現在、ボッシュはアドバンスト ライダー アシスタンス システムにより、accident-free(交通事故のない)なモーターサイクリングの実現に向け、さらなる一歩を踏み出しています。ボッシュの事故調査部門の試算によると、レーダーベースのアシスタンスシステムを装備すれば、二輪車事故の7分の1を防ぐことができるとされています。このような電子制御式アシスタンスシステムは周囲を常にモニターし、緊急時には人間よりも迅速に対応することが可能です。

モーターサイクル用スタビリティ コントロール(MSC)
ボッシュは世界初の二輪車向け「オール イン ワン」型セーフティシステムを開発しました。モーターサイクル用スタビリティコントロール(MSC)は、2013年より二輪車ライダーの安全性を高めてきました。MSCは、危険なローサイドの状況下でライダーをアシストするだけでなく、コーナーでのブレーキング時にも瞬時に対応します。これにより、走行安定性とブレーキ性能の両方が向上します。ボッシュのMSCは、電動二輪車として初めて「Zero SR/F」に採用されました。この事実は、電動二輪車を含むさまざまなタイプの車両でセーフティシステムの需要が増加していること、またボッシュのMSCはすべてのライダーの安全性向上に貢献していることを示しています。

パワースポーツ車両向けセミアクティブ ダンピング コントロール システム
パワースポーツ車両向けセミアクティブ ダンピング コントロール システムは、ドライビングの安全性、走行快適性、ダイナミクスを向上させます。このセミアクティブ ダンピング コントロール システムを搭載した車両には、路面状況を常時モニターするための複数のセンサーが組み込まれており、ほぼ瞬時に調整が行われます。これらのセンサーの働きにより、特にオフロード走行時の安定性が向上します。ドライバーは、ボタンを押すだけでサスペンションの設定を好みに合わせて選択、調整することができます。セミアクティブ ダンピング コントロール システムは、ダンパーアクチュエーターを調整して振動を低減することで、車両の安定性だけでなく走行快適性も向上させます。

アドバンスト ライダー アシスタンス システム
アドバンスト ライダー アシスタンス システムは、アダプティブ クルーズ コントロール(ACC)、衝突予知警報、死角検知の3つの機能を備え、二輪車ライダーの安全性と走行快適性を高めます。これらのシステムを支えているのは、レーダーセンサー、ブレーキシステム、エンジン制御システムとHMI(ヒューマンマシンインタフェース)を組み合わせた技術です。レーダーが感覚器官として機能することで、車両の周囲の状況を正確に把握できるようになり、ライディングの楽しさを損なうことなく走行時の安全性と快適性を高めます。ボッシュのアドバンスト ライダー アシスタンス システムは2020年から量産が開始し、二輪車メーカーDucati、KTMのモデルに搭載される予定です。 また、 このシステムはカワサキのモデルにも採用され、2021年から量産を開始することが決定しました。

パワートレイン: 温室効果ガスの排出量削減に貢献する最新のテクノロジー

都市部におけるモビリティが大きな課題に直面していることを受け、ボッシュは温室効果ガスの排出レベル削減に尽力する車両メーカーを支援し、大気環境の改善に貢献するために、非常に効率的なパワートレインソリューションを開発しています。ボッシュのテクノロジーを搭載した小型電動車両はすでに市場に投入されています。 静音性や省資源化に加え、高度なテクノロジー、高い操作性、優れたダイナミクスといった利点も備えており、最高に楽しいライディングを実現します。

小型eモビリティ向けシステムソリューション
ボッシュはEICMA 2019で、2つの小型電動車両向けの革新的なシステムアプローチを紹介します。リーンなドライブシステムと包括的な統合システムです。ドライブシステムは、エレクトリック ドライブ ユニットとコントロールユニットで構成されます。これらのコンポーネントは、さまざまなエネルギー制御ソリューションを搭載した車両に簡単に統合することが可能であり、ライダーはスムーズかつ効率性に優れたライディング経験を体感できます。一方、統合システムはお客様のニーズに応じて適合させることができる包括的なソリューションです。このシステムは、ドライブユニット、コントロールユニット、バッテリーソリューションで構成され、さらにお客様の要望に応じてさまざまなネットワーク化機能を追加することが可能です。このシステムは、コンポーネントの搭載数を調整することでさまざまな出力クラスの小型電動車両へ柔軟に適用可能であり、また車両メーカーによる開発のための労力の削減に貢献するなど、幅広い車両メーカーのニーズに応えるものとなっています。2つのシステムアプローチにより、ボッシュは、高性能、高信頼性といった価値だけでなく、貨物輸送やラストマイル配送などのユースケースを含む 産業界の需要を満たす独自のライディング経験を提供可能です。この統合システムの搭載車として、EICMA 2019ではNuuk Trackerモデルを展示予定です。

エンジン制御システム
ボッシュのエンジン制御システムは、OBD l / llを含むEuro 5やBS 6(バラートステージ 6)など、近い将来の適用が予定されている二輪車の排出ガス規制を満たすことを求められる二輪車メーカーをサポートします。センサー技術と組み合わせることで、エンジン制御システムは従来のキャブレターシステムと比較して大幅な高効率化を実現します。

お問い合わせ

ボッシュ株式会社
TEL/0800-888-4000

リリース=2019年11月5日発行

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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