株式会社ホンダ・レーシングの契約ライダーで、レプソル・ホンダ・チームに所属するマルク・マルケス選手が2019年10月6日(日)に行われた2019FIMロードレース世界選手権MotoGPクラス第15戦タイGPの決勝レースで優勝。これにより全19戦中4戦を残した状態で4年連続通算6回目のシリーズチャンピオンの座を獲得した。
今期ワークスマシン「RC213V」で参戦したマルク・マルケス選手は開幕戦から順調な滑り出しを見せ、第3戦こそ表彰台を逃したものの、その後は危なげないレースを展開。また第15戦タイGP終了時点のMotoGPクラスの通算成績においてはポールポジション獲得61回で史上1位、通算53勝で史上4位という記録を打ち立てた。
2019 FIM(※1)ロードレース世界選手権シリーズ第15戦タイGP(10月6日決勝)において、株式会社ホンダ・レーシングの契約ライダーで、レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)のマルク・マルケスが優勝。4年連続6回目のシリーズチャンピオンに輝きました。
マルケスはHondaのワークスマシン「RC213V」を駆り、今シーズンの開幕戦で2位獲得、第2戦で優勝し4連覇に向け順調なスタートを切りました。第3戦アメリカズGPでは表彰台を逃したものの、その後は優勝8回、2位4回とすべてのレースで表彰台に登壇する安定した戦績でポイントを獲得。全19戦で争われるMotoGPクラスにおいて、残り4戦を残しシリーズチャンピオン獲得を決定しました。
マルケスは、2013年にHonda ワークスチームのレプソル・ホンダ・チームからMotoGPクラスにRC213Vで参戦し、史上最年少でチャンピオンになりました。翌2014年には開幕10連勝を含む、年間13勝を挙げ2年連続でチャンピオンを獲得。2015年はタイトルを逃したものの、2016年から4年連続でチャンピオンとなっています。なお、マルケスのMotoGPクラス通算成績(※2)は、ポールポジション獲得61回(史上1位)、通算53勝(史上4位)としています。
(※1)FIM とは、Federation Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
(※2)第15戦タイGP終了時点
「今年もHondaとともに世界チャンピオンになることができて光栄です。2019年は自分にとって、最も一定したパフォーマンスが出せた一年です。必要な時に踏ん張ってこのレベルで戦えたのは、Honda、そしてチームの素晴らしい仕事のおかげです。世界選手権参戦60周年を迎えたHondaのためにMotoGPタイトルを獲得できたことを誇りに思います。関係者の皆様、そして今シーズンもずっと支えてくれたファンに感謝しています」
「Hondaにとって世界選手権参戦60周年の節目にあたる年に、MotoGPのチャンピオンを4年連続で獲得してくれた、マルケス選手の栄誉を称えたいと思います。ファンの期待に応える果敢なライディング、それを支える不断のトレーニング、彼のレースに取組む姿勢、全てに心から敬意を表します。チャンピオン獲得にあたって、最大限の努力をしてくれたチームスタッフ、そしてレース活動を支えてくれた多くのスポンサーと、世界中のMotoGPファンに感謝いたします」
■生年月日/1993年2月17日
■出身地/スペイン
■戦績
・2008年/ロードレース世界選手権デビュー、ロードレース世界選手権 125ccクラス13位
・2009年/ロードレース世界選手権 125ccクラス8位
・2010年/ロードレース世界選手権 125ccクラスチャンピオン
・2011年/ロードレース世界選手権 Moto2クラス2位
・2012年/ロードレース世界選手権 Moto2クラスチャンピオン
・2013年/ロードレース世界選手権 MotoGPクラスチャンピオン
・2014年/ロードレース世界選手権 MotoGPクラスチャンピオン
・2015年/ロードレース世界選手権 MotoGPクラス3位
・2016年/ロードレース世界選手権 MotoGPクラスチャンピオン
・2017年/ロードレース世界選手権 MotoGPクラスチャンピオン
・2018年/ロードレース世界選手権 MotoGPクラスチャンピオン
・2019年/ロードレース世界選手権 MotoGPクラスチャンピオン
■全長(mm)×全幅(mm)×全高(mm)/2,052×645×1,110
■ホイールベース(mm)/1,435
■最低地上高(mm)/115
■乾燥重量(kg)/FIM 競技規則に準ずる
■エンジン形式/水冷 4ストローク DOHC4 バルブ V4
■総排気量(cc)/1,000
■最高出力/180kW以上
■フレーム形式/アルミツインチューブ
■フロントタイヤ(インチ)/17
■リアタイヤ(インチ)/17
■懸架方式(前)/テレスコピック式
■懸架方式(後)/プロリンク
■燃料タンク容量(L)/22
本田技研工業株式会社(2019年10月6日発行)